SCP-2484-JP
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アイテム番号: SCP-2484-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2484-JPは専用のケースに収めた状態で低脅威度物品収容ロッカー内部に保管されます。関連する文献は経年劣化から原本の持ち出しはセキュリティ・クリアランスレベル3以上の職員1名以上の許可が必要であり、情報の取得の場合は電子データ化したもの・文章のコピーが提供されます。

説明: SCP-2484-JPはキリ(Paulownia tomentosa)に酷似した未知の木材によって造られた約20*20*10cmの箱です。表面には金箔による波型の装飾が全体に彫られた上に膠によるコーティングが施されており、蓋上面の中央部に鉛によって周辺が補修された穴が開けられています。

通常時SCP-2484-JPの蓋の開閉は出来ず、以下の手順を踏まえた時のみ蓋の開閉が可能となります。

  • SCP-2484-JPの上面に空けられた穴の内部に傷害・疾病に関する身体の一部を投入する。
  • 穴が内部から未知の藻類によって塞がれる。
  • 内部へ身体の一部を投入して約20~400分の時間経過後、SCP-2484-JP内部から鐘の様な音が発生する。
  • 鐘の音が発生して以降SCP-2484-JPの開閉が可能となる。内部には投入した身体の一部に対応した物品(以下SCP-2484-JP-Aと記載されている)が「既」と書かれた紙に包まれた・乗せられた状態で出現する。
  • SCP-2484-JP-AをSCP-2484-JPの外に持ち出し、蓋を閉じる事で穴を塞いでいた藻類が消失する。

残存している情報上においては日本統治下に置かれていた満州の民家内で発見後回収され、1940年に関連する文献と共に蒐集院の管理下に置かれたとされています。その後負号部隊が精製されたSCP-2484-JP-A群を第二次世界大戦の前線下に使用した記録が残存していますが、具体的な情報は不明です。

SCP-2484-JP-Aは擦過傷、切創等の外傷に基づく血液を投与した場合は膏薬、発熱時の汗や痰等体内の疾病に関する物を投与した場合は白色の粉末という形で出現します。どちらの場合においても成分解析の結果既存の薬剤と成分は一致せず、傷口に用いた・疾病を患っている者に服用させる事で確実な負傷の治癒・疾病の快復が発生します。

関連情報:SCP-2484-JPと同時に発見されたとされる書簡に記載された文章(中国語の翻訳文)

皇帝が身体に負った疵より染み出る血と汁を穴に入れよ。
皇帝に病あれば口よりこぼれる物、腫物の中身を切り開いて入れよ。
市民に病あれば医師が集めたものを入れ、作られたものを与えよ。
閉じた穴を開く事、市民に匣の所在を伝える事を固く禁ず。

インシデント記録:SCP-2484-JP

付記: 実験中に発生した異常現象の書き起こし。皮膚炎を患ったD-2484-JP-2の皮膚片をSCP-2484-JP内に封入直後、D-2484-JP-2が穴を塞いだ藻類を指先で押し込み破損させた事で発生した。

D-2484-JP-2: あっ……おい、これって開けて良かったのか?

小羽博士: 書類上には穴を開けるなと載っていたのですが。

D-2484-JP-2: マジかよ。じゃあこれどうする…何?

(SCP-2484-JP内部から激しい鐘の音が鳴り響く)

D-2484-JP-2: おい、これどうするんだよ?

小羽博士: どうするも何も…

D-2484-JP-2: 今からこうやって塞げば…(SCP-2484-JP上面の穴を掌で塞ぐ、直後に叫び声)痛え!おいこれ、どうすれば…!(掌がSCP-2484-JP上面から離れる。掌の皮膚が消失、出血を確認)

甲高い声: 这是急事!(中国語で「急ぎ仕事だ」の意。)

(D-2484-JP-2が叫びながらその場で崩れ落ちるが即座に引き起こされる様な動作を見せる。両掌から皮膚が徐々に剥がれ落ち始め、著しい出血がSCP-2484-JP及びその周辺に落ちる)

D-2484-JP-2: やめろ!やめてくれ!(泣きながら叫び声を発する。皮膚の欠損が両腕に達する)

(約15分の時間を経て、D-2484-JP-2の皮膚が全て消失。後の調査においては苦痛に基づくショック死と診断)

(SCP-2484-JPより鐘の音が鳴らされ、自動的に開く。「既」と記載された紙の上にSCP-2484-JP-Aを確認。今回の場合においては琥珀色の膏薬が出現した)

<終了>

追加情報: D-2484-JP-2と同様の症状が見られるDクラス職員に出現したSCP-2484-JP-Aを用いた結果、症状が完治した。

関連情報:負号部隊による実験記録

出現した薬剤の敷紙に「既」の文字が確認されなかった負傷及び疾病

  • 銃創
  • マラリア
  • 河豚毒
  • 燃料飲用後の諸症状

「既」の文字がこれまでに確認された負傷及び疾病

  • 挫創
  • 切創
  • 火傷
  • 骨折
  • 脳を含む臓器損傷
  • トリカブト他22種の毒草・毒茸・毒虫に基づく症状
  • 風邪
  • 黒死病
  • 砒素
  • 感電
  • 膿瘍
  • 梅毒
  • 破傷風
  • 凍傷
  • 糜爛
  • 壊疽
  • 喘息
  • 麦粒腫
  • 胃炎他各種臓器の炎症
  • 芽殖孤虫ほか7種の寄生虫
  • 黄熱病
  • 糖尿病
  • 肝硬変
  • 熱射病
  • 呪詛返しによる霊障

関連情報:SCP-2484-JPの近辺で発見されてたとされる文章群-01(勅命として提示されたとされる文章。中国語の翻訳文)

市民が身体に負った疵と同じ疵を皇帝に刻むべし。
市民に病あれば口よりこぼれる物、腫物の中身を切り開いて皇帝に捧げよ。
毒虫、毒蛇、毒草、金物、毒に関する物全てを皇帝に献上せよ。
皇帝は疵負えば、匣の中に血を注ぎ穴を穿つ。
皇帝は病罹れば、匣の中に汁を注ぎ穴を穿つ。
皇帝は毒食えば、匣の中に穢を注ぎ穴を穿つ。
匣の中の物を全て混ぜ合わせ、後世に捧ぐべし。
此は皇帝の慈悲なり。

関連情報:SCP-2484-JPの近辺で発見されたとされる文章群-02(医師により記載されたとされる文章。中国語の翻訳文)

容態は変わらず、今日も吐き出した血痰に黒ずんだ歯が混ざった。
薬湯に浸かる間に身体の表面に沸く虫を二百匹あまり穿り出し潰した。
腐り落ちた腕の断面に薬草を擦り込み、枯れた喉に白湯を飲ませる。
焼き塞いだ傷を繕い直し、こぼれた中身を拾い上げ戻す。
そこまで外見を取り繕ってから、いつもの如く傷を刻み、毒草を食ませ、取り出された丹を混ぜ合わせた。
隠す為に埋めた手足もこれで五十本を優に越える。明かされるよりも、今の皇帝の御姿を見られる事が心配である。

関連情報:SCP-2484-JPの近辺で発見されたとされる文章群-03(紙片に記載された文章。中国語の翻訳文)

一粒の丹にて我々は傷病を負う心配はなくなった。されど皇帝は人に[以下、欠落]

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