アイテム番号: SCP-2405-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-2405-JPの収容はその軌道上、また運動的な観点から難航しており、財団は保有する衛星網を用いてオブジェクトの動向を追跡、監視しています。SCP-2405-JPが公衆によって観測された場合、もしくはその記録が確認された場合、そのデータは全て削除されます。
説明: SCP-2405-JPは太陽表面に終端が接続されていると推測される木製のブランコ、並びにそれを座った状態で動作させている、宇宙船内用与圧服を着用した人型実体一体を指します。ブランコは麻製と推測される紐2本にて太陽と接続されているように認識できますが、その紐が燃焼する等、太陽からの影響を受けている様子は確認されていません。一方で、そのような耐性に関わらず、紐の一部には傷やほつれなどの経年劣化と見られる痕跡が複数確認されており、その由来は不明です。
実体は記録からの調査により、ランチ・エントリー・スーツ1を着用している可能性が高く、ここからオブジェクトの実質的な起源は1988年~1994年にあたると推測されています。ただし、実体の身体的特徴として身長は記録から1.3~1.5mと試算されており、これは9~12歳までの平均的な男性のものと一致します。しかしながら該当するサイズのスーツの開発は当時、行われていません。更に実体の着用するスーツは複数の改造が施されており、実質的に該当するものは基底現実上は存在しないと結論付けられています。以下はスーツの各部位に施された改造のリストとなります。
| 部位 | 詳細 |
| バイザー | バイザーそのものが破損し、頭部に相当する箇所の内部から外見的特徴上、サルビア(Salvia splendens)と判別可能な植物が複数本外部に露出している。なお、実際の頭部は確認されない。色彩は赤を主体としてランダムであり、年数の経過による劣化、並びに枯死の様子は確認されていない。 |
| 右腕部 | 腕部は通常のスーツと同様であるが、本来手袋に当たる部分が水色の半円球状の物体に置換されており、そこから向かい合う形で2本のプラスチック製(先端のみ金属製)と推測可能な鉤爪のような物体が装着されている。この鉤爪に類する物体は可動式であり、その先端にて上記の紐を実体が掴んでいる様子が確認されている。 |
| 左腕部 | 腕部、手袋部が全て改造されている。腕部は既存の袖の一部を覆うような形で複数の金属製と思われるパネルが存在しており、更に手袋部は各指を覆うような形で、黄色に発光する5本の鉤爪に類する物体が接続されている。この鉤爪は右腕部と同様に可動式であり、通常の手と相違ない動作で実体は紐を掴んでいる。 |
| 胸部 | 常に黄緑色を示すモニターがスーツに埋め込まれるような形で存在しており、そのすぐ横には不定期に赤く点灯する小型のランプが装着されている。このランプが発光している間、モニター上ではソーラーストライカーのプレイが表示される。このプレイは完全に同一のものは確認されておらず、全て内容は違うものとなっている。 |
| 両脚部 | 脚部、並びに足底部が改造されている。脚部ではスーツに付着する形で外側に突出した半三角形の物体を左右それぞれ1対確認することができる。また、足底部も左右それぞれに直径15cmほどと試算される一般乗用車のタイヤに類似した物体が、2つずつ足の前方と後方に装着されている。 |
ブランコは実体によって常に動作させられています。実体は通常のブランコと同様に、移動範囲内の最高到達点で足を曲げる、それ以外は足を伸ばす動きを繰り返しています。この際、オブジェクトはあらゆる干渉に対しての耐性を保持しており、宇宙空間内で発生する摩擦・重力・温度の影響を無視していることが判明しています。よってブランコはその異常な動作を保ったまま、地球時間における約24時間で1往復を完了させます。そして往復が完了するまでの期間内において、太陽が現時点での観測推定上、地球の公転周期上での特定の地点に向けて約120kmほど移動します。これらの一連の往復の際中、スペースデブリなどによる障害物が存在した場合、それらは例外なくオブジェクトに接触した瞬間に、動作方向と同様の力を受けることにより破砕、もしくは移動するため、動作に影響を与えることはありません。
このブランコの往復は宇宙望遠鏡による年単位の観測結果により、1年ごとに範囲が拡大し続けており、それに伴って太陽が0.02737 m/y²の等加速度運動をしていることが判明しています。1990年時点でオブジェクトが発生したと仮定した場合、2025年時点で地球平均気温偏差はその他の影響を含めた上で約1.5℃上昇しており、加速度に則って太陽が移動し続けると試算した場合、約2500年に気温上昇・地表面の溶融などによるXK-クラスシナリオが成立すると考えられています。



