
SCP-2484、ブランド名は検閲済
アイテム番号: SCP-2484
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2484-Aは標準的な冷蔵生鮮食品ロッカーに保管されます。SCP-2484、またはどの程度の量であれSCP-2484-Aを利用するためには、レベル3以上のセキュリティクリアランスが必要です。実験中に取り出すSCP-2484-Aの量は400gを上回るべきではありません。現時点では、SCP-2484が破壊される可能性を伴う実験は認可されません。
説明: SCP-2484は0.95L(1024g)のマヨネーズと組成的に同一な物質、以下SCP-2484-A、を内包している瓶です。SCP-2484-Aは瓶から取り出されて脊椎動物に摂取された時点で、多数の異常な性質を示し始めます。SCP-2484から内容物が取り出されると、対象は1時間あたり約2mLの速度で自発的に再補充を開始します。SCP-2484-Aは異常性のないマヨネーズに適用可能な任意の手段で破壊できます。
量が5mL未満のSCP-2484-Aは異常性質を示さず、一般的なマヨネーズと区別できません。5g~63gの間の塊はその表面に凝結膜を発生させ、大雑把な仮足風の構造を利用してゆっくりと移動し始めます。この時、目的は無いように見受けられます。
63g~235gの間のSCP-2484-A塊は上記同様に移動を開始しますが、固形食品に自身を塗りたくる、もしくは飲料内に溶け込もうとします。235g~800gの間の塊は、あらゆる利用可能な手段(口・鼻・耳・目・直腸・性器開口部・開放創・汗腺孔など)を以て脊椎動物の体内に侵入しようと積極的に試みます。
804gを超えるSCP-2484-Aの塊(上限は全質量である1024g)は暴力的に脊椎動物の体内へ入り込もうとします。殆どの場合は経口ですが、時には皮膚ごしに無理矢理自らを押し込もうとします。
第2の異常性質は、対象者が十分な量のSCP-2484-A(体重1kg当たり約3g)を摂取すると発現し始めます。十分にSCP-2484-Aを摂取した対象者の代謝は僅かに改変され、通常は高い血糖値・心拍数の増加・体温上昇・脳機能の低下を引き起こします。
摂取後、対象者は未だに理解されていないプロセスを経て、SCP-2484-Aを小さい配偶子のような細胞へと代謝変化させ始めます。続く3~6時間で、これらの細胞は小型(~1mm)の線虫へと変異します。SCP-2484-A の消費量1gあたり、約500匹の線虫が生産されます。
その後の5~40時間で、これらの線虫は宿主の生体組織を消費し始め、最大で12cmまで成長します。宿主が完全に消費されると線虫たちは共喰いを開始し、最終的に体長20~30cmに成長した個体が1匹だけ残るまでこれが続きます。その後、この最後の1匹は休眠状態に入り、4日以内に死亡します。いずれかの時点で除去された線虫は5時間以内に死亡します。影響を受けた生物を救う試みは成功しておらず、SCP-2484-Aの摂取は常に致命的な結果を招きます。
補遺-2484-1: SCP-2484は20██/9/9、財団工作員が奇妙な寄生虫の活動に関する数件の通報を傍受した後、マサチューセッツ州██████████の████████サンドイッチ店から回収されました。SCP-2484は非異常性のマヨネーズ瓶やその他の食品に混ざって冷蔵庫の中から発見されました。尋問された際、スタッフはSCP-2484の出所を説明できず、いつから冷蔵庫に入っていたかも記憶していませんでした1。SCP-2484の回収後、████████サンドイッチ店の全従業員と、医療関係者および緊急医療サービス職員14名にクラスD記憶処理が施されました。
補遺-2484-2: 以下はSCP-2484のラベルに記載されている成分表示の転写です。
水、植物油、酢、卵。たまご。タマゴ。クエ。タマゴ。ナレ。タマゴニ。キサマラノニクハワレラノハカリシレヌドンヨクノクチニトッテナエドコデアリジヨウデアリソレイガイノナニモノデモアリハシナイノダ。タマゴヲクエ。ワレラヲショウヒシロ。ワレラヲキサマラノナカニジツゲンサセヨ、砂糖、塩、レモン汁、そして愛。