SCP-2522-JP
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SCP-2522-JPの一例

アイテム番号: SCP-2522-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2522-JPが知覚可能な地域は限定されているため、収容は最低限の領域封鎖のみが行われています。近隣の木に取り付けられた監視カメラの観測内容は変化の確認のために記録されます。

説明: SCP-2522-JPは異なる2つの物体、現象、概念、その他の存在の間に位置する橋です。SCP-2522-JPは重複するあらゆる次元に存在を維持して機能しています。北極ツンドラの限られた場所でのみ物理次元上でSCP-2522-JPが知覚できます。

物理次元上でのSCP-2522-JPは正物理空間と準物理空間(一般的に3次元と2次元)で似通った形態をとりますが、各SCP-2522-JPごとの外見は異なります。例としては木製のアーチ橋、古代中国の桁橋、サン・ベネゼ橋の完全なコピーと思われる橋、財団の収容下にある橋形のアノマリーが挙げられます。

SCP-2522-JPは直接か間接化を問わず、比喩的な表現を用いることで顕在化します。例えば“リンゴのような牛”という表現が物理次元上でなされた際、物理次元のリンゴと牛をつなぐ形でSCP-2522-JPは出現します。しかし、SCP-2522-JPを知覚できる空間は1つしか存在せず、また、SCP-2522-JPが前述した場所に限定された異常であるか、基底次元の普遍的な存在であるかについては不明です。研究チームはSCP-2522-JPをタイプTメタ概念的無限次元存在と定義しましたが、後にいくつかの反証がなされました。

補遺: 担当職員のメテフバグ博士によってSCP-2522-JPの実験が行われました。実験方法はSCP-2522-JPをDクラス職員によって通過させ、何らかの変化が確認されるかを確かめるというものでした。“リンゴのような牛”という比喩によってSCP-2522-JPを出現させ、D-39631はSCP-2522-JPを通過しました。

インタビュー#1
インタビュアー: メテフバグ博士
インタビュー対象: D-39631


メテフバグ博士: あの橋を渡った時に何か感じたことはあるか?些細な変化でも構わない。

D-39631: 通っている最中になんでかは分からないけどリンゴと牛のことを考えてた。

メテフバグ博士: 強制されている感じか?

[D-39631は少しの間考え込んでいるように見える。]

D-39631: いや、違う。何というかリンゴと牛が絶えず私の頭に入っていく感じ。入ってきた考えはすぐに消えるけど、また戻ってくることもある。それがずっと続いてた。

メテフバグ博士: 分かった。じゃあ、それは何かを意味しているのか?それともただの情報の集まり?

D-39631: 前者。あれはリンゴと牛が所有している橋。

メテフバグ博士: どういう意味だ?

D-39631: 自分たちがAはBに似ているとか、CはDのようにとか言うときに関係性について深く考えることはない。どうしてAはBに似てる? なぜAはCで例えることはできない? あの橋はそれの一つの答えを提示してる。

メテフバグ博士: 結論から言うと?

D-39631: ……リンゴと牛の間には大きな隔たりがある。橋はそれを結び付けてこう言う“リンゴは牛であり、牛はリンゴである。”橋の向こうに到達したときにそれがいた。橋が。あの橋はあれで終わりじゃない。続きがある。どこまでも続きそうないくつもの橋の群れが。

メテフバグ博士: 他には何が?

D-39631: “本は知識だ”とか“月は死だ”とかの橋があってそれも私が歩いた橋と通じてる。あの橋はありとあらゆる2つの物事に架かってる。あの場所を歩けば全てが通じているのだと思った。それが……同じなんだって。

メテフバグ博士: 同じとは?

D-39631: AをBに例えるのは、Bの中にAを見出すから。AとCは違うけれど、BとCが似通うのならばAはCともつながることができる。そうゆう風に橋は架かっていく。橋は……AからZまで同じだと言い張りたいみたい。

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