SCP-2500-JP-J
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SCP-2500-JP-J

アイテム番号: SCP-2500-JP-J

オブジェクトクラス: Thaumiel

特別収容プロトコル: SCP-2500-JP-Jはエリア-81JHの標準収容区画に収容されます。SCP-2500-JP-Jの利用は計画的に行う必要があります。

説明: SCP-2500-JP-JはGoI-8102「広域指定暴力団東栄會1直系"有村組2"」構成員才谷 梅太郎さいたに うめたろうです。31歳のモンゴロイド系男性であり、外見的特徴に特筆すべき点は存在しません。

SCP-2500-JP-Jは任意に位相空間内ゲートに分類される時空間ポータルを作成することが可能です。この時空間ポタールは現在の時間軸から未来を結び、"現在-未来"間の往復を可能にします。SCP-2500-JP-Jは当該能力に関して、GoI-8102創始者のPoI-81-023"有村 香澄ありむら かすみ"により後天的に付与されたとしており、SCP-2500-JP-Jの背中に刻印された"坂本龍馬といろは丸"の刺青が完成した時より、能力行使が可能になったと証言しています。

SCP-2500-JP-Jは当該能力を利用した事業を営んでいます。SCP-2500-JP-Jは時空間ポータルを利用し、借り入れを希望する人物(以下、対象と呼称)の未来、即ち未来に存在する対象へ接触します。SCP-2500-JP-Jは両者の仲介者役として機能し、未来の対象から現在の対象への融資が内容となる貸借契約を結びます。SCP-2500-JP-Jはこの貸借契約締結に際して仲介手数料を得ることで収入としています。ただし、この貸借契約は未来の対象によって拒否される可能性があります。

補遺1: Thaumiel指定経緯

財団は正常性維持の観点から複数の隠匿工作を実施しており、その費用は年々増加傾向にあります。既に財団の経済状況では隠匿に掛かる費用を支払うことは困難であり、仮に何らかの方法で支払った場合は世界経済に強烈な影響を与えます。これは世界経済の破綻とヴェール崩壊の両方が天秤に乗った状態であり、回避する必要があります。以下は情報隠匿に莫大な費用が掛かる一例です。

財団は、ヴェール崩壊を防ぐための資金の獲得、或いは世界経済に介入する調整金の獲得を模索しました。協議の結果、世界経済に影響を及ぼさないよう、財団の存在する宇宙/時間外から資金を調達することが望ましいと結論付けられました。この資金獲得は想定以上に難航し、成功と呼称できる結果を得られた計画はごく一部です。SCP-2500-JP-JのThaumiel指定はこの頃協議され、資金獲得に成功した数少ない事例です。財団は未来の財団より天文学的な金銭の融資を受けることに成功しました。これにより世界経済の破綻は回避され、ヴェール崩壊の危機はとりあえず去りました。

補遺2: 破綻懸念

SCP-2500-JP-J経由で獲得した資金について、現在の試算では返済は困難であり、何らかの抜本的対策が考案されない限り経済的破綻は不可避です(或いは最初から踏み倒すつもりです)。しかし、財団が経済的に破綻した場合、財団に対し融資を行った未来の財団は既に破綻しているはずであり、財団に対し融資を行うことは出来ません。財団に融資が行われた現実はタイムパラドックスにおける重大な矛盾です。この矛盾は以下の可能性を内包します。

  • 財団は将来的に返済の目途が立つような資金獲得方法を編み出し、返済に成功する。この場合、当然破綻は回避される。未来の財団も、財団が返済できることを知っていため、融資を行った。
  • 未来の財団は、並行宇宙における確率世界にすぎず、我々が存在している宇宙とは実質的に異なる宇宙である。この場合、返済する必要がないため財団は経済的に破綻しない。未来の財団が融資を行った理由は不明。この場合、財団は二度と金銭的な憂いを抱く必要がない。
  • 未来ではインフレが進んでおり、財団に融資した金額も未来で言えば10円程度の価値しかない。この場合、破綻は回避される。デノミネーションを選択していない理由は不明、恐らく世界経済の方が先に破綻している。
  • 未来の財団が可能性を放棄した。未来の財団は過去の財団を救うため、タイムパラドックスによる自身の消滅を受け入れ、融資を行った。無知蒙昧すぎて意味不明。

現状の財団の技術力では時空間跳躍に関する理論が確立されておらず、上記可能性に関する検証は一切進行していません。また、未来の財団がどれ程未来の財団であるか、SCP-2500-JP-Jより正確な情報は開示されていません。そのため、上記可能性以外にも予期せぬ未来が到来する可能性も存在し、未知なる可能性に対しての予測が困難になっています。いずれの場合も効率的な金策が求められます。

破綻に対する懸念を解決するため、財団日本支部理事会"獅子"により返済計画が提言されました。ただし、現状では際立った悪影響や時空間改変が発生していないため、財団日本支部理事会は「なんとかなる」と楽観的姿勢を示しています。特筆すべき点として返済計画には未来の財団より再度融資を受けることが含まれており、SCP-2500-JP-Jの計画的利用が明記されています。

2021年4月1日現在、返済の目途は立っておらず、なんとかなっていません。また、返済日は未だ訪れていません。

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