クレジット
翻訳責任者: Accelerando_Tomoyasu
翻訳年: 2024
原題: Die Traumwandlerin
訳題: 夢を渡る少女
著作権者: Doktor Cyberion
作成年: 2020
初訳時参照リビジョン: 23
元記事リンク: http://scp-wiki-de.wikidot.com/scp-242-de
教皇庁が保持する写真で、推測上はSCP-242-DEが住宅火災で死亡する以前の姿を示す。
アイテム番号: SCP-242-DE
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 現在、SCP-242-DEの積極的な収容は不可能です。財団のウェブクローラーはSCP-242-DEの新たな発現を常時インターネット上で監視し、更なる発現の徴候を精査して文書242-DE夢日記に記録してください。曝露した対象の被害性と発見に対する悪影響のため、曝露者への措置や記憶処理は禁止されています。
SCP-242-DEの性質と財団職員の精神への頻繁な憑依のため、SCP-242-DEに関する概要書が作成され、全ての財団支部に送付されています。SCP-242-DEに感染した財団職員は、直ちに心理部門へ現在地を報告してください。感染した職員は着床の間、Eクラスの職員として分類され、職務が免除されます。
説明: SCP-242-DEは人間の精神に巣食う寄生性実体です。SCP-242-DEは対象の記憶や夢の中に、黒髪を持った色白の少女の姿で現れます。SCP-242-DEは平均3週間から4週間、対象の精神に寄生し、その間に対象の感情やエネルギー1を摂取すると推測されています。この間、対象は主に以下の症状を感知します: 不眠症、神経の緊張の増大、重度の神経過敏、不安障害、重度の睡眠不足、ナルコレプシー、共感性の欠如、家族や友人に対する強い憎悪、あらゆる重度の精神疾患の出現、殺人傾向の発現、食人傾向の発現、自殺傾向の発現。
SCP-242-DEの性質についてはまだ殆どが未知であるために発現する症状が意図的なものであるか、単なる偶然の副次的効果であるかは不明です。18██年に教皇庁より提供された文書は、SCP-242-DEが住宅火災で死亡したエリザベス・██████████であることを示唆しています。
エリザベス・██████████のさらなる情報については歴史的文書LGE7-242-H3JD42を参照してください。
SCP-242-DEは一見無作為に新しい宿主を選択します。 SCP-242-DEは非常に感情的で、社会的水準を満たすのが困難な人生を送っている宿主に可能な限り寄生します。そのためSCP-242-DEが以下の特徴を持つ宿主に感染する確率は、以下の特徴を持たない宿主に感染する確率よりも██%高いことが判明しています: 貧困の中で育つ、両親の一方または両方がいない、虐待や強姦の被害を受けた、精神疾患を患っている、幼少期に複数のトラウマを受けた、常に膨大なストレスに晒されている、悪名高い一匹狼である、現在いじめられているまたはいじめられたことがある。
新しい宿主は常に古い宿主と少なくとも一つの記憶を共有していますが、それは重要なものである必要はなく、一度出会った経験や同じ結婚式で交わした会話の記憶で十分であり、SCP-242-DEの出現を予測することは一貫して不可能です。
発見: SCP-242-DEは199█/7/8にSCP-███-DEの調査中に財団によって発見され、当初は超常現象記録0002DEとして分類されていました。
識別子: AE-0002DE
概要紹介: 長期間に亘り、複数人の居住者の夢や記憶の中に実体が出現した。
発生日時: 197█/3/6から199█/12/27
場所: グレートブリテン島近海の████████島
追跡調査措置: 島に取り憑いた幽霊に纏わる迷信が拡散し、住民にはクラスA記憶処理薬が投与された。
200█/2/3にハンブルク市内でSCP-242-DEの目撃報告が数件あり、SCP-242-DEとして再分類されました。