SCP-2393
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アイテム番号: SCP-2393

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2393-1はサイト-103の標準的な生物学的収容温室内に収容します。USB-Aポートと互換性のある、SCP-2393-1との相互作用目的と指定されたデータストレージとインタフェースデバイスは、SCP-2393収容に携わる研究者たちが正当な理由の下にアクセスできる状態を保ちます。SCP-2393-1は、定期的に新規またはアップデートされたSCP-2393-2実例が無いかを確認します。SCP-2393-2の全実例は、指定の機器と外部デジタルストレージの両方に保管します。SCP-2393-3を監視するため、SCP-2393の温室内の全セキュリティカメラはSCP-2393-2-Bを実行してください。

説明: SCP-2393-1はJuniperus occidentalis australis (セイブビャクシン) の標本です。SCP-2393-1の幹には、標準型のUSB-Aポートが埋め込まれているように見えます。この型のポートに互換性のある機器がSCP-2393-1に接続されている場合、その機器はSCP-2393-1をファイル保存装置として扱います。

全てではないものの、幾つかのSCP-2393-1に由来するファイルとソフトウェア(SCP-2393-2と指定)は異常性質を示します。SCP-2393-2の内容は不定間隔で更新しているようです。ファイルおよびソフトウェアは閲覧・開封・コピー・アップロードが可能です。全てのSCP-2393-2実例は、未知のアルファベット・言語1・プログラミング言語を使用しています。

SCP-2393-2-Bはイメージングおよびビデオ・アプリケーションとして実行するように設計されたSCP-2393-2実例です。SCP-2393-2-Bは、SCP-2393-3を観測する現時点で唯一の手段です。他のデジタルまたはアナログの記録方式では、今日まで記録が成功していません。

SCP-2393-3は、表皮と角質組織が明るい緑色である点を除けば、思春期の人間女性に視覚的に類似する霊的なヒト型実体です。SCP-2393-3は、SCP-2393-1から10m以上離れた場所で観測された事は未だにありません。SCP-2393-3は以下の活動を行うのが観察されています。

  • 携帯音楽プレーヤーと思われるものからの音楽聴取
  • パーソナルコンピュータと思われるものの使用
  • モバイルデバイスと思われるものの使用
  • ダンス
  • 睡眠

実体は外部支援なしに人間を観測できるようです。SCP-2393-2-Bの使用を通じて、財団の言語学者はSCP-2393-3の言語を理解すると共に、SCP-2393-3が現代のギリシャ語を学習するのを支援するべく協力してきました。短期的には、ハンドサイン・表情・画像・擬音語の組み合わせによる意思疎通が達成されています。SCP-2393-3は基本的には穏やかな性格であり、財団職員に対しても友好的です。

補遺1: SCP-2393の収容中、財団は自由にSCP-2393-2をコピーすることが可能です。以下は発見されコピーされたSCP-2393-2ファイルの要約リストです。SCP-2393-2実例と数値的同定の完全なリストは文書2393-イプシロンを参照してください。

SCP-2393-2実例のコピーに加え、研究者はSCP-2393-1に保存されているSCP-2393-2にファイルをアップロードできました。SCP-2393-3はこれらのファイルを閲覧することが可能であり、限定的な意思疎通の方法の一つとなる可能性が見出されました。SCP-2393-1へのファイルのアップロードは、現在のSCP-2393収容監督者・SCP-2393研究監督者・現在のサイト-66管理者のいずれかから承認を得る必要があります。

補遺2: 以下はSCP-2393-3による翻訳された発声の部分的リストです。状況の簡単な解説が各記録の前に設けられています。

SCP-2393-3は”Tree Wars”の試合にたった今負けたばかりである。 / SCP-2393-3::「ちょっと! この[アマチュア/新人/素人?]! アタシたちも今回のラウンドでは勝てたはずじゃん! アタシのリスの前から[鳥?]を動かさないでよね」

SCP-2393-3は携帯音楽プレーヤーで音楽ファイルを聴いている。 / SCP-2393-3:
"♫On the days that the rain is falling / 雨が降っている日は♫
♫I call a toast to the sun. / 太陽に乾杯しよう♫
♫On the days that the sun is shining / 太陽が輝いている日は♫
♫I feast and sing to the air. / 大いに楽しみ、風の中に歌おう♫
♫And I won't let anyone fell me, / 誰にも私を切り倒させはしない♫
♫No I'll do things my own way. / そう、私は私なりにやっていけるさ♫

SCP-2393-3は”Chatleaf”を使用して外部の何者かと意思疎通している。 / 「ヤダ、戻らない」…「アタシたちが捕まったらアイツらに何されるか、アンタだって分かってるでしょ。アタシはここで安全なんだから」…「自分の根源なんてもう気にしてないよ、ずっと前に断ち切られちゃったし」…「ねぇ、アタシたち皆、人間の使う魔法はそれほど悪い物でもないって判断したよね。だからこれを使ってる訳だしさ。アタシは単に、真実だって知ってる事に賛成していたいのよ」

SCP-2393-3はSCP-2393-1に寄り掛かっている。 / SCP-2393-3: 「ここの人たちが親切で良かった。同じものを共有してるからアタシの魔法を恐れてないし。素敵なプレゼントはくれるし。それに、誰も火炙りにしないし」

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