SCP-2552
評価: +7+x

アイテム番号: SCP-2552

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2552は現在、サイト17の標準的ヒューマノイド収容ユニットに収容されています。SCP-2552には一日に三度の食事が提供され、要求があった場合は飲料も許可されます。SCP-2552に飲食物を運ぶ職員は対象と交流を持ってはいけません。SCP-2552はその協力的態度と引き換えに娯楽活動を行うことが許可されており、また紙とクレヨンが要求を書き留めるために支給されています。SCP-2552は週ごとに、主にリン博士によって行われるインタビューを受けます。より頻繁にインタビューを行うよう要求があった場合は、その協力的態度が継続されることを条件に、またリン博士のスケジュールが合う限度において承認されます。SCP-2552へのインタビューにあたっては他の1名の職員を同伴することとし、そのセキュリティレベルは問いません。この職員はインタビュー中はリン博士とSCP-2552とのいずれともいっさい会話を行わないこととします。

リン博士が恒久的に勤務できなくなった場合、SCP-2552はその旨を書面で知らされ、交代要員と慣れ親しむための準備を行います。潜在的交替要員は文書2552に詳述する条件を満たす者とし、プロトコル2552に詳述する信頼構築方法に従います。交代要員として選ばれた職員はより効率的に研究を行うため、SCP-2552と親密な信頼関係を確立するよう促されます。ただし、SCP-2552の財団やその他の要注意団体に対する無関心が維持されるよう注意しなければなりません。

説明: SCP-2552は「ケビン・サンダース」という名の14歳の混血の男性(主に漢民族とアフリカ系アメリカ人の系統)です。SCP-2552はなんらの生理学的異常も示していません。SCP-2552は簡体中国語(北京語)とアメリカ英語の双方に堪能です。

SCP-2552は親しい関係に無い人間を知覚することができません。代わりに、SCP-2552はその親しくない人間がいる地点にSCP-2552-Aと呼称される特定の実体を知覚し、複数の親しくない人間を見ると複数の同じSCP-2552-Aを知覚します。SCP-2552-AはSCP-2552がSCP-2552-Aを撮影しようという意図をもって適切な機器を操作した場合にのみ視覚的に記録することが可能です。SCP-2552-Aの外見はさまざまに異なっており、知性を有していると推測されます。SCP-2552-Aはその置換された人間の動きを漠然と模倣しているようですが、その行動や表情は誇張されており、これは明らかにSCP-2552に人間との接触を避けるようにさせる意図のためです。SCP-2552とのコミュニケーションおよび信頼構築において最も信頼性の高い方法は筆談です。

現在、SCP-2552はほとんど全ての人間をSCP-2552-Aとして認識しており、その唯一の例外が現在のSCP-2552との信頼構築メソッドを開発したリン博士です。SCP-2552はリン博士に対しては極めて協力的であり、その感情的サポートと社会的欲求の充足をリン博士に依存しているものと考えられています。

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