オブジェクトクラス: 保留中
暫定収容プロトコル: 回収可能なSCP-2358-JPの痕跡やそのサンプルは、サイト-8136の電子保管庫に収容されています。
説明: SCP-2358-JPは2018/05/27から2018/05/29に発生したと推定されるヒトの死亡事象です。全ての実例は2018/05/29にその発生が発覚しており、多くの実例の発生やその痕跡は衆人環視の下で放置されていたと推定されます。
補遺: SCP-2358-JPの詳細な異常性は現在調査中です。必要最低限の情報が確定し次第、オブジェクトクラスや特別収容プロトコルが正式に制定される予定です。
以下のリストは、これまでに確認されている実例群を発見された順番で並べたものです。
分類番号: SCP-2358-JP-1
概要: 神奈川県横浜市の歩道上で発生したと推定される実例です。その痕跡は、道路上に散乱していた血痕と4名の男女の遺体です。全ての遺体は刺殺されており、複数の創傷が存在し抵抗の痕跡は見られませんでした。全ての遺体は2018/05/28 18:30頃に殺害されたと推定されます。
SCP-2358-JP-1の発生やその痕跡を目撃したと主張する民間人には、衣服に血痕の付着した男性による犯行であると証言したヒトが存在しました。しかし、その全員が何故それらを放置したのかという質問に対し取り乱し、明確な回答は得られませんでした。
分類番号: SCP-2358-JP-2
概要: 神奈川県横浜市の民家で発生したと推定される実例です。その痕跡は、屋内や玄関付近に散乱していた血痕と3名の当該民家の住民の遺体です。全ての遺体は刺殺されており、複数の創傷が存在し抵抗の痕跡は見られませんでした。全ての遺体は2018/05/28 14:30頃に殺害されたと推定されます。
SCP-2358-JP-2の発生やその痕跡を目撃したと主張する民間人には、衣服に血痕の付着した男性による犯行であると証言したヒトが存在しました。しかし、その全員が何故それらを放置したのかという質問に対し取り乱し、明確な回答は得られませんでした。
分類番号: SCP-2358-JP-3
概要: 神奈川県横浜市の警察署内で発生したと推定される実例です。その痕跡は、屋内に散乱していた血痕と3名の警察官の遺体です。全ての遺体は刺殺されており、複数の創傷が存在し抵抗の痕跡は見られませんでした。全ての遺体は2018/05/28 08:30頃に殺害されたと推定されます。
2018/05/28 08:28、警察署内入口に設置されていた監視カメラは、衣服に多量の血痕が付着した男性が署内に進入する様子を記録しました。当該男性は所持していた刃物で受付にいた警察官を刺殺していき、被害者は何れも抵抗しませんでした。当該男性は3名を殺害した後署内から退出しました。この時、映像を確認していた警察官を含め、現場にいた全てのヒトはこの男性に反応しませんでした。
SCP-2358-JP-3の発生やその痕跡を目撃したと主張する民間人や警察官には、衣服に血痕の付着した男性による犯行であると証言したヒトが存在しました。しかし、その全員が何故それらを放置したのかという質問に対し取り乱し、明確な回答は得られませんでした。
分類番号: SCP-2358-JP-4
概要: 神奈川県横浜市の河川敷で発生したと推定される実例です。その痕跡は、河川敷に散乱していた血痕と3名のホームレスと思われる男性の遺体です。全ての遺体は絞殺後に複数の創傷を受けており、抵抗の痕跡は確認されませんでした。全ての遺体は川底に沈められており、2018/05/27 23:30頃に殺害されたと推定されます。
遺体の殺害方法は、横浜市で発生していた連続ホームレス殺人事件のものと一致しています。SCP-2358-JP-4の発生やその痕跡を目撃したと主張する民間人には、衣服に血痕の付着した男性による犯行であると証言したヒトが存在しました。しかし、その全員が何故それらを放置したのかという質問に対し取り乱し、明確な回答は得られませんでした。
分類番号: SCP-2358-JP-5
概要: SCP-2358-JP-4の発生現場から約500 m先の河川敷で発生したと推定される実例です。その痕跡は、河川敷に散乱していた血痕と2名の男女の遺体です。ホームレスと思われる男性の遺体は絞殺後に複数の創傷を受けており、川底に沈められていました。女性の遺体は刺殺されており、顔面にはハンカチがかけられ、遺体から3 mに渡って直線的な血痕が伸びていました。どちらの遺体も抵抗の痕跡が確認されており、2018/05/27 22:40頃に殺害されたと推定されます。
2018/05/27 22:43、付近の警察署に死亡女性の携帯電話から通報が入っていましたが、オペレーターの音声と雑音以外は記録されませんでした。同日22:51、当該警察署に別の携帯電話からの通報が入り、大沢和樹を名乗る人物が殺人事件を起こしたと発言しましたが、オペレーターは「悪質ないたずら電話」としてそれ以上の対応を拒否しました。
男性の遺体の殺害や放置の方法は、横浜市で発生していた連続ホームレス殺人事件のものと一致しています。SCP-2358-JP-5の痕跡を目撃したと主張する民間人やオペレーターは何故それらを放置したのかという質問に対し取り乱し、明確な回答は得られませんでした。
分類番号: SCP-2358-JP-6
概要: 神奈川県横浜市の駅の線路上で発生したと推定される実例です。その痕跡は、線路や車両に付着していた血痕と男性の遺体です。遺体は複数に切断されており、2018/05/29 11:16に車両によって轢死したと推定されます。この男性の衣服からは複数のヒトの血痕が発見されています。
2018/05/29 11:13、駅のホームに設置されていた監視カメラは、SCP-2358-JP-3を記録していた監視カメラ映像に映っていた男性がホームに現れたのを記録しました。当該男性はホームから降りて、線路上に寝そべりました。この時、映像を確認していた駅員を含め、現場にいた全てのヒトはこの男性に反応しませんでした。快速列車であった車両はブレーキをかけることなく男性の上を通過し、映像外まで速度を緩めることなく通過しました。車両の通過後、線路の広範囲に遺体が散乱しているのが記録されましたが、現場にいた全てのヒトは反応しませんでした。その後、徐々にホームのヒトは動揺の様子を見せ始め、同日11:23に駅員がホームに駆け付けました。
SCP-2358-JP-6を目撃したと主張する民間人や駅員は何故それを放置したのかという質問に対し取り乱し、明確な回答は得られませんでした。