SCP-2369
評価: +8+x

アイテム番号: SCP-2369

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2369と両隣の住宅は、現地での封じ込めを目的に財団が購入しています。敷地内に入ろうとする全ての権限無き人物には、現地の警備担当者が必要と認めた場合には、拘留し、尋問し、クラスA記憶処理を施します。

SCP-2369との実験はDクラス職員のみとし、少なくとも1名のレベル4地域サイト管理者からの事前の許可を得て実施することができます。

説明: SCP-2369はアイオワ州[編集済]の町の郊外に位置する、中二階・ベッド3つ・浴槽2つがある住宅です。内部は装飾が施されており、フレンチカントリー風の家具が備え付けられ、いつでも住む事が出来る完全な家具付きの家に期待される全ての設備を含んでいます。調査において、いつ誰によってSCP-2369が建てられたのかは判明していません。対象に隣接する近所の住民は、質問された際に建設に関していかなる情報も思い出せず、住居に関しての市の記録は紛失もしくは破損している事が明らかになりました。

少なくとも2人の生きている人間がSCP-2369の内部に存在し、かつ正面と裏口のドアが両方とも閉まっている場合、SCP-2369は内部から眩い閃光を発し、対象となった全ての人間は跡形も無く消失します。さらにSCP-2369の内部は初期状態にリセットされ、全ての除去または破損した家具が復元されます。SCP-2369に運び込まれた余分な物品や家具も同様に失われます。SCP-2369は少なくとも男女1人ずつの対象が存在している場合のみ活性化し、現在までの所、活性化事象に関与した人物は発見されていません。GPS追跡装置を取り付けたDクラス職員を利用する実験は成功していません。

SCP-2369は[編集済]での一家失踪の通報に続いて発見されました。不安に思った隣人が地元当局に通報し、対応した警察官たちは家に踏み込んだ際、誤って正面扉を閉める前に、家は自然のままの状態で一家の所持品の痕跡が無いことを発見していました。財団はこの後すぐに通知を受け、財団収容チームがエリアを確保した後、全ての証人にクラスA記憶処理を施してカバーストーリーを実装しました。

補遺2369-1: インシデントレポート

████-██-██、後に広範な武装強盗と殺人の犯罪歴を持つ夫婦のジェームズ[編集済]およびヴァレリー[編集済]と判明した人物2名が、SCP-2369に強盗目的で押し入りました。武装した極めて危険な逃亡者と判明したため、現地の警備担当者は介入しないように命じ、サイト██から戦術的対応部隊がバックアップのために来るのを待ちました。結果、SCP-2369は活性化しました。

約4時間後、2回目の閃光がSCP-2369内部から検出されました。現地職員は調査を行い、[編集済]夫妻と、彼らが押し入る際に使用した道具・様々な所持品・2丁の分解された拳銃を発見しました。[編集済]夫人は裏口の近くで思考散乱かつ躁状態を呈しているのが発見され、鎮圧の際には静穏剤を必要としました。[編集済]氏は居間で昏睡状態ながらも生きて発見され、正体不明の長いプラスチックが首周りに巻かれていました。対応した医療職員がプラスチックを除去すると、[編集済]氏の頭部は胴体から外れ、全ての生命活動が停止しました。プラスチックは後に通常の感圧文書テープと化学的に一致していることが判明し、一切の異常性質を示しませんでした。

SCP-2369の徹底的な捜索の結果、居間のテーブル上に手書きのメモと思われるものが見つかりました。

ご担当者様:

あなた方の製品が非常に暴力的で全く子供向けではないという事がよく分かりました。率直に言って唖然としております。もし私がもう少し注意深い母親でなければ、あれは簡単に子供の身体を傷つけていたでしょう。

即時の全額返金を要求いたします。

敬具、
[データ削除]

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。