SCP-230
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アイテム番号: SCP-230

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-230はサイト-██の施錠した部屋に収容されます。室内の空気を換気システムにより排出する際、フィルターによる適切な濾過を行った上で通常の換気システムへと放出するように調整されなければなりません。標準SCP収容手順に反さない限り、SCP-230が要求するものはなんでも支給されます。ドアはオートロックにし、外側からしか開けられないようになっている必要があります。SCP-230の収容室に入る職員は酸素ボンベつきHAZMATスーツを着用しなければなりません。SCP-230収容室の空気に暴露するか、SCP-230あるいはその体液に触れるかした職員は収容され、少なくとも1ヶ月間監視下に置かれます。SCP-230が原因の症状が1ヵ月後も見られる職員は終了されます。1ヶ月経過後にサイトスタッフのチェックをクリアした職員は異動し、SCP-230への接触が禁止されます。

直近の事件を受け、SCP-230に暴露しスタッフのチェックをクリアした職員は、追加で標準精神鑑定テストを受けなければなりません。テスト結果に文書230-4436bと同様の傾向が見られた場合、職員は終了されます。

メモ: 対象はSCP-230に暴露した職員を利用して脱走を企てる事例を数回起こしています。対象と接した職員全員にそのような影響が及ぼされたという可能性は低いですが、影響が出ている職員はSCP-230のそばに留まろうとして暴力的になります。

説明: SCP-230は痩せ衰えた体格のコーカソイド男性です。身長は185cm(6フィート1インチ)で体重は68.04kg(150ポンド)、外見年齢は30代前半ほどです。対象は派手な衣装、特にピンクや黄色のものを好みます。SCP-230は非常に陽気で、ネガティブな感情を持てないものと見られています。

SCP-230は毛穴からヘロインに似た構造を持つ化学物質を分泌しています。この物質は化合物-███と命名されました。この物質は分泌されると速やかに揮発し、SCP-230の周囲の空気と混じり合います。化合物-███は気体濃度30ppmほどでもその効力を発揮します。化合物-███を吸引すると、非常に強い多幸感を覚えます。Dクラス職員を用いた分析では、SCP-230の影響下にある人間のドーパミンレベルは性的絶頂におけるそれの5倍以上にのぼることが示されました。被験者はヘロインの作用に似た無気力感も報告しました。被験者はSCP-230の要求を、それがSCP-230の喪失を含まない限り、喜んで叶えるようになります。

化合物-███はSCP-230のあらゆる体液中に存在します。SCP-230の皮膚への接触も、化合物-███への曝露を招きます。曝露すると即座に化合物-███への中毒に陥ります。禁断症状は非常に重く、30%が死に至ります。症状には以下が含まれます:食欲の喪失、震え、パニック、嘔吐、下痢、神経過敏、痴呆、精神錯乱、失明、大量出血。ただし禁断症状は患者ごとに異なる形で現れます。症状が治まるまでには2週間ほどかかります。症状は患者が曝露した化合物-███の量に依存していると考えられています。SCP-230の体液(唾液や血液など)を少量でも摂取した患者の、禁断症状における死亡率は100%です。

SCP-230は█████████のアパートで、彼の召使いとして働いている20名の人間とともに発見されました。SCP-230は自身に暴露させる人間の数を意図的に制限しているようでした。アパートには他に化合物-███に暴露した人間の死体が複数発見されました。SCP-230はこれについて、「人が多くなってきたから、息を止めてねと何人かにお願いした」と答えました。

SCP-230自身も化合物-███の影響下にあると見られていますが、有害な作用はまったく受けていないようです。SCP-230の気分を変える試みは成功していません。抑うつ症状を引き起こすドラッグ数種類を投与したところ、SCP-230は化合物-███の分泌量を増やしてドラッグの作用を抑えました。

SCP-230は非常に社交的で、どんな人物に対しても物怖じせず会話を行います。SCP-230は自身がどのようにして、いつから化合物-███を分泌するようになったのかを把握していません。過去について尋ねると、彼が覚えている限りでは昔からずっと化合物-███を分泌し続けていたと答えます。

SCP-230は彼が”イケてる(good)”あるいは”gay1”と判断した事柄についての会話を好みます。SCP-230には”gay”という単語への心理的な愛着が見られます。SCP-230に自己紹介を求めると、”gay”を6回、”gaiety(gayの名詞形)”を4回、そして自身を「世界一ゲイな男(the gayest man alive)」と形容する際に”gayest”を1回使用しました。

██████博士によるメモ: SCP-230の”gay”という単語への執着には、性的嗜好のニュアンスが含まれていません。SCP-230には性的な事柄への関心が欠如しており、いかなる性的嗜好も表しません。これはSCP-230がそのような行為から得られるのと同等の快感をすでに得ており、性的行動が不要となったためであると考えられます。

補遺230-1: クラス2研究職員██████ ███が研究中に化合物-███へと暴露する事故が発生しました。██████ ███は拘束され、禁断症状が消えるまで治療施設に送られました。1ヵ月後、医療スタッフによる検査の上で██████ ███は職務に復帰しました。その2ヵ月後、██████ ███がSCP-230収容エリアに押し入ろうとしているのが発見されました。██████ ███は拘束の際数人の職員に対して暴力を振るい、負傷させました。██████ ███は検査の後に終了され、更なる事故を防ぐため警告が追加されました。詳細は文書230-4436bを参照してください。

文書230-4436b: [データ削除]

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