SCP-2452-JP
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アイテム番号: SCP-2452-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2452-JP-Aはサイト-81██内のSCP-2452-JP収容セクターにシリコーンを主原料とした凝膠体で全体を固めた状態で収容されています。収容セクター内には常に一名以上の気絶させたDクラス職員を配置してください。SCP-2452-JP収容セクターでSCP-2452-JP-Bの発生が確認された場合は出現した複製体を新SCP-2452-JP収容セクターとし、その後旧SCP-2452-JP収容セクターの解体を行なってください。SCP-2452-JP収容セクターは腐葉土の上にウルツァイト窒化ホウ素1のみを使用して建造されており、ドアなどを取り付けることができないため、風を防ぐ為に周囲に防風壁を設置しています。

説明: SCP-2452-JPは特定の形状・材質を持たない実体(SCP-2452-JP-Aと呼称)と、それが持つ異常性によって発生する物体複製現象(SCP-2452-JP-Bと呼称)です。SCP-2452-JP-Aが建造物の内部に一人以上の人間と同時に存在しているとき、該当建造物(SCP-2452-JP-Cと呼称)に目視によって確認可能な程度の傷が付くとSCP-2452-JP-Bが発生します。SCP-2452-JP-Bが発生するとSCP-2452-JP-Cが周辺の倒壊の恐れがない土地に複製されます。それと同時にSCP-2452-JP-Aがその内部に転移し、複製体がSCP-2452-JP-Cになるため、複製元の建造物は異常性を失います。SCP-2452-JP-Bによって複製された建造物と複製元となった建造物との差異は複製体には傷が一つもないこと以外に存在しません。

SCP-2452-JP-Aは最も近くにある建造物の形状に変形するという性質を持っているため、現在の形状はSCP-2452-JP収容セクターと同様になっています。なお、この性質によって変身可能な建造物は人間が内部にいれば大きさ・形状を問いませんが、SCP-2452-JP-Aの大きさは0.1m×0.1m×0.1mの範囲に必ず収まります。

発見ログ: 20██/██/██に██県██村の私有地でSCP-2452-JP-Bが発生し、土地の所有者が警察へ”家がいきなり現れた”という旨の通報を行い、興味を持った財団により回収されました。

補遺 2452-JP-1: 2015/07/██、SCP-2452-JP収容セクター内で気絶させていたD-245209が目を覚まし、SCP-2452-JP-Aを持ち出しました。D-245209はそのまま逃走を試みましたが防風壁を乗り越えようとした際転倒し、SCP-2452-JP-Aが地面の腐葉土に押し付けられ一部が埋まり、それと同時にSCP-2452-JP-Aの転移が発生しました。D-245209は即時終了されました。現在、転移先の建造物の捜索が行われています。

補遺 2452-JP-2: 2015/07/██、以下の内容が記された文書が、SCP-2452-JP担当研究員だった上川研究員の机から発見されました。なお、上川研究員はこの二日前に自宅で首を吊って亡くなっています。

この紙には私が遺すべきだと思った情報を書き連ねている、財団職員としての遺書だと思ってくれて構わない。

困ったことにSCP-2452-JPは『建造物』ではなく『人の生きる空間』に対して異常性を発現させていたようだ。 D-245209が収容セクターから脱走しサイト-81██の入場ゲート側の防風壁を乗り越えようとしていたとき、私は偶然ゲートから収容セクターへ向かっていたため、唯一SCP-2452-JP-Aを正面から見ることが出来た。だからSCP-2452-JP-Aが最後に変身したものを知っているのもD-245209を除き私だけのはずだ。

SCP-2452-JP-Aは我々のよく知る球体に変身していた。54年の時を経て私はガガーリンと同じものを見た、しかし残念ながら彼と私は相容れない意見を持つことになった。

この半世紀中に何が起こった?誰が青を壊した?どんなことをすれば我々の”家”がタバコのタールみたいな色になるんだ?

それはもう分かりきったことだろう、全ては人間のしたことだ。この半世紀で爆発的に増えた工場、人が楽するためだけに生産される車、そして減らない火力発電所、それらによって生み出され続ける鈍色の気体は我々の汚点”傷”としか言いようがない。そしてSCP-2452-JP-Aの消失後突如確認された外宇宙の膨大な生命反応は、信じたくはないが我々の”家”が複製されたという何よりの証拠になるだろう。

もう我々にSCP-2452-JPを収容することは出来ない、だがせめて”SCP財団”の手であいつを収容して欲しい。

あいつがここを去ったのは正しかった。だから私もそうする。
我々の家はすでに落選した。しかし、向こうの我々の家は理想的な『モデルハウス』になれるかも知れない。

なぜなら向こうの我々には”傷”がないのだから。

この文書の内容から、SCP-2452-JPの異常性によって地球が複製されたと考えられます。現在の技術では収容が難しいですが、複製体の地球の財団が収容に成功する可能性があるため、オブジェクトクラス Ersatz2 3 への変更が申請されました。

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