SCP-2412-JP
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アイテム番号: SCP-2412-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 発生以前のSCP-2412-JPの捕捉は不可能です。SCP-2412-JPの発生は、発生プロセスが完全に終了し、胎児にSCP-2412-JP特有のヒューム値の変動が観測されることにより発覚します。この変動は現実に大きな影響力を持たないため基本的には簡易調査のみが行われます。

SCP-2412-JPが異常災害を発生させるため、全世界の産婦人科には例外的にヒューム値の観測が可能な監視カメラが設置されています。確認された異常災害は別紙資料の手順に従って対処してください。

説明: SCP-2412-JPはヒトの性決定を限定化すると推察されている異常現象です。引き起こされる影響については未だ確定しておらず、研究が継続されています。詳細は補遺を参照してください。

SCP-2412-JPは“1人以上の子供を有する性交が可能な夫婦”のうち"男性"に発生します。この際、子供の年齢は全く問われませんが2つの条件に合致している必要があります。ただし、夫婦が有する全ての子供が下記の条件に合致している必要はなく、後述するSCP-2412-JP発生プロセスに関与する1名のみが条件を満たせばよいことが判明しています。以下2つがその条件です。

  • クリスマスおよびサンタクロースの存在を認知している
  • サンタクロースが存在することを強く確信している

SCP-2412-JPは以下のシークエンスで発生します。このシークエンスはSCP-2412-JP発生プロセスと呼称されます。

  1. 上記の条件を満たした子供(以下、子供と呼称)が”兄弟または姉妹”に対する獲得欲求を自身の両親に表出する1
    1. 突発的な欲求では発生条件を満たさず、最低でも2.を行う1ヶ月前からの継続的欲求である必要があります。この欲求は自分の意志が伴ったものである必要があり、演技/催眠/記憶処理などでは意味を成しません。
  2. 子供が“クリスマスプレゼント”として“兄弟または姉妹”を要求する。

SCP-2412-JP発生プロセスが完全に終了すると、2.が行われてから1年間、子供の父親に微弱な2ヒューム値の変動が生じ、精細胞3に含まれる性染色体が全てX染色体またはY染色体になるように置換します。このとき、SCP-2412-JP発生プロセスで子供が要求した“性別”の胎児になるように性染色体の置換が行われます4。この性染色体置換現象に被曝した子供の両親が性交を行った結果として、子供が要求した兄弟または姉妹が出産されます。なお性染色体置換現象はSCP-2412-JPでしか確認できないため、現在も研究が進められています。

特異事例: 20██/██/██に財団は茂見 幸子氏(当時30歳)の出産前検査にて異常な数値が計測されたという情報を入手し、茂見氏の健康的安全を考慮して流産手術を財団のフロント企業である総合病院で行いました。その結果、胎児にSCP-2412-JP特有のヒューム値の変動が観測されたため、平時のSCP-2412-JPとの相違点についての精密調査が実施されました。

回収された胎児の特徴は以下の通りです。

  • 妊娠週数は20週5
  • 性別は男
  • 重度の栄養障害の確認6
  • 身長 110.5cm
  • 体重 25.1kg

関連文書として、茂見 健斗氏(当時7歳)が記述したものが発見されました。以下がその文書です。

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