SCP-250-FR
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アイテム番号: SCP-250-FR

脅威レベル:

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-250-FRは密閉されたガラス容器内に収容され、ガラス容器自体は実験に備え、4m x 4m x 4mのセル容器に収容されます。SCP-250-FRへのアクセスは、漢字の文書の理解が可能なレベル3職員、およびDクラス職員にのみ限定されます。

説明: SCP-250-FRは10cm x 10cmの白色の紙であり、組成は不明です。紙の隅には日本語で、「反暴力の天使、沈黙する悪魔」という文章があり、それを除けばオブジェクトに文字はありません。SCP-250-FRはインクを弾くため、筆記用具を用いてオブジェクトに文字を書き込む全ての試みは、失敗しています。SCP-250-FRは裂断、切断、燃焼、およびあらゆる種類の損傷に耐性があります。

SCP-250-FRを観察した人物(以下対象)は、オブジェクト上に漢字が出現することを証言し、これは対象のみに見えます。対象が文章の意味を理解していない場合、SCP-250-FRの異常性の影響を受けることはありません。ですが、それ以降に意味を理解した場合、対象は不定な期間深い集中状態に入ります。この期間は、対象の文化水準が低いほど長期化すると推測されています。対象は意識を取り戻すまでの間、長期間沈黙を維持します。意識を取り戻した場合、対象は自身が敬愛している第三者――多くは自身の愛人――を捜索します。第三者が発見された場合、対象は第三者に対し自身の母国語を用いて、俳句形式の詩を朗読します。この俳句は、対象が読んだ漢字の文の隠喩であると推測されています。第三者が詩の意味を理解した場合、対象はSCP-250-FRの影響から解放され、強大な安心感を得ます。そうでない場合、第三者が理解できたと虚言をついたとしても、不明な原理で精神的苦痛を受けます。

この時点で、対象は紙と同様の物理的性質を得るようになります。対象が外部からの接触を受けた場合、触れられた箇所は変形もしくは折り畳まれます。数分後、対象は折り紙に変形し、これは対象が詠んだ詩の内容を表現しています。結果、対象は血管の断裂、骨折、筋肉の裂傷、および重要な臓器の捻転により引き起こされる多発性出血により、死亡します。

付記: SCP-250-FRを通して得られた俳句を比較した結果、それらが以下の詩のアナグラムであることが確認されました:

君のため 幾千もの鶴 積み重ね
成された寝床で 今休む

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