SCP-2317-JP
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アイテム番号: SCP-2317-JP

オブジェクトクラス: Apollyon

特別収容プロトコル: アメリカ合衆国ハラク島(6°12'09.3"N 104°51'53.1"W)を中央とした半径50kmの海域は、アメリカ海軍の協力のもと火山活動の活発化をカバーストーリーとした進入禁止区域を設けています。財団の承認のない侵入の試みが行われた場合、身柄を確保して警察機関へと引き渡しを行います。

SCP-2317-JPの存在領域を包括する、エリア2317-JPが建設されました。SCP-2317-JPへの収容手順の不履行を引き起こす事態を未然に防ぐため、エリア2317-JPは人為的か否かに問わずあらゆる脅威への防衛システムが最優先で実装されます。

SCP-2317-JPは、SCP-2317-JPを中央とする10m四方の床面積と5mの高さを有する可動収容室内に位置しています。収容手順の実施時を除く可動収容室内への侵入は禁止されており、違反した職員には解雇処分が言い渡されます。可動収容室は壁および天井が床と分離して移動可能な構造を有しており、SCP-2317-JPが歩行を行った場合は上記の位置関係を維持するように壁と天井を移動させます。

SCP-2317-JPの精神影響に対する処置は機動部隊ガンマ-5 ("燻製ニシンの虚偽")が担っており、ハラク島の神格実体"ヤラー=アカー"に関する情報を起因としたインシデントへの適切な処置を行います。

1日につき最低でも50名のDクラス職員をSCP-2317-JPに接触させてください。担当職員は下記の異常性を考慮した上で、接触のタイムラインを作成してください。現在の手順は最長で5年以内に破綻すると想定されています。代替の収容手順が考案中です。

説明: SCP-2317-JPはアメリカ合衆国ハラク島に位置する人型実体です。外形は平均的な幼年期の人間に類似していますが、外見的特徴は無く平均約80ルーメンで白色に発光しています。現在まで、SCP-2317-JPのあらゆる生体機能の兆候は確認されておらず、意思疎通も成功していません。また、外力によりSCP-2317-JPの姿勢および位置を変化させる試みも失敗しています。SCP-2317-JPは、地面および床以外の無機物を透過します。

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Fig.1 実測したマグニチュードの値および得られる近似曲線

SCP-2317-JPは約10秒に1歩の割合で前面方向へ歩行します。これによりSCP-2317-JPの片足が地面または床に接触するたび、地球上のプレートの一部への突発的な応力の付与を起因とする地震を主とした災害が発生します。各国および財団の観測機関によって災害発生の兆候が確認された例はありませんが、発生した災害は標準偏差の範囲に収まる期間で収束します。これまでに確認されている例において、発生する災害の規模は回数ごとに指数関数的に大きくなっていると推定されています(Fig. 1参照)。対策チーム2317-JPの地質学部門は、発生する災害の規模が人類に対し甚大かつ不可逆的な損害を齎すラインを、約550歩であるとの見積もり結果を提示しました1。本報告書執筆現在において、SCP-2317-JPは511±10歩の歩行を行ったとされています。

SCP-2317-JPと接触した生物には、空間的、時間的、分子的、熱力学的異常が不規則に表れます。発現する異常の生命に対する脅威度は、接触した対象が生物学的にヒトに近いほど顕著に高くなる傾向が観察されています。これまでにおいて、SCP-2317-JPと接触した人間は全て死亡しています。上記の接触が行われると、SCP-2317-JPは一時的に歩行を停止します。生命に対する脅威度と同様に、停止時間は接触した対象が生物学的にヒトに近いほど顕著に長くなる傾向が観察されています。1人の人間が接触した場合、SCP-2317-JPは約30分間停止します。この停止時間は累積されることが判明しています。これらの接触に起因する事象や、生物種の選択性のメカニズムが現在解析中です。

SCP-2317-JPが出現したと推定される時刻から、ハラク島の神格実体"ヤラー=アカー"に対する潜在的な恐怖を抱いたという報告が世界中で確認され始めました。機動部隊プサイ-10("マズローの動機付け")の調査により、同様の精神影響を地球上の全ての人間が罹患していると結論付けられました。この効果による精神的および身体的活動への影響は基本的に小さなものですが、社会的な恐怖を煽る例やハラク島への接近を誘発する例も確認されています。この精神影響は記憶処理により取り除くことが可能だと判明しています。しかし、記憶処理剤の生産速度や副作用の問題2から、広域もしくは全世界の人間を対象とした記憶処理は見送られています。

発見経緯: 1871/11/08、ハラク島民から発光する人に関する通報がアメリカ本土になされました。加えて上記の精神影響との関係性が示唆されたことから財団エージェントが派遣され、SCP-2317-JPの発見に繋がりました。エージェントの到着時点で3名の島民がSCP-2317-JPとの接触により死亡しており、SCP-2317-JPは停止状態にありました。島民へのインタビューにより歩行および接触に関する情報が得られたため、追加で派遣された初期収容チームによりSCP-2317-JPの周囲5mおよび歩行予定経路の簡易的な封鎖が行われました。この封鎖の最中にSCP-2317-JPは歩行を再開しました。初期収容チームが最寄りの財団施設であるサイト-14との協議を行っている間に、世界中のランダムな地点で連続的に地震が発生している現象との関係性が示唆されました。精密な調査によりSCP-2317-JPの歩行と地震発生のタイミングに有意な相関性があることが判明したため、SCP-2317-JPの停止を目的とした現在の収容手順の制定に繋がりました。ハラク島の島民33名はアメリカ本土へ移送され、記憶処理が施されたのち財団の用意した生活環境化へ解放されました。


通達 1875/03/26

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