SCP-2472-JP
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最初に発見されたSCP-2472-JP-1実例。クラスΩ知覚免疫を有していない職員には非異常性のイエネコとして認識されることに注意

アイテム番号: SCP-2472-JP

オブジェクトクラス: Ticonderoga1

特別収容プロトコル: N/A

説明: SCP-2472-JPはヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)の異常な変種です。SCP-2472-JPは接触しているイエネコ(Felis silvestris catus)の一部組織を新たなSCP-2472-JPに置換する能力を有しています。また、約30匹以上の群体を形成したSCP-2472-JPにはクラスΩオメガ認識影響特性2が発現し、クラスΩ知覚免疫を有さないヒト(Homo sapiens sapiens)やイエネコを含む全ての知性体はSCP-2472-JPおよびSCP-2472-JPのイエネコへの定着を視認することができなくなります。クラスΩ知覚免疫を先天的に有する知性体はこれまで確認されていないため、実質的にはこの状態のSCP-2472-JPが通常のヒトやイエネコに認識されることはありません。SCP-2472-JPに関する科学的検査の結果も、クラスΩ認識影響特性によって誤認識させられます。

新たなイエネコ個体に付着したSCP-2472-JPは、当該個体の耳に向かって移動し、耳孔内に定着した上で接触する組織の置換および皮膚への産卵を開始します。ごく稀に、宿主であるイエネコは耳に違和感があるように振る舞います。この段階のSCP-2472-JPは、通常の殺ダニ剤等によって殺害・除去することが可能です。この時、置換された組織が自然に回復した事例は存在しません。

約3日でイエネコの耳を完全にSCP-2472-JPに置換したSCP-2472-JP群は、耳の神経を通じて優先的にイエネコの神経系、特に脳をSCP-2472-JPに置換しようと試みます。適切な外科的処置によってSCP-2472-JPを除去することができれば、高確率で後遺症が残るもののイエネコは生存する可能性があります。

約7日で神経系の置換を完了した後、個体数の増加によって単位時間あたりの置換数が増加し、SCP-2472-JPは約2日でイエネコの全身の置換を完了します。この段階のSCP-2472-JPの集合体(SCP-2472-JP-1)には薬剤耐性が発現します。SCP-2472-JP-1は不定形に脈動しつつも宿主であるイエネコと同じ形状を取ろうとし、また同じ記憶や知能を有しているように振る舞い、置換以前の行動や身体機能を模倣します。以下にその例を示します。

  • SCP-2472-JP-1を構成するSCP-2472-JPはイエネコと同様の肉食性を示し、置換以前に好まれていた食物を全個体で分配しつつ摂取します。排泄物の塊体はSCP-2472-JP-1の臀部付近から排出されます。
  • 表皮付近のSCP-2472-JPは自身の刺状剛毛を伸長させることによってイエネコの体毛を模倣し、頭部付近のSCP-2472-JPは刺状剛毛を極度に伸長させ、髭を模倣します。
  • 去勢されていないイエネコがSCP-2472-JP-1に置換された場合、他のSCP-2472-JP-1もしくはイエネコとの交尾を行います。交尾後、メスであったSCP-2472-JP-1の体内には空洞が形成され、その部分にSCP-2472-JPが多量に産卵します。孵化したSCP-2472-JP群はSCP-2472-JP-1から分離し、新たに小さなSCP-2472-JP-1に変化します。オスであったSCP-2472-JP-1からは、交尾後にメスのSCP-2472-JP-1あるいはイエネコの内部へ複数体のSCP-2472-JPが移動します。
  • 幼年のイエネコがSCP-2472-JP-1に置換された場合、SCP-2472-JPの産卵と孵化によってSCP-2472-JP-1を構成するSCP-2472-JPの個体数が徐々に増加し、イエネコの成長が再現されます。
  • SCP-2472-JP-1を構成するSCP-2472-JP群の一部は、互いの身体を摩擦させることによって約700 Hzから約800 Hzの高音を発生させることが可能です。これを利用し、SCP-2472-JP-1は連続的な高音を発生させてイエネコの鳴き声を模倣します。
  • 非異常性のイエネコであれば死亡するような状況に陥った場合、表皮周辺以外のSCP-2472-JP-1を構成するSCP-2472-JP-1群は不明な要因によって死亡します。生存したSCP-2472-JPは離散します。

クラスΩ認識影響特性によって、通常のヒトやイエネコはSCP-2472-JP-1を置換以前のイエネコと同様に認識します。SCP-2472-JP-1がイエネコと接触する、あるいは撫でる・抱き締める・舐められるなどしてSCP-2472-JP-1に接触したヒトが十分な洗浄を行わずにイエネコに触れるなどの事象によって、SCP-2472-JPはSCP-2472-JP-1から新たなイエネコへと媒介されます。SCP-2472-JPがイエネコ以外の生物に定着した事例は確認されていません。

補遺: 2020/09/01、ジェシカ・ペンフォード博士(当時)は薬剤を用いたクラスΩ知覚免疫の獲得方法を開発しました。この時、クラスΩ知覚免疫を用いた自己隠匿性存在の実地調査が実施され、被験者であるエージェントがペンフォード博士の飼い猫の外見の異常性を報告したことでSCP-2472-JPおよびSCP-2472-JP-1の存在が発見されました。この時、当該エージェントはペンフォード博士の自室の棚を倒し当該実例を殺害しました。

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SCP-2472-JP-1実例の模写

全世界に派遣されたクラスΩ知覚免疫を有するフィールドエージェントによる調査の結果、イエネコと認識されていた実体のうち約99.9 %がSCP-2472-JP-1実例であり、一部の寒冷地や乾燥地以外の地域において非異常性のイエネコが存在しないことが判明しました3。SCP-2472-JPおよびSCP-2472-JP-1の収容不可能なレベルでの拡散、並びにその自己収容的な性質から、SCP-2472-JPの収容試行は無意味であると判断されました。結果、SCP-2472-JPの特別収容プロトコルは制定されず、代わりにペンフォード・プロトコルが制定されました。

ペンフォード・プロトコル


前記: 当該プロトコルは、SCP-2472-JP-1実例によるイエネコ個体の絶滅を防ぐためのものです。

説明: 全世界に派遣されたクラスΩ知覚免疫を有する財団フィールドエージェントは、SCP-2472-JP-1実例群の存在する地域をマッピングします。未マッピング地域においてSCP-2472-JP-1実例でないイエネコ個体が確認された場合、その地域に機動部隊シグマ-35("殺処分業者")が派遣されます。シグマ-35はイエネコ個体の確保と関係者への記憶処理、並びに関連記録の抹消を行います。同時に、財団が収容している異常性のイエネコ或いはそれに準ずるオブジェクトもSCP-2472-JP-1実例でないか確認されます。

確保されたSCP-2472-JP実例でない個体はサイト-217に移送・収容されます。適切な飼育スタッフおよび飼料が収容されている非異常性のイエネコ個体に与えられ、異常性の個体は制定された特別収容プロトコルに基づいて収容されます。

付記: 例えあなたの猫が最早あなたの知る猫ではなく、不気味に蠢く大量の白いダニの塊だったとしても、あなたの猫は収容も終了もされません。もしこの事実を受け入れられない場合は、SCP-2472-JPの担当チームに連絡してください。あなたは記憶処理され、この文書へのアクセス権を剥奪されるでしょう。この事実を知らない者たちにとっての「猫」とは、最早あのダニの塊なのです。 — ジェシカ・ペンフォード サイト-217管理官

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