SCP-2322-JP
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SCP-2322-JP塔部分外観

アイテム番号: SCP-2322-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2322-JPの存在する地点周囲に、高層の建築物群を建てるように地方行政機関や企業に働きかけ、一般人からの注目を極力集めないようになされます。またSCP-2322-JPの到達不能区域には一般的工事用フェンスが設置され、異常性を秘匿します。また、SCP-2322-JPの土地建物を調査しようとする試みは、さらなる資料の改変を予防すべく、地方・政府機関に常駐するエージェントにより妨害されなければなりません。

説明: SCP-2322-JPは、茨城県███市に存在するコンクリートと一部金属で出来た推定25 mの高さをもった塔状構造物とそれを取り囲む雑木林の木立です。SCP-2322-JPの塔部分は、後述する推定建造日と矛盾しない程度に老朽化が進んでおり、外部からの構造分析により、崩落の危険があると見られています。SCP-2322-JPには通常考えられる方法によって到達することが出来ません。徒歩、車両などによる地上よりの接近は、SCP-2322-JPの塔部分基部からその周囲の円形の範囲200 mの地点で不明な手段により妨害され、どうしても内部に到達出来ないという結果に終わります。また、何かが領域内部から退出したことも、財団の監視下では報告されていません。

侵入を試みた心理抵抗度1.3未満の人物は「しかたがない」「また今度にしよう」と明白に不合理であるにも関わらず、侵入を諦めます。心理抵抗度1.3以上の人物は、繰り返して対象範囲に侵入を試みようとしますが、その到達不能性により強烈な違和感をおぼえつつも、最終的にはSCP-2322-JPを無視するようになります。

現在得られているSCP-2322-JPに関する素材等のデータは、上記異常性の範囲外からの光学分析器によるものであり、上記性質から構成物質のサンプル採取の試みは全て失敗に終わっています。また、特筆すべき点として外部からの観察でSCP-2322-JPの塔部分最上階及び侵入不能な領域の東側辺縁部とに、合わせて2 体の白骨化した人間死体が存在していることが分かっており、着衣から死体は2 体とも男性であると見られています。最上階への階段付近にあり、地震や風雨が原因で散乱してかけている方をSCP-2322-JP-A、塔外部の侵入不能領域の辺縁部に位置している方がSCP-2322-JP-Bとして分類されています。両死体ともに、死因は特定できていません。

さらにSCP-2322-JPのさらなる異常性として、███市においてSCP-2322-JPの来歴について個人・組織などが調査を行ったときに、調査試行を実行した回数に応じて新しい来歴を生成するというものが存在します。この異常性は、財団の調査チームがこのオブジェクトの来歴を調査した際に、収容以前の地方行政機関における公的記録と比較して著しい逸脱が確認されたことから判明しました。

ここでいう「調査」とは、図書館における情報収集、検索エンジンを用いた検索、SCP-2322-JPに関するうわさ話を聞いて回ることなども含まれ、調査者が「これはSCP-2322-JPについての合理的説明である」と結論づけた瞬間に完了します。

███市の外部において収集された情報を総合した結果としてSCP-2322-JPの来歴は「天候や気温を観測するための観測塔、またその観測データを正確なものとするための緩衝地であり、1971年に国立██████研究所によって設置された」というものであると財団内では信じられています。この内容は極めて不確かであるものの、現地で詳しく再調査をすれば新たな来歴が再生成される恐れがあり、これまで複数回に渡って来歴が書き換えられている経緯もあるため、実質的にこの来歴の検証はほぼ不可能です。

SCP-2322-JPについて、現地の行政機関などが複数回の調査を行ったことが過去の記録から判明しています。国立██████研究所の資産管理簿は117 回、登記簿はこれまでに57 回、市役所の土地建物を管理する部署においては168 回書き換えられているのが確認されました。そのたびに全く新しい来歴、SCP-2322-JP建造物の目的などが再生成され、時には明らかに公的文書に似つかわしくない異常な内容がそれに含まれます。

それらの内容は、新たな来歴が生成された瞬間にそれまでSCP-2322-JPの存在を知覚した対象に即座に了解され、その新たな来歴に不一致な記録は、公的機関の記録管理プロトコルに基づいて修正されます。ただし新たな来歴を了解した人物も、内容が常識的な範囲から逸脱していれば、明確な違和感を感じます。

この性質から、SCP-2322-JPの正確な来歴を調査することには相当な困難が生じるものと見られ、また新たに生成された来歴によって複数の公的記録が変化するため、新規の調査計画は停止されています。

補遺1: 以下は、SCP-2322-JPについて書かれた公的記録の抜粋です。███市外部における建設年月日とされる1971年の記録は、███市においてはあらゆる機関から散逸していることには注意が必要です。

補遺2: 以下は近隣住民へのインタビュー記録です。このインタビューは上記記録中に挿入された「倉持」姓の人物に対する調査を目的として行われました。

補遺3: 発見された各人間死体の周辺に見られた物品群のリストです。

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