SCP-2424-JP
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SCP-2424-JP-86

アイテム番号: SCP-2424-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2424-JPは対現実改変装備により補強された中危険度収容室に収容されます。

アメリカ国内の警察機関及び銀行と連携し、「通常より重い偽造1セント硬貨」に関する情報を収集、未発見のSCP-2424-JPの回収に努めてください。

説明: SCP-2424-JPはアメリカ合衆国で流通する1セント硬貨を模した偽造貨幣です。現在114枚が回収されています。SCP-2424-JPの物性は非異常の硬貨と同様ですが、中心部に鉛を含み通常より0.5~0.8g程度重くなっています。耐久性も通常の貨幣と同様であり、著しい損壊を加えることで異常性を喪失させることが可能です。

人間(以下、対象)がSCP-2424-JPを用いてコイントスを行った場合、以下の一連の限定的な現実歪曲事象が発生します。

投擲されたSCP-2424-JPは不自然に長く滞空し、着地まで外力の影響を受けません。多くは10秒程度で落下しますが、試行により振れ幅が大きくその法則性は未解明です。また、滞空中のSCP-2424-JPは不明なプロセスで非常にゆっくりと表面温度を上昇させます。温度上昇は落下の約1秒前に停止しますが、滞空中のSCP-2424-JPの発熱を抑制する手段は見つかっていません。

SCP-2424-JPが額面の刻印された面を上向きにして静止した場合、現実歪曲は即座に収束します。SCP-2424-JPがリンカーンの肖像面を上向きに静止した場合、対象の頭部後方50cmの位置に.45ACP弾弾頭が出現し、対象後頭部へ向け約200m/sの初速で進行します。弾丸は予め設置した障害物等によって防御可能です。

発見経緯: SCP-2424-JPの第一例(SCP-2424-JP-1)は2010年11月16日、GoI“懐中銃教会”の小会派である“大秦寺弾道家1”の主要構成員であったPoI-4511(本名: シンハオ・リウ)私邸地下室の捜索時に発見されました。地下室はかつてGoIの集会所として用いられていたと思われ、下記の物品が回収されました。

  • SCP-2424-JP-1
  • SCP-2424-JP-2〜-8
  • 文書SCP-2424-JP
  • .45ACP弾1922発。表面の損傷度合い及び非破壊検査の結果から、すべて不発弾であると判明
  • FP-45拳銃145丁
  • 破損したCDプレイヤー
  • 叩き割られたCD。表面には手書きで「Red Bis "Z.O.C"」と記されている
  • PoI-4511の遺体

補遺1-文書SCP-2424-JP:

[2008/2/15]
巡礼の旅は長く、しかし得るものは少なかった。かつて仲間と語らったこの部屋にも、最早訪ねる者はいない。机上には、リベレーター2と偶像たるリンカーン・セントが放り出されている。仲間達と同様、私も審判を受ける時なのかもしれない。

[2008/2/16]
コインは回る。回転は熱だ。回転を止め地に落ち、冷え固まることは許されない。コインが回る限り、革命は継続される。

[2008/2/18]
コインはまだ回っている。コインが落ちるとき、私は聖なる標的となって革命を為すだろう。撃鉄の音は未だ遠く、しかし確実に我が後頭部に狙いを定めている。

[2008/2/21]
コインはまだ回っている。アメリカの象徴を標的とし、完全な三位一体による調和から帰した着弾では、我々は異邦人と見做され救われ得ないかもしれない。故に我々は完全な調和よりもむしろ、不良品の銃を、暴発を、不発弾を、運否天賦をこそ望んだ。これは我々を救うための試練だ。
撃鉄の音が近付くのを感じる。

[2008/2/28]
コインはまだ回り続けている。喜ばしいことだ。それなのに、ここのところ全く眠れていない。撃鉄の音は幻聴であったか。
否。コインが回っているならば、弾は未だ熱を失ってはいないのだ。審判は今にも下るだろう。

[2008/3/5]
コインが落ちる気配は無い。中空で回るコインが今にも落ちそうで、片時も目が離せない。地下室にはパンと水しかない。

[日付無し]
まだ落ちない。

[2008/3/30]
私は何かを間違えたのだろう。
部屋の他のリンカーンセントを弾いたが、全て裏だった。ろくに手入れもしていなかったリベレーターは全て錆び付いて使い物にならなかった。
最早弾道は私を逸れてしまったのだろう。
しかし、ならばなぜコインは回り続けているのか?

[2008/4/12]
何日か前から左目が見えない。もう片方も霞んでいる。衰弱によるものか。死ぬ訳にはいかない。
回転音が聞こえる。
撃鉄の落ちる時を待つ。

[日付無し]
地下室にはコインの回転音だけが響いている。かつて恐怖でもあった回転音は、最早唯一の拠り所だ。

[日付無し]
見えない
音が小さくなっている

[日付無し]
止まった

PoI-4511は地下室内で首を吊り自殺していました。文書SCP-2424-JPは遺体の足元より回収されました。

SCP-2424-JP-1は発見以降2021年現在まで、PoI-4511邸地下室が位置していた座標の空中で回転を続けています。SCP-2424-JP-1の移動はその異常性により断念されました。

補遺2: 2037年5月3日、SCP-2424-JP-1が収容室床面に落下しました。SCP-2424-JP-1の表面温度は330℃に達しており、中心部の鉛が融解・膨張することで表裏の判別がつかない程変形していました。実験の結果、SCP-2424-JP-1は一切異常性を示しませんでした。

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