SCP-2536-JP
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SCP-2536-JPのスキャン

アイテム番号: SCP-2536-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 各SCP-2536-JPは不透明な封筒に入れて取り扱い、サイト-8104の異常文書収容室に収容されます。アクセスにはセキュリティクリアランス2が必要です。

各公共交通機関及び掲示板を有する施設の職員には、喫煙室を中心とした定期的な貼り紙のチェックと貼りだし申請の報告が要請されます。類似品が発見された場合は一時的に回収したのち異常性の検査を行ってください。SCP-2536-JPまたは同様の異常性を持つものの場合、貼りだしを申請した人を特定して貼り紙の中止を求めてください。また、貼りだしの中止を求める交渉が要注意団体"マナによる慈善財団"に対して行われます。

暴露者にはAクラス記憶処理を施し影響を取り除きます。

説明: SCP-2536-JPは標準的な光沢紙に印刷されたA2サイズのポスター17枚です。ポスターの画像は黒を背景として不規則に引かれた様々な色の線よって構成されており、

マナによる慈善財団は
あなたの禁煙を応援します
賛同: Are We Cool Yet ?

と書かれた紙が右下に貼付されています。貼付される位置にはそれぞれで±5mm程度の誤差があり、手作業で貼られた可能性が示唆されています。
紙片の分析結果から製造場所を特定する試みは特異な環境物質が検出されないため失敗しています。

SCP-2536-JPの異常性は視覚による認識災害です。平均で約10回、SCP-2536-JPに暴露すると顕著に現れます。電子的複写への暴露では発生せず、同日中に複数回または別のSCP-2536-JPに暴露した場合でも1回とカウントされます。記憶処理で暴露した記憶を除去することによりSCP-2536-JPの影響は軽減できます。
SCP-2536-JPへの暴露回数 段階 状態
1~5 微弱 タバコを嗜好しない人が煙全般に対して僅かな忌避感を覚える。
5~10 軽微 愛煙家がタバコ以外の煙に対して僅かな忌避感を覚える。
10~20 発露 暴露者の80%がタバコの主流煙に対して明確な忌避感を覚える。また、暴露者の30%が滋賀県に対し僅かな忌避感を覚える。
20~45 能動 暴露者の全員が煙の吸引と滋賀県に対して強い嫌悪感を抱き、喫煙を避ける。また、旅行先だった場合変更する、在住していた場合転出を計画するなどの具体的な行為に及ぶ。
45~60 憎悪 強迫された場合でも喫煙しない。滋賀県からの脱出欲求が高まり、短絡的な手段に訴えるようになる。
60~ 危険 自分が滋賀県内に位置することを知覚すると脅迫性衝動に駆られる。

 
滋賀県██町の人口減少速度が異様に高いこと、流出者の87.8%が県外に転居していることの判明を受けての調査でSCP-2536-JPが発見されました。調査は1週間行われ、発見当時SCP-2536-JPは██町内の駅喫煙ルーム、構内掲示板、電信柱広告に貼りだされており、すべて回収されました。正当な手続きの下に貼られていたため、カバーストーリー"住民からの苦情"を適用して撤去、██町の住民と引っ越しをした住民には記憶処理が施されました。SCP-2536-JPの貼りだしの申請をした人物であり監視カメラの映像に映っていた、マナによる慈善財団のジャケットを着用した男性を要注意人物に指定、捜索が行われていますが未発見です。

20██/12/04追記
SCP-2536-JPを認識災害分析プログラムにかけたところ、視認した人間の深層心理に作用し一時的に心理抵抗を軽減、従順にさせる効果を持った認識災害レイヤを感知しました。異常性の起源と変化の原因特定のため、当該レイヤを除去し補正した画像が研究資料として添付されています。

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