SCP-241
評価: +23+x

アイテム番号: SCP-241

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-241はサイト-19にSafeクラス図書・原稿の標準保管方法(文書-241-053-3H参照)に従って保管します。そして更に以下の条件に気をつけます:SCP-241は偶然閉まらないよう開いたページに留め金を付け平坦な場所に保管してください。収容装置全体に破損がないか最低でも週に一度検査をします。少しでも異常があればサイト主任へ報告してください。

SCP-241への接触は制限されています。SCP-241の使用記録を必ずとってください。SCP-241の搬送には偶然閉じてしまわないよう認定済みの書見台を使用してください。

SCP-241が実験以外で開かれた場合、最後に触れたものは最寄りの診療所で診察を受け、DクラスによりSCP-241を閉じた後に再び開いてください。

説明: SCP-241はおいしい家庭料理と題された33cm×23cm×3.5cmの一般的な本に見えます。SCP-241のカバーは赤と白のチェック柄で題字はシンプルに黒で表紙と背表紙に書かれています。SCP-241を開くと99のレシピが書かれており、料理の種類ごとに分類されています。ほとんどのレシピで食欲をそそるような料理の写真が掲載されており、まれに珍しいまたはエキゾチックな調味料が必要な場合もあります。

SCP-241が被験者(対象と呼称)によって開かれると、その被験者が最後にそれを開いた人物(つまり前回の対象)でなければ、本のレシピが変化します。予備調査によりSCP-241のレシピで料理をすると、食べた対象はすぐにアナフィラキシーショックで死亡します。他の人物が同じ料理を食べても同様の反応は起きません。実験はSCP-241の効果の正確な性質を決定する目的でのみ許可されています。

SCP-241は汚れや軽度の損傷では影響を受けないようです。例えば、ページの上についたソースはほぼ一瞬で消え、カバーやページに付いた傷は数秒で修復されます。[削除済]と[削除済]の承認なしにSCP-241の耐久実験は実施してはいけません。

SCP-241に対する実験は続いており、他のSCPとの関係も調査されています。現在の実験情報の詳細は追加実験記録を参照してください。


指令241-S06、██/██/20██
SCP-241の最近の実験結果を考慮し、知られている食物アレルギーを持つ被験者に対するこれ以上の実験を、レベル4セキュリティクリアランスを持つ人物の承認なしに行なってはなりません。[削除済]に記録されている食物アレルギーを持つ被験者に対する実験は継続しても構いません。 -O5-██

指令241-S09、██/██/20██
SCP-241をEuclidへと格上げする案は却下。率直に言って、これは料理本ですよね?部屋において使用料でもとってください。あなたがアレルギーについて知らない、事前に知らされていないのは誰の責任でもありません。あなたの大切な人に料理を振舞いたいのなら、よく知っておいた方が良いけどね。 -O5-██

指令241-S11、██/██/20██
SCP-241をその他SCPに実験で用いるのは場合によっては審査します。SCP-682への使用はすでに審査され否決されました。 -O5-██


付録1: 入手経緯

財団がSCP-241に気づいたのは20██年の4月、██████、██で████████ █████████の"クロゴケグモ(英語和訳"黒い未亡人")"の調査報告中の時でした。█████████は4度結婚しており、彼女の夫は家で食事を取るとすぐに死にました。しかし、事件の証拠が見つからないため、█████████は決して起訴されませんでした。財団職員が█████████へインタビューを実施してSCP-241の存在が発覚し、財団エージェントの手に渡りました。█████████は[削除済]でSCP-241は何か特別なものだと初めて気づきました。█████████とのインタビュー記録文書[削除済]を参照してください。


付録2: 最初の実験記録

これ以降と現在実施している実験に関する情報は追加実験記録を参照。


付録3: クロステスト記録:

SCP-241のレシピが食べられない又は栄養を必要としない被験者に及ぼす影響を調べる為、SCP-241とSCP-1770とのクロステストが承認されました。被験者が本を開くと、その内容は以前に閉じられたものと同様でした。これは、SCP-241が無機物の対象には反応しないとする実験241-23の結果を裏付けています。


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