SCP-2552-JP
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アイテム番号: SCP-2552-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2552-JPはサイト-██の高価値物品保管ロッカーに収容されます。SCP-2552-JPを使用する際は、必ず2名以上のレベル4/2552-JPクリアランスを有する職員の許諾を得てください。同クリアランスはO5評議会の決議を経て割り当てられます。

説明: SCP-2552-JPはガラス製のスライドフィルムです。表面には三角形の図(SCP-2552-JP-A)が描画されており、ともに収容された非異常の幻灯機1を用いた投影が可能です。SCP-2552-JP-Aは財団保有の光学機器2を用いた実験の結果、三角形の完全な像であるとの仮説が立てられました。

プラトン哲学における世界認識は忘却していたイデアを想起する3営みであると解釈されますが、現在SCP-2552-JP-Aは三角形のイデアの完全な模像4であるとの提言がサイト管理者よりなされています。

イデア論に基づく世界認識については以下に簡潔に解説、図示します。なお、レベル1CPB5をもつ職員の閲覧は不要です。


人間が幻灯機を用いて投影されたSCP-2552-JP-A像を視認した場合、視認者はこれまで知覚したあらゆるアノマリー9に関する記憶を忘却します。

このとき視認者は、誕生の衝撃10を限定的に疑似体験しているとの仮説が立てられていますが、実証されていません。

また、視認者は以後いかなるアノマリーも正常に認識することができなくなります。この効果は不可逆であり、アノマリーが引き起こす物理的/精神的影響に対する認識は、事象の帰結として矛盾の少ない現象へと置換されます。このことからSCP-2552-JP-A像の異常性への曝露が、財団職員としての業務に著しい影響を与えることは自明です。

一方この忘却効果はクラスλの反ミーム効果を含有し、影響者への身体的負担が最小限に抑えられることから、現在SCP-2552-JPは退職する財団職員への有用な記憶処理剤として利用されています。



当文書の閲覧はレベル4/2552-JPクリアランスまたは所定の退職手続きを完了し、レベル2CPBにおいて90%以上の得点を獲得した者に限定されています。


退職希望者にはクラスG記憶処理が施され、所定の社会復帰プログラムが実行されます。

職員コード
パスワード












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