アイテム番号: SCP-2365
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-2365に関する報告を調査し、データは被害者間の繋がりまたは共通要因を見つけ出すために分析します。SCP-2365からの生還者と目撃者にはインタビューを行い、実験の後、記憶処理を施します。SCP-2365を観察・記録する試みの一環として、財団フロント企業が“睡眠検査”を実施します。
SCP-2365がミーム的な性質を持つか否かは判明していませんが、SCP-2365に関連する情報へのアクセスは制限されます。
説明: SCP-2365はREM睡眠中の特定人物に影響を及ぼす現象です。SCP-2365の初期段階は、空中に出現して睡眠中の対象者の上に降り積もる小さな錆の剥片と、局所的な気温の低下を特徴とします。この段階の録音からは、発生源不明の、金属の蝶番が軋む音が検出されています。対象者がこの段階で目を覚ました場合、これ以上の影響は観察されません。
もしSCP-2365の進行が看過された場合、初期の現象は停止して第2段階が始まります。第2段階では、極厚鋼のバネ仕掛けが対象者の頭と隣接する空間に顕現します。10-15分かけて、ここに金属製の付属パーツが徐々に実体化し、巨大なトラバサミを形作ることになります。
トラバサミは最大10分間にわたって対象者の頭部を上に乗せたままの状態を保ち、その後、ゆっくり非実体化します。この段階で対象者が目を覚ました、もしくはトラバサミが(対象者・他者を問わず)接触を受けた場合はバネが作動し、通常は頭頸部に重大な外傷が及びます。
財団によるSCP-2365の理解は、大半が科学捜査と目撃証言に基づいています。観察と実験は、作動後に実体化したままのトラバサミと、ごく限られた数のSCP-2365現象生存者に限定されています。SCP-2365の犠牲者たちの身元には共通パターンが一切確立されておらず、どれだけの観察されていない事例が発生しているのかは断定が困難です。