SCP-2420
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死の前に撮影されたSCP-2420のペットの写真。

アイテム番号: SCP-2420

オブジェクトクラス: Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-2420は現在、サイト-213の低セキュリティヒト型生物収容棟に留置されています。事案2420-Aを以て、SCP-2420によって示される全ての異常現象は無力化したことが観察されています。異常活動は停止しているものの、恒久的な収容が可能かどうかについて倫理委員会が検討しています。

説明: SCP-2420は人間(本名ジョン・█████)であり、イエイヌ(Canis lupus familiaris)を外見・記憶ともに、かつて自身のペットだった犬と同じ姿(SCP-2420-1個体)に変化させる能力を持っていました。この効果はSCP-2420が犬の存在に気付いた場合、もしくは犬の方がSCP-2420の存在に気付いた場合に常に発生していました。

反復試験により、影響を受けるのはイエイヌのみで、オオカミ・コヨーテ・および他のイヌ科は異常効果に影響されないことが判明しました。どんなサイズの犬でもSCP-2420-1個体に変化し、SCP-2420の影響力の外へ引き離された時に見せる全般的な混乱を除けば、変身に対する苦痛を示しませんでした。

SCP-2420はSCP-2420-1個体の作成以外には何の異常効果も示しませんでした。実験では、一度に存在し得るSCP-2420-1個体数の上限は判明しませんでした。

SCP-2420-1個体は如何なる形態のダメージでも決して傷付きませんでした。DNA検査の試みはSCP-2420-1の毛皮が何を用いても切り取れない事が判明した時点で意味を失いました。SCP-2420-1の破壊不能性に関する他の実験は、SCP-2420の精神状態の脆さを部分的に考慮して、不必要と判断されました。SCP-2420-1個体は食事や水の必要性を一切示しませんでしたが、提示されたものは何でも食べ、添加された様々な毒物は効果を表しませんでした。給餌後にSCP-2420-1個体から復帰した犬を解剖しても、先頃摂取した食べ物の形跡は見つかりませんでした。

SCP-2420-1個体はSCP-2420が飼育していたボーダーテリア犬の姿を取りますが、SCP-2420-1の写真や動画は一貫して、問題の犬の本来の姿を映し出しました。これは特定の写真や動画 ― 例として、小さな開口部を通り抜けるセントバーナード犬の映像 ― に関する肉体的不快感や精神的苦痛を齎しましたが、映像自体にはそれ以外の異常性質がありませんでした。

事案-2420-A: SCP-2420とSCP-2420-1の日常的交流において、SCP-2420の存在下にも拘らず、SCP-2420-1が本来の姿に戻るという事象が発生しました。SCP-2420と他の犬の継続的な実験は、SCP-2420の異常性質が消失した可能性が最も高いという結果を示しました。現在、倫理委員会が今後の対応を協議している間、SCP-2420はレベル0事務作業を行うことが許可されています。当該オブジェクトはNeutralizedと見做されています。

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