SCP-2324-JP
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アイテム番号: SCP-2324-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2324-JPの特性上、SCP-2324-JPの直上を除く周囲100m四方を覆うようにカントリーエレベーターに偽装された収容サイト-811Tが建設されました。サイト-811Tの周囲には常時警備員を3名以上配置し、一般人のサイト-811T及びSCP-2324-JP内への立ち入りを防止してください。

説明: SCP-2324-JPは、██県██市の水田地帯に存在する、幅3.5m、全長415mのアスファルト舗装路上に存在する区間です。外見上は一般的なアスファルト舗装路との差異は見られておらず、周囲に存在する道路とも問題なく接続しています。

SCP-2324-JPの異常性は以下の条件を満たした際に発現します。

  • 現地時間が午後9時から翌日午前3時までの間である。
  • 現地での1時間の雨量が10mm以上であり、降る雨がSCP-2324-JPに接触している。
  • SCP-2324-JP内に人間、もしくは人間が操縦する車両1が立ち入っている。

異常性が発現したSCP-2324-JPは、当該区間上にニホンアマガエル(学名:Dryophytes japonicus)(以降、カエルと表記)を数百~数千匹出現させます。これらの影響で出現したカエルは、外見上は一般的なニホンアマガエルとの差異は見られていませんが、上述の条件を満たさなくなると消失します。

SCP-2324-JPの影響によって出現するカエルの総数は、当該区間内に立ち入った人間や車両の状態によって変動することが判明しています。詳細は実験記録2324-JPを参照してください。

実験記録2324-JP: 以下は、関連性が特に高いと判断された実験記録の抜粋です。すべての実験において、気象操作によって人工的に雨を降らせることで上述の条件を満たしています。

実験記録2324-JP-1: 2001/06/02

対象: D-6181(20代、男性)
実験方法: SCP-2324-JP上を端から端まで徒歩で移動させる。
出現したカエルの総数: 116匹
結果: D-6181は発生したカエルを避けながら歩行を試みたが、途中で何匹かのカエルを踏んでしまった。その際周囲のカエルの鳴き声が少し大きくなった。

実験記録2324-JP-2: 2001/06/02

対象: D-6181
実験方法: SCP-2324-JP上を端から端まで走って移動させる。その際、カエルを避けることなく、真っすぐ移動させた。
出現したカエルの総数: 293匹
結果: D-6181は以前の実験よりも多くのカエルを踏むこととなった。また、終端に近づくにつれてカエルを踏む頻度が高くなり、周囲のカエルの鳴き声も大きくなった。

実験記録2324-JP-4: 2001/06/09

対象: D-6181
実験方法: SCP-2324-JP上を端から端まで自動車で移動させる。
出現したカエルの総数: 462匹
結果: D-6181の運転する自動車はこれまでの実験よりもさらに多くのカエルを踏み、また実験中は周囲のカエルの鳴き声が止むことはなかった。
分析: SCP-2324-JPに立ち入った物体の接地面積や速度に応じて、出現するカエルの総数が増加していくと推測される。より多様な車両を用いた実験を申請します。- 小岩井研究員

実験記録2324-JP-9: 2001/06/23

対象: エージェント・牧野
実験方法: SCP-2324-JP上を端から端までブルドーザーで移動させる。重機の運転には専門的な知識を要するため、この実験のみ知識を有しているエージェントによって行われた。
出現したカエルの総数: 0匹
結果: 補遺1を参照。

補遺1: 実験記録2324-JP-9での実験の際、エージェント・牧野がカエルが存在していないにも関わらずカエルの鳴き声が聞こえると報告しました。以下はエージェント・牧野に対して実施されたインタビュー記録です。

インタビュー記録2324-JP-9: 2001/06/23

対象: エージェント・牧野

インタビュアー: 小岩井研究員

<録音開始>

小岩井研究員: インタビューを開始します。

エージェント・牧野: はい、よろしくお願いします。

小岩井研究員: 早速ですが、カエルの鳴き声が聞こえたと。

エージェント・牧野: ええ。確かに聞こえました。

小岩井研究員: なるほど。ですが、実験ではカエルは1匹も発見されませんでした。具体的にどちらの方向から聞こえたなどはありますか?

エージェント・牧野: 方向…ですか。私にはいたるところからカエルの鳴き声が聞こえましたけどね。あんまりうるさかったもんですから、少しイライラしてましたよ。

小岩井研究員: 分かりました。それ以外に特筆すべき点はありましたか?

エージェント・牧野: うーん…なんて言えばいいのか…すごく怒っているような…がっかりしているような…そんなような鳴き声だったと思います。

<録音終了>

終了報告書: エージェント・牧野は「動物の言葉が分かる」等の異常性は保持しておらず、インタビュー後に行った検査でもそのような異常性が付与された形跡はありませんでした。

補遺2: 実験記録2324-JP-9での実験が行われてから6日後、非活性状態のSCP-2324-JP上に1枚の文書が出現する事案が発生しました。以下はその文書に記載されていた文章です。

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