SCP-2479-JP
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SCP-2479-JP
(収容以前に撮影)

アイテム番号: SCP-2479-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2479-JPはサイト-81-109の標準生物収容セル内に収容されます。SCP-2479-JPの取り扱いは標準生物取り扱い手順に基づきます。SCP-2479-JPを用いた実験の実施には担当職員1名からの許可が必要であり、活性化時に即座に冷却が可能な状態におかなければなりません。

説明: SCP-2479-JPは後述の異常性を有するイエネコ(Felis catus)です。後述の異常性のほか、外見や生態に特筆すべき点は無く、非活性時のSCP-2479-JPは通常のイエネコと同様に扱うことが可能です。

SCP-2479-JPは不定期に活性化状態に移行します。活性化状態にあるSCP-2479-JPは、概ね水と同程度の性質を有する同質量の液体へと変化します。SCP-2479-JPは自身の体温に比例して活性化しやすくなると考えられていますが、SCP-2479-JPの健康状態や湿度など、他複数の要因によって変化することが確認されているため、それぞれの要因による正確な影響は判明していません。

刺激への反応や運動の様子において、非活性時と同様の挙動を見せることから、SCP-2479-JPの保有する意識や感覚は非活性時のまま保持されていると考えられていますが、その原理や持続時間等の規則性は不明です。生来の閉鎖的な空間を好む習性から、収容セル内の容器や隙間の奥等へと身を隠そうとする様子が報告されています。

SCP-2479-JPは自発的な活性化状態の解除のほか、体温が摂氏35度程度まで低下することにより非活性化状態へと移行します。非活性化状態になるとSCP-2479-JPは即座に、毛並や傷跡等を含む身体的特徴が、活性化以前の状態と完全に一致した状態で再生します。

再生時SCP-2479-JPが仕切り等により分断されていた場合、"最も体積が大きいまとまり"のみが非活性化状態のSCP-2479-JPとなり、その他は非異常の水へと変化します。これにより、10%以上分断された状態で冷却を行った場合、脱水症状により深刻な影響を与えることが判明しています。

発見経緯: SCP-2479-JPは三上氏の異常な死因に関する通報を受けて現場に出動した財団エージェントによって発見されました。また、その後の検証によって異常性の特定に至っています。なお、発見時点での三上氏の遺体からは、溺死の痕跡及び内臓破裂による多量の出血が確認されていました。

当時の状況を把握することを目的として行われた現場検証の結果、三上氏がSCP-2479-JPの表皮を吸引していたこと1、表皮の吸引時にSCP-2479-JPが活性化したこと、結果としてSCP-2479-JPが三上氏の体内へと進入したことが明らかになりました2。体内に進入したSCP-2479-JPは気管を通り、三上氏の肺臓内部に到達していました。その後SCP-2479-JPは三上氏の体内で非活性化状態へと変化し、結果として発見当時の状況である「三上氏の体内でネコが動いている」状況に陥ったと推測されています。

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