SCP-2410-JP

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アイテム番号: SCP-2410-JP

オブジェクトクラス: N/A

特別収容プロトコル: N/A

説明: SCP-2410-JPは二つのオブジェクトに関連した一連の異常現象です。ただし、それらの詳細については明らかになっておらず、既にこれらの異常現象は終息しています。再度の発生の可能性は極めて低いとされていますが、事後調査、並びに情報精査のため、暫定的にプレースホルダーを実施しております。


SCP-2410-JP-A詳細

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SCP-2410-JP-A(生理的嫌悪の減少処理済)

SCP-2410-JP-Aは本来所持していたいくつかの異常性が喪失したと考えられるハエトリグモ(jumping spider)に類似した知的生命体です。

位置座標(290.776.643)に存在するポータル付近で発見された当初、SCP-2410-JP-Aは正面の前中眼2つ、背面部の側眼1つ以外の眼が消失しており、異常に発達した毛櫛と、第1脚部にたんぱく質と不明な血液の凝固した混合物が確認されていました。第3脚部は第4脚部と完全に結合しており、SCP-2410-JP-Aの運動能力の殆どを制限しているように見えます。当オブジェクトとは英語を介した相互的なコミュニケーションを取ることが可能であり、対話記録から第五教会との関連性が疑われています。



SCP-2410-JP-B詳細

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SCP-2410-JP-B。

SCP-2410-JP-Bはイルカ類をモチーフに、スナバコノキ(Hura crepitans)を原材料として製作された宝飾品です。

当オブジェクトはPoI-2939"ノミトカオシズム"のメンバーであったモス・アーケン(mosu,aken)と刻印された木製棺の出土と同時に発見されました。当初、このオブジェクトを除く他の副葬品は著しい経年劣化の影響を受けていたにも関わらず、SCP-2410-JP-Bのみ完全なる状態で発掘された事から、財団の注目を集めました。

SCP-2410-JP-Bは知的生命体が保有した時点で、特定の音波を定期的に発するようになります。これらはヒト科の生物には著しい高音として認知されますが、特定調査によってシロイルカ(Delphinapterus leucas)の鳴き声に類似していることが判明しています。そして当オブジェクトを保有している知的生命体は発生する音波を基にした、反響定位的な物体の認知が可能となります。

結果的にSCP-2410-JP-Bを保有した知的生命体は、現時点で自らが存在している建築物の多くの脱出経路を認知することとなります。その脱出経路は財団サイト内による実験においては設計時に想定されていた脱出方法以外のものも含めて、です。例として、サイト-255内、収容室239の通気ダクトを構成する螺子が緩んでいたことに気が付いた人物は、実験の対象者となったD-9888のみでした。

複数の実験記録が省略されています……


事案SCP-2410-JP

2021/05/28。SCP-2410-JP-A、SCP-2410-JP-B並びにその他複数のオブジェクトが管理されていたサイト-255に対して、致命的な攻撃が実施されました。これらの攻撃の詳細は不明ですが、少なくとも財団職員による収容違反、並びに敵対的勢力による戦闘行為ではないことが確認されています。これによりSCP-2410-JP-A、SCP-2410-JP-Bの消失とサイト職員29名の死亡が認められました。以下は可能部分のみ復元を完了した監視カメラ映像の記録です。

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