クレジット
タイトル: SCP-2505-JP - 処理済鶉
著者: ukarayakara
作成年: 2022
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SCP-2505-JPを構成する画像情報の一部(加工済み)。
アイテム番号: SCP-2505-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-2505-JPは少なくとも35以上のメディアファイルまたは物理媒体に分割記録され、情報災害収容チャンバーB-74に保存されます。
収容チャンバーB-74はSCP-2505-JPに関する完全な情報が提供される唯一の場所です。チャンバー外への情報漏出を防ぐため、クラスγ-特定記憶駆除ミームが24時間以内の期限設定で入室者へ投与されなくてはなりません。
チャンバーB-74への入室者は直近6ヶ月以内にミーム部門による概念統制訓練において規定以上の成績を収めた上で、レベル4/2505-JPクリアランスを保有する監督者の許可と管理を受ける必要があります。
SCP-2505-JPの各種記憶破壊異常への対抗措置としての利用は討議中です。現在は研究目的での利用のみが許可されます。
説明: SCP-2505-JPはあるウズラ(Coturnix japonica)に関連する複合的な情報構造体です。SCP-2505-JPの詳細な内容を言語によって他者に伝える試みは、ウズラの曖昧かつ一般的な特徴を羅列する結果に留まります。
SCP-2505-JPの一定の割合に接触1した被験者は直ちに以下のような捏造された記憶(SCP-2505-JP-1)を保有する結果に至ります。
- 幼少期にウズラを飼育していたか、住居近辺にウズラが生息していた記憶。
- 少なくとも20パターン以上のウズラの鳴き声の記憶。
- 少なくとも25匹以上のウズラと同時に接触する記憶。
- 非常に具体的かつ詳細なウズラの羽毛の感触と、ウズラの体温の記憶。
- ウズラを中心に位置づける3件以上の具体的なエピソード記憶。
- ウズラに対しての過去の肯定的な感情の記憶。
SCP-2505-JP-1を有する被験者に記憶破壊効果を有する薬物またはミーム措置を実行した場合、80%以上の割合でその他の記憶より優先的にSCP-2505-JP-1に影響が現れます。この場合、その完全な消去までにSCP-2505-JP-1は以下のいずれかのような記憶へ緩やかに変質し、被験者はその変化を強く意識します。SCP-2505-JP-1以外の記憶破壊はこれらの変質が終了し、SCP-2505-JP-1が完全に消去されたのちに進行します。
- 冷凍されたウズラの成鳥を鑑賞し続ける記憶。
- ウズラの羽毛を毟り取る感触の記憶。
- 孵化寸前のウズラの卵を握り潰す記憶。
- 生存しているウズラの雛を咀嚼する記憶。
- 視界のごく至近距離にあるウズラの瞳の記憶。
- 咬傷痕が残るウズラの死体の記憶。
SCP-2505-JPは25のメディアファイルに分割保存された状態でサイト-81NIにおいて発見されました。同梱されていた以下のテキストファイルはSCP-2505-JPと一切の概念的・情報災害的な関連がないことが判明しています。
代用餌。凍結済。週に一度が適。
- 反認知部門