SCP-2468-JP
財団記録・情報セキュリティ管理局より通達
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この文書は1947年10月12日に編集されており、事実と異なる情報が含まれる可能性に注意して下さい。
— 財団記録・情報セキュリティ管理局
アイテム番号: SCP-2468-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-2468-JPは標準的な人型生物収容房に収容されます。月に一度、レベル3以上の職員の許可を得て、玩具と書籍を提供することが認められています。また、同年代の児童と同等の教育を施すと共に、コミュニケーションの効率化のために英語訓練を施してください。
説明: SCP-2468-JPは1940年生まれのモンゴロイドの女性です。戸籍上の本名は█████であり、後述する異常性を除き同年代の女性との差異は見られません。
SCP-2468-JPは以下の異常性を有します。
- 血液が空気に触れた場合、紅葉したイロハモミジ(Acer palmatum)の葉(以下、SCP-2468-JP-aと呼称)に変化し傷口に覆い被さる形で付着します。体腔内で出血した場合も同様の異常性を発現しますが、皮下出血時には異常性は見られません。ヒトの血液1を輸血した場合は問題なく機能し、体外に出た場合はSCP-2468-JP-aと同様の異常性を発現することが確認されています。レントゲン検査及び内視鏡検査では消化器・循環器に異常は見られず、体内においては非異常性の血液と同様の働きを持つと考えられます。
- 傷口に付着したSCP-2468-JP-aは軽微な止血効果を有し、傷口に付着した場合は通常よりも負傷が早く回復します。しかし多量の出血を伴う負傷に対しては傷口に付着できず、外科的な止血が必要となります。また、この止血効果はA型の人間であれば同様の効果を示します。止血が完了すると、SCP-2468-JP-aは自然に剥離し、その後は異常性を失い乾燥/腐敗します。
- SCP-2468-JP-aを用いて物質を覆い隠した場合、生物非生物を問わずその物質は消失します。この"覆い隠した"とは、直接的な接触の有無に関わらずSCP-2468-JP-aで物質の全面積が遮蔽された状態を指します。消失した物質は現在まで発見されていません。この異常性により消失する物体の質量・体積の上限は不明ですが、大量のSCP-2468-JP-aを要することから、SCP-2468-JPが肉体的に成熟するまで実験は停止されます。
SCP-2468-JPは1945年██月██日、蒐集院より財団へ引き継がれました。蒐集院の記録によればSCP-2468-JPは194█年██月██日、██県██市が空襲を受けた翌日、蒐集院により発見・確保されました。SCP-2468-JPの両親は空襲により死亡したと見られたため、SCP-2468-JPは戸籍上は死亡したと扱われています。当時の担当者であった笹舟研儀官が行った調査ではSCP-2468-JPの両親や親族に異常性は確認されませんでした。また呪術的・心霊的な痕跡も見られず、その異常性の起源は不明です。
ページリビジョン: 27, 最終更新: 22 Feb 2024 11:30