アイテム番号: SCP-249
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-249は現在サイト-██の壁に取り付けられています。SCP-249へのアクセスは制限されていませんが、使用には四週間ごとのレベル4職員の許可及び、到着地点の詳細な記録の提出が義務づけられます。
説明: SCP-249は窓の無い、白く塗られた色あせた扉です。██████のとある小村で初めて確認されました。扉を開くと、SCP-249は扉の向こう側ではなく、SCP-249から850メートル以内のどこかの扉へ繋がっています。SCP-249を通過した物体は、扉とSCP-249の間に存在するものに関係なくその先へ送られます。到着地点からの調査により、出口となる扉は通常のものであり、本来的にSCP-249への物質転送機能を持たないことが判明しています。SCP-249を開くことで、出口となる扉と空間的に連結し、また閉じると空間的な連結が消失することが確認されています。その際、出口となった扉は通常のものに戻ることが確認されています。
しかし、およそ500回の使用ごとに、SCP-249は通常の範囲外に繋がります。その際には、世界中のどこでも、数百キロメートル離れた扉の存在しない場所でも関係なく空間的な連結が行われます。そのため、使用回数が500回に到達した際には直ちに通常の使用を取りやめ、到着地点の記録を開始してください。その後、本件の究明のため、到着地点の記録を保存します。(付録249-001を参照)
文書249-A
O5-██の指示により、全ての手洗はSCP-249の範囲外に撤去されています。
付録249-001 転送先の記録
12-10-19██: SCP-249が発見され、サイト-██に移設される。
24-6-19██: エージェント・█████が行方不明になり、数週間後カナダ西部で発見される。; 付記。ランダム遷移の記録を開始。
17-10-20██: サハラ砂漠中央部と思われる。
4-12-20██: ███████によく似た、荒廃した都市の倉庫。
25-2-20██: マダガスカル。
17-5-20██: 扉を開いた直後にSCP-249から大量の水が溢れる。エージェント・██████はドアの取っ手を押し戻し、サイト-██が水没するより早く扉を閉じた。その後床に一尾の魚が確認され、その魚が大西洋の海溝深部に生息する種であることが判明した。
22-10-20██: [データ削除済]
19-11-20██: エージェント・████がSCP-249を潜入作戦に使用することを提案。これを承認。作戦は成功した。