SCP-2487
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SCP-2487-02。顎骨の変異に注目されたし。

アイテム番号: SCP-2487

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-2487は周囲5kmの境界による隔離ゾーンに囲まれています。このゾーンの外部はサイト-930と指定され、公的にフォート・グレンウォールとして知られるアメリカ軍事基地の外周部に似せて作られています。特殊機動部隊オメガ-15(“ダイア・ディーズ”)の武装した隊員15名がこのサイトに駐留し、SCP-2487-02個体を排除するための特殊訓練を受け、装備を供与されています。

このゾーンの内部には、中心から外周に向かって続く最初の3kmには対人地雷を敷き詰め、続けて少なくとも深さ10m・幅30mの落とし穴領域を設けます。もしSCP-2487-02個体がこの境界を突破した場合、STF オメガ-15が収容試行のために動員されます。収容が不可能である場合、全ての個体には最終的解決策として終了処分が行われます。

サイト-930の最外周の境界線が突破された場合、STF オメガ-15構成員は補遺2487-05に詳述される“ビッグゲーム”プロトコルを実行します。

SCP-2487-02個体の収容に際し、生き残った個体はサイト-930-Bのクラス-7非ヒト型異常存在収容室に封じ込めします。如何なる逃亡の試みにも最大限の武力を持って対処しなければいけません。

説明: SCP-2487-01は、アメリカ合衆国テネシー州のグレート・スモーキー山脈国立公園内に位置する、円形の不安定な時空間ポケットです。可視スペクトルで見ることは出来ないものの、赤外線および紫外線の波、並びに電磁気変動を測定・観測するための機器があれば検出可能です。SCP-2487-01は直径およそ50mで、地上約10mに位置しています。また、この開口部は定常的に約19Hzの超低周波を放出しており、殆どの動物に本能的な恐怖反応を引き起こします。SCP-2487-01は通過が不可能です。ドローンを用いて侵入する試みは技術的な破局故障という結果に終わり、有機物は異常の内部に入り込むこと無く通り過ぎます。

予測不可能な間隔で ― 2日から5年の間で変動 ― 1匹のSCP-2487-02がSCP-2487-01から出現します。SCP-2487-02は絶滅種であるはずのCanis dirus、通称ダイアウルフの異常個体です。2016/12/31現在までに、55匹のSCP-2487-02個体が捕獲・収容されています(SCP-2487-02-1から02-55と指定)。SCP-2487-02個体は、おそらく脱走の機会を最大源に活用して目的地に到達するために、より強い骨格および筋肉構造、痛みに対する感受性の低下、体力および肉体再生力の増強を伴う遺伝子改良を受けています。

SCP-2487-02個体は敵対的ではありませんが、挑発を受ければ攻撃します。SCP-2487-02個体の無力化は不可能ではないものの、過去の事例ではある1匹を処分するにあたって、対戦車兵器の利用・地雷・秘匿交戦部隊2チームの派遣・極めて有毒なガス薬剤の運用を必要としました。

SCP-2487-01から出現して初期収容/殺処分を逃れたSCP-2487-02個体は、出現地点から50~721kmの地点において、全て死亡した状態で発見されています。これらの死骸は必ず、アメリカ合衆国郵便公社(USPS)の従業員の住居近隣に位置しています。このようにして影響を受けたUSPS従業員は、SCP-2487-03に指定されます。

SCP-2487-03個体は自身の異常性質を自覚しておらず、生物学的にヒトのままです。しかしながら、SCP-2487-03個体は2つの異常性を帯びることになります。第一に、イヌ属(Canis)の全ての生物はSCP-2487-03個体に対して著しく攻撃的な振舞いを見せるようになります。第二に、この異常性質は接触伝染性を持つように思われます ― SCP-2487-03個体が取り扱った郵便ポストは、米国郵便公社の他の従業員に対してこの異常性を伝播します。

異常性との初期接触から5ヶ月以内に、最初のSCP-2487-03個体は、一見したところ大型のイヌ科生物によって内臓を抉りだされた状態の死体となって発見されます。周辺領域のイヌ科生物を生検した場合、消化管からヒトの肉が発見されます。これに続き、SCP-2487-03個体が取り扱った郵便物に接触したUSPSの別な従業員1名が、次代のSCP-2487-03個体と化します。このサイクルは、1) 連鎖に関与した全ての対象者が死亡する、または 2) 連鎖に属する対象者の一人がUSPSへの雇用状態を終了するまで繰り返されます。

補遺: 文書2487-01: 2016年10月19日に発生した収容違反未遂の後片付けにおいて、STF オメガ-15の隊員であるボヴィングトン上等兵が、SCP-2487隔離ゾーンの中心部に近い木の幹に埋め込まれた金属カプセルを発見しました。サイト司令部への通知後、ボヴィングトン上等兵はアイテムの摘出許可を与えられ、当該アイテムは近隣のサイト-84で研究・収容するために移送すべく、サイト-930へ回収されました。この際、カプセルは誤って開封され、以下の文書が内部から発見されました。文面は簡素なギリシャ語、ラテン語、ギリシャ語およびナワトル語の構文的痕跡を残すチェロキー語とラテン語の組み合わせと考えられる未知の言語で3回繰り返されていました。

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TANASI ALTERNUSの住民は一連の郵便詐欺及び窃盗の罪により欠席裁判に掛けられた旨を此処に記す。盗難された物品は以下の通り。

ギュムナシオン学習教材 集中エンハンサー、一(I)点

海のORACULUM連合 精神補助具、一(I)点

エチュス・プロジェクター連合 観衆沈黙装置、一(I)組

デルフィニア・スペルブス連合 易断装置(不良品)、一(I)点

アポロドーロス建設連合 MOLISOLUS マークIII 建設粉 一百三十四(CXXXIV)袋

この犯罪により、TANASI ALTERNUS住民に対し、二十五暦年以上五十暦年未満の配送奉仕完全断絶の判決を下す。この判決への違反の試みには、更に厳しい処罰が下されるであろう。

大臣 ガイウス・オクトブラス

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