アイテム番号: SCP-229-FR-V
脅威レベル: 橙 ●
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-229-FR-1、SCP-229-FR-2並びにSCP-229-FR-3実体は次の報告においてはそれぞれSCP-229-FR/1,、SCP-229-FR/2そしてSCP-229-FR/3と命名されます。
SCP-229-FR/1実体はクラスE職員として分類されます。SCP-229-FR/1は警棒並びにエージェントに認められている標準防具を自由に使用でき、SCP-229-FR-Vとその実体のセキュリティを担う部署と常に結びついた地理測位送信機並びにマイクを装着させられます。常にSCP-229-FR/1は3人1組で行動しなくてはなりません。SCP-229-FR/1実体はSCP-229-FR/2実体に対する権限を有します。
SCP-229-FR/2タイプの全ての実体はサイト-████のC12棟、B翼のセクター759-Aに収容されます。
SCP-229-FR/3実体はSCP-229-FR/2実体から引き離しておくためヒューマノイド用個人セルに収容されます。形式上、職員またはSCP-229-FR/1実体によるSCP-229-FR/3との会話は禁止されています。
説明: SCP-229-FR-Vはプロメテウス研究所によってSCP-229-FRの生涯にわたり作られた変質し、ウイルス性となったアノマリーを指します。実際、SCP-229-FRの影響を受けた人物は無症候性キャリアとされますが、SCP-229-FR-Vは彼らの体内でSCP-229-FRと同じ方法で伝染できるまでに突然変異を続けています。さらに、SCP-229-FR-N実体はアノマリーの効果を不確定として参照されるようになるまでのますます長い期間保存し始めていました。SCP-229-FR-Vによって影響された人物は彼らの元々の性格を放棄し、SCP-226-FRに似た精神構造と性格を取り入れ始めます。
SCP-229-FR-Vによって影響を受けた人物は免疫システムの働きによって多かれ少なかれ抵抗を示しますが、今日まで免疫を示した人物はありません。SCP-229-FR-V実体は3つのレベルに分類されます。:
実体名 |
人数 |
説明 |
危険性 |
SCP-229-FR/1 |
26 |
SCP-229-FR-Vの影響を受けたが根幹をなす性格の変化が現れなかった旧財団エージェント。彼らは常に彼らの元の生活を自覚しており、財団に忠誠を寄せています。彼らはSCP-229-FR/2実体を収容するために利用されている。 |
リスクなし。慎重を期し、火器並びにSCP-229-FR/3実体との接触は禁止されている。 |
SCP-229-FR/2 |
134 |
SCP-229-FRの物理的外見並びに一部の精神構造と性格を取り入れた対象。 |
SCP-229-FR/3実体との会話が不可能である限りリスクなし。 |
SCP-229-FR/3 |
3 |
SCP-229-FRによりその死亡時に直接の影響を受けた人物。彼らはSCP-229-FRの精神構造、性格、記憶を取り入れている。その異常性によってSCP-229-FR/3は財団が強いた収容の違反とかつてはSCP-229-FRが指導していた国の実権の回復しようと努めている。彼らは自身の立場に加わるようSCP-229-FR/2実体を説き伏せようとしている。 |
高リスク。SCP-229-FR/2実体の間で極めて説得力のあることで知られている。SCP-229-FR/2は彼らの目的達成のために多くの犠牲の心づもりをしています。 |
補遺229-FR-1: SCP-229-FR/3実体への一連のインタビューによると、SCP-229-FR/3はSCP-229-FRを神のように崇めているようです。彼らの第一も目標は████の制御を取り戻すことでありますが、彼らに「始祖」と呼ばれるSCP-229-FRの死体の発掘を副次的な目的としています。SCP-229-FR/3実体はSCP-229-FRによって下される命令に従っていると主張しています。現在に至るまで、SCP-229-FR-Vの変質の副次的影響に原因があると認められています。
インシデントレポート229-FR-1 :
日付: 2018年1月13日
場所: セクター759-A
報告: 一般に10人以上のグループを形成することのないSCP-229-FR/2実体が全実体による大集団を作り始めた。しかし、SCP-229-FR-Vによる配置転換の後、医師が実施した再配属試験によって意志薄弱と判断された幾人かのSCP-229-FR/1実体はその集団に参加しました。同時に、SCP-229-FR/3実体は彼らのセルの扉を叩き始めました。
セクター759-Aの扉は閉鎖され、それでもなお忠実なSCP-229-FR/1実体はバリケードに立てこもるよう命令されました。
実体が落ち着くまでこの出来事は30分続きました。
補遺229-FR-2: インシデント229-FR-1に続き、SCP-229-FR/1、SCP-229-FR/2、SCP-229-FR/3実体に対するインタビューが実行されました。皆次の点に関して一致しました。:インシデントに参加した各実体は「始祖」に話しかけられ、行動するよう要請されたと明言しています。
これらインタビューに続き、█████博士によってSCP-229-FRの死体を掘り起こす要請がなされました。墓所は監視されていたにも拘らず、死体は首を切られており、棺の中から書付が発見されました。
書付:
Il ne peut y en avoir qu'un seul parmi nous deux. Je suis unique.我ら二人の中ただ一人しか存在し得ぬ。我は唯一の者である。
補遺229-FR-3: SCP-229-FR/2、SCP-229-FR/1とSCP-229-FR/3が字を書く際、筆跡は████████ ████ ███████に似ていませんでした。これは変質と関連したいくつかの物理的変形に起因しているようですが、書付の文章は異常性の付加を承認した際の████████ ████ ███████によるプロメテウス研究所に対する証明書の署名と同一であると判断されました。SCP-229-FR/4実体がSCP-229-FR(肉体的様相についても精神と同程度)の完全な影武者であるというのが仮説です。実体の位置を特定するため目下研究中です。