SCP-2401-JP
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アイテム番号: SCP-2401-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-2401-JPの出現が確認された場合、段階を経て近隣住民を避難させてください。SCP-2401-JPの異常性による人員の喪失を防ぐため、担当職員には対PSI装備の装着が義務付けられます。また、SCP-2401-JP-1、SCP-2401-JP-Aの出現を探知した場合、即座に確保・収容を行ってください。新井氏の創作行動についての積極的関与は保留中です。

説明:SCP-2401-JPは頭足類に似た特徴を持つエリファスモデル型霊的実体です。現在確認されている全長は最大で約200m、最小で約13cmです。

SCP-2401-JPは不定期に発生し、霊体の出現から段階を経て実体化します。現在時点で完全な実体化が確認されたのは、最初にSCP-2401-JPが確認された2███/██/██の神奈川県におけるイベントのみであり、それ以降はSCP-2401-JP-Aの妨害等により実体化中途で消失、異常性を喪失しています。

SCP-2401-JPは完全に実体化した際、強力なPSIエネルギーを放射します。この放射により周囲に存在する人物は脳死や他機能不全により死亡します。死亡を免れた人物においても脳機能に重篤な障害を負う、あるいは極端な精神障害を引き起こすなどして社会への参加が困難な状況に陥ります。また、一部の影響を受けた人物において、他者に対する猜疑心、不信感が増大するケースが確認されています。

SCP-2401-JP-1はコミック作品、『[編集済み]』の二次的創作物群です。内容は『[編集済み]』における登場人物の活躍をメインとしていますが、終盤の展開は原作を踏襲しています。SCP-2401-JP-1は第4次SCP-2401-JP実体化未遂イベントの際、出現したSCP-2401-JP-Aの追跡時に存在が確認されました。これを受け、以前の実体化イベントにおいて後続調査を行ったところ、全てのイベントにおいて周辺地域にSCP-2401-JP-1が存在していたことが確認され付属ナンバリングが行われました。SCP-2401-JP-1内部においてはSCP-2401-JPに類似した特徴を持つ巨大生物の登場描写が確認されます。

SCP-2401-JP-Aは『[編集済み]』の登場人物である███████の容姿を模した人型実体です。SCP-2401-JP-Aは上記イベント時において、実体化したSCP-2401-JPの調査時に出現しました。出現と同時に調査員を制圧し、SCP-2401-JP-1を発見、破損した後逃走しました。この破損行為と同時にSCP-2401-JPの消滅が確認されたことからこれまでの事案におけるSCP-2401-JPの消滅にはSCP-2401-JP-1の破壊が関与しており、SCP-2401-JP-Aが寄与していると推測されます。

後続調査に伴い、SCP-2401-JP-1は全て新井 ██氏による二次創作作品であることが判明しています。プロファイルによると新井氏は自己肯定感が低く、内省的な人物であるとされ、若干の不定愁訴を有しています。新井氏は以下は新井氏に対するインタビューです。

インタビュー記録2401-JP-01 - 日付 20██/██/██

インタビュアー: エージェント・足利

対象: 新井 ██氏

«再生開始»

(前半部は事実確認の為省略)

エージェント・足利: では、この二次創作作品は全てあなたが?

新井 ██氏: そうです。イベントとかで頒布や販売してたり、フォロワー限定で公開してたやつです。仕事を始めてからはやってませんから、そうですね、もう5年くらい前になると思います

エージェント・足利: なるほど、あなたはこの作品たちをまだ持っていますか?

新井 ██氏: いいえ。全部引っ越しの時にまとめて捨てちゃいました

エージェント・足利: そうなんですか。こういったものはあまり捨てないイメージがあったのですが

新井 ██氏: そうですね、あまり売れなかったのもありますし、何といいますか、罪悪感が強くて

エージェント・足利: 罪悪感とは?

新井 ██氏: その同人誌は私の中で完結していないんです。私は『[編集済み]』が大好きなんですが、そのオチだけはどうしても納得できなかった。青臭いですが大義の前に小を犠牲にするというのが納得できなかった。だから私はどうにか二次創作の中で自分の望む終わりを書きたかった。でも、それがどうしても書けなかったんですよね。とんでもないメカや、怪物を出せば解決しますけど、それでは『[編集済み]』で無くなってしまう。それで、何だか罪悪感があったんですよね。あとはうまくキャラクターも書けないし、やになっちゃって

エージェント・足利: 自分の理想と作品に乖離があったということでしょうか

新井 ██氏: そういうことですね。その作品が好きだから、私はそれを終わらせることができなくなった。創作に限りませんがいつもそうなんです。私はどうにもこだわりすぎて1つの物事を最後まで終わらせることができないんですよ。悪い癖だと周りからも言われました。はは、私は███████にはなれません

«再生終了»

後続調査により新井氏は実体化イベント当時他県に存在していたことが確認され、直接の関与は否定されています。このインタビューも含め、新井氏による影響は極めて薄いものであると推測されます。新井氏の証言によるとSCP-2401-JP-1は約20程存在することが確認されました。

補遺1: 20██/██/██、神奈川県における第5次SCP-2401-JP出現イベントにおいて、破損していないSCP-2401-JP-1が発見され、研究のために確保されました。その移送途中、SCP-2401-JP-Aが出現。移送車両を襲撃しました。以下は当時の音声記録です。

出現イベントレポート2401-JP-05 - 日付 20██/██/██

«再生開始»

15:08: 移送車両走行中、擦過音に似た異音が確認される。確保部隊の隊長であったエージェント・米田により車両を停止、確認作業に移る。異音は移送車両に取りついたSCP-2401-JP-Aによるものであることが後続調査により判明している。

15:09: 確認作業を行うエージェント・米田、エージェント・萬場、エージェント・尾島をSCP-2401-JP-Aが襲撃。この襲撃によりエージェント・米田、エージェント・尾島は意識を喪失。エージェント・萬場は拘束される。SCP-2401-JP-Aは移送車両を物色、SCP-2401-JP-1を発見するとこれを破損。また、これと同一のタイミングで調査班よりSCP-2401-JPの消滅が確認される。

15:11: 通信の途絶に伴い、後続部隊が到着、SCP-2401-JP-Aの拘束に成功。

(以下、拘束時に行われた簡易質問)

エージェント・萬場: あなたは何者ですか

SCP-2401-JP-A: 俺は███████だ

エージェント・萬場: 質問を変えます。あなたの目的は

SCP-2401-JP-A: 悪しき行いは正さねばならない

エージェント・萬場: あなたが漫画を破損した際、SCP-2401-JP、あの頭足類の消失が確認されました。あなたは何か情報を知っているのではありませんか?

SCP-2401-JP-A: 知っているとも、あれは悪魔だ。多くの市民を犠牲にし、たった1人を殺すために現れる

エージェント・萬場: 何らかの比喩ですか?

SCP-2401-JP-A: あんたがそう思うならな

エージェント・萬場: とりあえずあなたも移送します。我々の機関で改めて説明をしていただくことになるでしょう

SCP-2401-JP-A: 理解できないか、先生? 俺はアンタ方の望む通りに動いているはずだ。俺が引きちぎったコミックを読み直してみろ。インクの染みと繊維の塊に過ぎない、だが、誰かがそれに望みを叩き付けた。だからそれはデビルフィッシュと化した。頭蓋の海から飛び出しこのくそったれた路地裏に産み落とされた

エージェント・萬場: その漫画が発生源で誰かがこの状況を意図したと?

SCP-2401-JP-A: 違うがその通りだ。だから俺が来た。俺はその望みを決して叶えない、悪しき行いによって憩うことなどあってはならない、全ての物事に終わりはないからだ。ただ漫然と続く拷問を耐え抜き、それをいつか終わったと思い込むだけのこと。神は死にたり終わりは来たり誰が見張りを見張るのか?

エージェント・萬場: ……あとは我々の組織で聞きましょう。絹笠、SCP-2401-JP-A、SCP-2401-JP-1の移送を

SCP-2401-JP-A: 世界に神はいない。自分の手でやるしかないんだ

15:21 SCP-2401-JP-Aが拘束を脱出、運転を担当していたエージェント・絹笠を襲撃。これにより移送車両は横転し、SCP-2401-JP-Aは逃走する。

«再生終了»

このイベントより、SCP-2401-JPとSCP-2401-JP-Aの起源は同一の物であるとの意見が研究者間において発議されています。

出現イベントレポート2401-JP-07 - 日付 20██/██/██

20██/██/██、神奈川県における第7次SCP-2401-JP出現イベントにおいて、新井氏とSCP-2401-JP-Aが接触しました。この接触は即座に近隣エージェントにより妨害されたものの、新井氏はSCP-2401-JP-Aにより殴打され、打撲等の軽傷を受けました。以下はその際新井氏に対して行われたインタビューです。

インタビュアー: エージェント・丸長

対象: 新井 ██氏

«再生開始»

(前半部は事実確認の為省略)

エージェント・丸長: 何にせよ大きな怪我がなくて何よりです。殴られた相手に見覚えはありませんか?

新井 ██氏: 見覚えがあるも何も、良く知ってますよ、あれは███████でした。あのままだったら、もしかしたら殺されていたかもしれません

エージェント・丸長: その扮装をしていたということですね

新井 ██氏: いいえ。あれは███████でした。私が好きで、書き続けていたはずの

エージェント・丸長: 何かそう確信する理由があったのでしょうか

新井 ██氏: あれは私を探していたんだと思います。出会ったとき、胸ぐらを掴まれて殴ってきて、あれは言いました。"お前を見張るのは誰だ"と。何のことか分からなかった、今でもあまり分かってはいません。でも、それは確かに███████の言葉でした。私はそう感じたんです

エージェント・丸長: なるほど、それは貴方に対する何かしらの符牒であったということでしょうか

新井 ██氏: [数秒沈黙]私は、同人誌を作っていたことがあります。二次創作ってやつで、キャラクターや世界のifを書くアレです。何でそれを書こうかと思ったかは覚えてません。でも、どこかのタイミングからか、私よりずっと面白い話や、上手い絵を描く人を見るようになってしまった。それは悪いことじゃないんです、でも、そればかりが膨らんできて、世界観に納得できないだの、終わりが思いつかないだの、色々と言い訳でそれを隠して、止めちゃったんですよ。……そうです、私は止めたんです。止めたくなかったのに、……止めたくなかったんだ

エージェント・丸長: 新井さん、突然の出来事で混乱されているように思えます。まずはいったん気を落ち着かせて

[新井氏の足元に10cmほどのSCP-2401-JPが出現する]

エージェント・丸長: SCP-2401-JP! 新井さん、避難を

新井 ██氏: そうだ、閉じ込めたから膨れ上がったんです。他の人と比べること、劣等感に陥ること、それは悪いことじゃない。そんなものは勝手に判断されることだ。私を見張っていたのは

[新井氏がSCP-2401-JPを踏み潰す。SCP-2401-JPの消滅が確認される]

新井 ██氏: 私だ

«再生終了»

追記: 当該イベント後、新井氏は創作活動を再開しました。これによりSCP-2401-JP-1の増加が懸念されましたが、再開後のSCP-2401-JP出現頻度は大幅に減少し、出現した場合も短期間での自己崩壊が確認されています。これを受け、上位研究者間により新井氏の創作活動への積極的関与は保留と結論付けられました。

また、当該イベント後SCP-2401-JP-Aの出現は確認されていません。

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