SCP-2477
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SCP-2477解のうち1つのグラフィック的な表現。

アイテム番号: SCP-2477

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 全ての財団収容プロトコルの提案は、SCP-2477方法論が含まれていないかを監視します。SCP-2477の影響を受けていると判断された全ての提案は却下されます(もっともらしい却下理由のリストはSCP-2477-トートを参照)。財団の天文学施設は、既知のタイプA実例全て、ならびに可能な限り多くのタイプB・C実例の連続的追跡を維持してください。

工学系の会議論文・プレゼンテーション・政府による提案は、財団のWebクローラでSCP-2477に繋がる推論が含まれていないかを監視します。機動部隊プサイ-18(“テニュア・トラッカー”)は身元を特定した研究者に介入し、承認された研究手段への財政的動機付けを提供します。SCP-2477陽性の研究者は(財団内部人員・外部民間人問わず)、実験的収容研究グループへの動員を考慮できます。

国内または国際レベルで放射性または他の非常に危険な物質を貯蔵するための、非凡かつ十分に資金があるサイトを建設する事に関しての提案が為された場合、機動部隊ロー-17(“ウチの裏庭では勘弁な”)がプロジェクトの完了を阻止するために局所的な政治的圧力を働かせます。

説明: SCP-2477は、ニュートン物理学の誤った解釈に基づく静力学1方程式の、奇抜かつ非自明の解です。SCP-2477は殆どの場合、物理的オブジェクトの完全収容または隔離専用の資金豊富なプロジェクトにおいて遭遇する事になります。SCP-2477解は抽象的な理論の応用ではなく、むしろ実際的な運用から導き出されるため、物理学者よりもエンジニアによって発見される可能性が遥かに高いです。

十分なリソースを注ぎ込んだ場合、SCP-2477はオブジェクトに影響する全ての外部からの力を除去可能な機器を構築できます。これらの”外部の力”には、重力・電磁気・摩擦・物理的接触・粒子ベース放射線が含まれます。機器はまた、全ての慣性を排除する事によってオブジェクトを一点に保ちます。

残念ながら、SCP-2477解を完了するために必要とされる異常計算は、地球上の定点の基準枠内では解くことができません。その代わり、オブジェクトはどこか他の天体または基準点と比較して所定の位置に固定され、地球の動きとは無関係にその場所に留まります。これらの方程式には█つの既知の解が存在し、それぞれ異なる基準点と結びついています。

これら方程式を解くために力任せ探索方式のコンピュータ解析を用いている研究者は、SCP-2477ベースの機器構築に際して、この基準枠エラーに気付く可能性が極めて低いです。既知のSCP-2477解とその使用例についてのリストは補遺SCP-2477-イオタを参照してください。

補遺SCP-2477-イオタ: 最初の既知のSCP-2477事案

タイプ 基準座標 対象 結果
A 太陽(太陽系) 航法装置の絶対的補正に用いられるジャイロスコープ [データ編集済]株式会社の研究者たちは、財団が介入する前の1ヶ月間で、6つの個別の機器を隔離しようと試みた。対象物は毎年4月█日から██日にかけて地球の軌道上と交差すると推定されており、[データ編集済]の都市部における少なくとも2件の深刻な放射能中毒の事案と関連している。
B 天の川(銀河核) 反物質の検出と収容を改善するための超大型衝突型加速器の隔離チャンバー 収容機器は5000トンに及ぶセンサーバンクと磁気シールドを高層大気中に浮上させた後、崩壊した。収容されたセンサーパッケージはデータを送信し続け、秒速200kmで太陽系を離脱したと推察される。
C ルメートル=トールマン=ボンディ解モデル(未確証)における宇宙の中心 Keterクラス SCP-████ 対象は自然にニュートリノ・アルファ・ベータ・ガンマ・および[データ削除]粒子へと変換された2。GOES静止気象衛星が.11c3でかに星雲に向かう放射線バーストを観測。SCP-████再収容の試みは実現不可能と考えられている。
D 不明 慣性の無い発射条件の実験を目的とする有人宇宙船、および乗員4名 外部の観察者は、可視的な青方偏移を伴うカプセル内の動きの急加速を指摘。その後、カプセルは恒久的な視覚的残像を残して非物質化した。フライトレコーダーはその後██時間にわたり送信を続行。抜粋された内容が文書SCP-2477-D-1953で閲覧可能である。

文書SCP-2477-D-1953: タイトルが使用できません
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