アイテム番号: SCP-2403-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-2403-JPは収容されていません。現在、映像解析チームがSCP-2403-JPに対する調査・追跡を担当しています。映像解析チームからSCP-2403-JPの発見連絡があった場合、直ちに現地へフィールドエージェントを派遣し、SCP-2403-JP排除プロトコルを実行してください。SCP-2403-JPから回収した生物は即時終了が許可されています。
説明: SCP-2403-JPは世界のあらゆる場所に不定期に出現する、テュルク系1コーカソイドの50~60代男性のように見える人型実体です。SCP-2403-JPは出現時、必ず出現地域に生息しない生物又は植物の種・苗等を大量に所持しており、出現地域への放流・散布を試みます。SCP-2403-JPの放流する生物は当該地域の環境に適応し、人為的な介入が為されない限り必ず現地に定着します。
以上の特性により、SCP-2403-JPの活動を放置すれば各地の生態系に致命的な悪影響をもたらします。IUCN2の指定する「世界の侵略的外来生物ワースト100」のうち、オオヒキガエル(Bufo marinus)、ヒアリ(Solenopsis invicta)、ブラウントラウト(Salmo trutta)、アフリカマイマイ(Achatina fulica)等がSCP-2403-JPにより一部地域に移入した可能性が高いとされていますが、適切なカバーストーリー流布により一般人への情報漏洩は未然に防がれています。また、財団が把握している最古のSCP-2403-JP発生記録は1891年の東京府麹町区におけるものですが、17世紀の西ドイツ、11世紀のインド南部、紀元前の地中海キプロス島にてSCP-2403-JPと思われる人物が目撃された記録があり、現段階では在来種とされている生物の一部がSCP-2403-JPによって移入された可能性が指摘されています。
SCP-2403-JPは負傷に高い耐性を持ちますが、銃器等による攻撃には一定の忌避反応を見せます。また、財団職員に対し直接的な危害を加えようとする振舞いは現在までに確認されていません。SCP-2403-JPが所持する生物は異常性を持たず、通常の手段で終了する事が可能です。よって、SCP-2403-JPと遭遇したフィールドエージェントはSCP-2403-JPの所持する生物に対象を絞り、終了手順を実行してください。対SCP-2403-JP任務には昆虫や微生物にも対応可能な武器を携行する事が義務付けられています。
SCP-2403-JPとのコミュニケーションの試みは未だ成功していません。SCP-2403-JPは時折財団職員や一般人に対して何らかの発話を行いますが、SCP-2403-JPが話す言語は現代において話されているいかなる言語とも一致しません。財団言語学チームにて、SCP-2403-JPが使用する言語の解析プロジェクトが進められています。対SCP-2403-JP任務を担当する職員は、可能な限り録音機器を携行し、SCP-2403-JPが発話を行った場合はそれを録音してください。解析チームは解散しました。また、SCP-2403-JPの発話を録音する行為は禁止されています。