
SCP-2348の最新の写真。
アイテム番号: SCP-2348
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 財団衛星と周辺地域の地上監視基地はSCP-2348を継続的に監視します。当該異常存在の構造の変化や移動の兆候は直ちに報告しなければいけません。
説明: SCP-2348は太平洋(座標48°52.6′S 123°23.6′W地点、以下ポイント2348とする)の水面から50km上空に位置する幅0.6kmの積雲です。この雲は、指を広げた人間の手のような形状を極めて詳細に象っています。
発見以来、SCP-2348はその構造を変えておらず、また現在地から移動してもいません。変化をもたらす試みは成功していません。
以下はSCP-2348に関連するその他の現象です。
- SCP-2348を5分以上観察している人物は、空にある他の雲、物体、現象の存在を認識しなくなります。これらの効果は観察を止めると終了します。
- ポイント2348の半径60km以内の観察者は、夜空に天体が欠落していると報告します。SCP-2348はしばしば、目に見える唯一の星として言及されます。
- SCP-2348の直下を通過する雲の30% 60% 85%は、SCP-2348との見分けが付かず、同一の異常性を示すことが判明しています。雲は自然に消散するまで区別できないままです。
- ポイント2348の半径60km以内で稼働しているカメラ機器の9%は、様々な雲のリアルタイム映像を記録します。1分後にこれらの雲は例外なく消失します。実験によって映像中の雲は実在しなかったことが確認されています。
- 半径60km以内の降雨にはしばしば、SCP-2348のそれと同一の構造を形成している氷晶が含まれます。ただし、氷晶の構造は人差し指が何かを指すように突き出されています。水に曝された氷晶は雲状のエアロゾルを生成します — これを摂取した者はSCP-2348との見分けが付かなくなり、その後に上空へ向かっての細胞複製1が発生します。
- 一部の人物はSCP-2348を日光、月光、星明りの唯一の光源として識別しました。空に関する情報はそれに応じて修正されました。
- SCP-2348の直下を通過する空中物体の0.1%は、SCP-2348との見分けが付かないことが判明しています。この形式で影響を受けた有人航空機内の人物もまた空の一部であることが判明しています。
留意すべき点として、SCP-2348の半径2800km以内に存在する雲の数は、SCP-2348の発見以来減少し続けています。これは非SCP-2348雲が欠如しているという更なる確証に基づく発見です。
何らかの物体がSCP-2348の内部に入った場合、全ての目撃者は、SCP-2348からは追加の空しか排出されないと報告します。
更新
SCP-2348は現在、直下を指差す人間の手のような形状をしている。ポイント2348の半径2800km以内の基地は直ちに無期限の封鎖状態に入り、外界からの完全な孤立を維持しなければならない。この半径内にいる民間人口は、収容チームが非SCP-2348エアロゾルの存在を確証できるまでは無視しなければならない。
液滴、氷晶、その他の微粒子から構成される大気構造についての情報は破棄しなければならない。職員はこれらの大気構造に由来するH2O分子を主成分とする液体を消費してはならず、代用流体を摂取しなければならない。封鎖解除指令が送信されるまでこれ以上のメッセージは無いものと考えるべし。
空を自称する実体は発見次第直ちに無力化しなければならない。