アイテム番号: SCP-233
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-233はバナジウムめっきを施した23×23×23サイズの立方体コンテナに保管されます。寸法の単位は問いません。オブジェクト周囲には23メートルのセーフ・ゾーンが設定されます。23歳未満または23歳超のDクラス職員はセーフ・ゾーンへの立ち入りが禁止されます。可能であれば、誕生日が23日のDクラス職員を使用してください。収容室内には専用.2323口径以外の弾薬を装填した火器を持ち込んではなりません。シフト交代はグリニッジ標準時で各時間の23分に、最終交代は23:23に行ってください。
[編集済み]口径の弾薬、誕生日が[編集済み]月または[編集済み]日、十[編集済み]日、二十[編集済み]日に該当するDクラス職員、[編集済み]面体をセーフ・ゾーン内に持ち込むことはいかなる場合においても禁止されています。各時間の[編集済み]分、特に[編集済み]時にはオブジェクトが最も活性化するため、職員はこの時間に注意を払ってください。特別な理由がない限り、この時間はすべての職員がセーフ・ゾーンから退出することが望ましいです。
説明: SCP-233は、すべての面が正三角形かつすべての辺が直線である二十三面体です。オブジェクトが示す時空間干渉作用のため、その物理的形状を三次元あるいは二次元的に再現することはできません。
SCP-233は自身の周囲に対して数学的法則を改変する異常な性質を示し、23進法でない計算機器に丸めエラーを発生させます。一方で23進法ベースで行われる数学計算は、通常の23倍の速度で進行するという作用も示します。このため、本アイテムの破壊は[データ削除]が終了するまでは行われないことになっています。バイナリ情報を23進法へと変換する手間を要するものの、本アイテムの組織に対する有益性はすでに示されたとおりです。(ナナ[編集済み](Nana [REDACTED])博士による統一場理論への”異質な解決法”に関する報告書234[編集済み]を参照。)
残念なことに、SCP-233は自身のセーフ・ゾーン範囲内に[編集済み]の数字が発生すると、特に攻撃的になることが判明しています。([データ削除]におけるナナ[編集済み]博士の死に関する報告書を参照。)攻撃対象となったオブジェクトには高速の化学的崩壊が発生します。オブジェクトへの直接接触は構成原子への即時分解による破壊を招きます。このプロセスに要する時間は0.23秒です。
メモ: SCP-233の攻撃性は対象物の正確な物理的特性ではなく、付近の観測者が持つ認識によって引き起こされることが実験上示されています。例を挙げると、長さ2.74mの棒を用いてSCP-233を取り扱うことは、その棒が[編集済み]フィートであることを認識している観測者がセーフ・ゾーン内に1人もいない限り、SCP-233の攻撃的反応を引き起こしません、この原因は不明ですが、古典量子物理学における観測者効果が関与している可能性があります。(レポート77-ヘイゼンバーグを参照。)
補遺233-a: A.クレフ博士からの推薦を受け、当該オブジェクトをSCP-2323へと再分類する申請を提出いたしました。本来のナンバリングプランから外れた要求ではありますが、SCP-233の数学的性質を鑑みるに、本プロジェクトに関するデータを含みうる以上ナンバリングは最大限に警戒すべきです。インシデント[編集済み]において、本オブジェクトは携帯用音楽プレーヤーに使用されていた[編集済み]ボルトのバッテリーと偶発的に接触、セーフ・ゾーンは約[編集済み]千パーセントに増加し232.32kmに到達、付近のAAAリーグの野球の試合にてホームチーム全員の死(当時試合は第[編集済み]イニングの表でした)を招き、そしてSCP-233と数字の[編集済み]の相互作用について記録されていたすべてのコンピュータを破壊するという結果をもたらしました。これすなわち、どれだけ警戒しても足らないことはないという論の根拠です。職員の安全のため、SCP-233が数字の[編集済み]と接触する可能性はいかなる手段を講じてでも避けねばなりません。
補遺233-b: 妊娠している女性職員は、絶対にセーフ・ゾーン内に立ち入ってはなりません。