SCP-2368-JP

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SCP-2368-JP内部。

アイテム番号: SCP-2368-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2368-JPを内包する施設は封鎖されています。

説明: SCP-2368-JPはイタリアのローマに位置する放棄された結婚式場の一室です。SCP-2368-JPは内部にテーブルクロスがかけられた円形のテーブルと椅子を多数備えている他、長期の手入れの不足にも関わらず清潔な状態と光源の供給を維持しています。

SCP-2368-JPの椅子に1名の対象が着席すると、当該人物は結婚式に関する単一の記憶を想起します。この記憶は往々にして曖昧であり、数時間程度で自然に忘却されていくことから鮮明な記録として表現することが困難です。対象は記憶の内容について質問されると、しばしば"睡眠時の夢を説明する"ことに似た言語化の難しさを報告します。

多くの対象は記憶及びSCP-2368-JPの景観に対する既視感を訴えます。この感覚も記憶と同様に不明瞭であるものの、多数の聴取の統合によれば、これは"哀愁"、"疎外感"、"非現実感"、"隔離されている"、"時間から切り離されている"、"ネガティブではないものの不安"なイメージを伴います。極端な場合では、これは対象に一時的な広場恐怖症の症状をもたらします。

以下に記された20名の対象聴取報告統合が最も記憶に関して明瞭な記録とされています。

  • 結婚式の正確な時系列が不明瞭である。(19/20)
  • おそらく5歳以下の時に経験した記憶である。(16/20)
  • 参列者の顔を1人も覚えていない。(13/20)
  • 非常に長い間式に参加していた。(14/20)
  • 時間や天候の概念が欠如しているかのように不明瞭である。(18/20)
  • 式の途中で砂糖水を飲んだ。(12/20)
  • あまり思い出したくない。(17/20)
  • 式は異様なものだったが、当時はそれに気づけなかった。(19/20)
  • 記憶がざらついている、ちらついているように不明瞭である。(16/20)
  • 誰の結婚式だったか覚えていない。(20/20)

SCP-2368-JPの記憶を1度想起した対象は、SCP-2368-JPに再入室することに無意識的な拒否感を訴えます。理由を質問された際、対象の1人は"戻ってくるべきではなかった"とだけ回答しました。

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