アイテム番号: SCP-2292-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-2292-JPの出現が確認された際、機動部隊ぬ-22"ロードキル"による周辺道路の封鎖、及び目撃者への対応が行われます。SCP-2292-JP及びSCP-2292-JP-α、SCP-2292-JP-βへの直接的な攻撃は被害の拡大へと繋がるため禁止されています。
説明: SCP-2292-JPはイエネコ(Felis silvestris catus)の頭部、四肢、体毛と同様の特徴を持つトヨタ・ハイメディック型救急車です。過去の観測記録からSCP-2292-JPは複数存在していると見られますが、現在まで正確な台数は判明していません。
SCP-2292-JPは日本国内において一般的に道路と認識される場所を通行中の車両とイエネコが衝突した際、衝突箇所から100メートルの道路上に出現し衝突現場へ侵入します。侵入後SCP-2292-JP内部から二足歩行を行うイエネコ(SCP-2292-JP-α)が4~5体出現し、衝突したイエネコの救助活動を行います。救助活動時、SCP-2292-JPは衝突現場内へ侵入する車両の妨害及び救助活動を妨害する者への攻撃を行います。出現から約10分後、SCP-2292-JP-αにより衝突したイエネコがSCP-2292-JP内部が運び込まれ、その後SCP-2292-JPが発車、消失します。
SCP-2292-JP出現地点の経過観察時、過去SCP-2292-JPによって搬送されたイエネコと同様の特徴を持ったイエネコが発見されました。該当のイエネコを捕獲し調査した所、複数の手術痕や義足の装着が確認されました。この事からSCP-2292-JPは搬送されたイエネコを治療可能な場所に運び、治療後回収地点へ放していると思われます。
補遺1: 2019/11/25、名神高速道路京都東IC-大津IC間におけるSCP-2292-JP出現事案において複数のSCP-2292-JPが出現する現象が確認されました。同日14:30頃、乗用車とイエネコの衝突事故を受けSCP-2292-JPが出現、SCP-2292-JP-αによる救助活動が開始。直後SCP-2292-JPの妨害により横転した大型二輪車が複数体のSCP-2292-JP-αに衝突しました。結果、当事案におけるSCP-2292-JPの出現数は5台でした。当時案以降、SCP-2292-JP出現事案においてSCP-2292-JP-αが負傷するケース1が多く見受けられる事から、SCP-2292-JP及びSCP-2292-JP-αを指揮する個人もしくは団体に何か問題が生じている可能性が指摘されています。
補遺2: 2021/11/20の出現事案以降、出現するSCP-2292-JP及びSCP-2292-JP-αに以下の変化が確認されました。
- SCP-2292-JP-αによるイエネコの救出時、SCP-2292-JP内部から新たに誘導用の反射棒や反射ベストを着用した数体のイエネコ(SCP-2292-JP-β)が出現する。SCP-2292-JP-βは主に交通整理の役割を担っているとみられる。これと同時にSCP-2292-JP-αの出現個体数が減少2している。
- SCP-2292-JP内部の壁面に自己啓発を目的としたと思われるポスター3が貼られている。
上記の変化が確認されて以降、SCP-2292-JP出現事案におけるSCP-2292-JP-α及びSCP-2292-JP-βが負傷するケース4が現在にかけて増加傾向にある事が確認されています。
補遺3: 2021/11/20発生のSCP-2292-JP出現事案にて、出現現場に下記の内容が印刷されたコピー用紙が発見されました。
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現在まで新たなSCP-2292-JP-α及びSCP-2292-JP-βが発見された事例はありません。