アイテム番号: SCP-2559-J
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 現時点でSCP-2559-Jはサイト██の底に収容されていますが、流出物が最終的にサイト██の上部を突破するとすぐに収容不可能になるでしょう。
説明: SCP-2559-JはSCP-████の使用と不注意な研究者の相互作用の結果であり、研究手順が守られないと何が起きるかを肝に銘じるための教訓としても使えます。
SCP-2559-Jは██████博士がSCP-████を用いて世界を切り裂いたときに生じた時空の「裂け目」です。SCP-████には、使用者が任意に選んだ世界へと通じる切れ目を世界に作って物質が通過できる門を生成する力がありました。SCP-2559-Jが作られた時点では、██████博士は我々の世界と並行して存在する「ナチス世界」と思しき世界を調査することになっていました。
切れ目が生じて開いたときのセキュリティログには、様々な血統の子猫の大群が門を埋め尽くし、その後巨大な力で排出されたことで██████博士と彼女の助手のチームが即死したことが記録されています。一瞬で部屋は子猫で埋め尽くされ、子猫は周囲の扉に膨大な圧力を加え始めて扉を突き破りサイト██を埋め尽くし始めました。
幸運なことにサイト██はサイト██のクレーターの内部に建てられていました。後者のサイトは何年も前におそらくXKクラスの収容違反によって破壊されたため、門は地下およそ5.6km(3.5マイル)に位置していました。SCP-2559-Jが開いてから子猫はおよそ11.36l/s(3ガロン/s)の一定の速度を保って高圧であふれ出しています。
財団の研究員は子猫を皆殺しにしてSCP-2559-Jに到達して門を閉じようと試みましたが、子猫の大群(もしくは一般的には子猫の山と呼ばれています)は通常兵器では破壊できないようであり、高圧や高温下でも損傷することなく存在できることがわかりました。
山から取り除いた子猫の個体はあらゆる点で平凡なものになり、山に戻すと統合されて見分けがつかなくなります。そのためSCP-2559-JはKeter級に分類されており、解決策が見つからなければすぐに収容不可能になるでしょう。
補遺: ライツ博士は財団における子猫の第一人者だと多くの者が考えていますが、彼女によるとSCP-2559-Jはどうやら「無限子猫平面」への門のようです。どうやらこの次元は無限に大きな子猫の山にほかならず、すべての子猫はこの場所からやって来ている可能性があります。山の任意の場所から受ける圧力が天文学的な値になるほどの力で子猫がSCP-2559-Jから排出される理由はこれで説明がつきます。
これまでのところ門に到達しようとする試みは失敗しています。それは子猫の山が中に入った者に対して麻痺させる効果を及ぼし、中の者は丸くなって寝る以外の行動をとることが不可能になって子猫の大群の及ぼす圧力によって押し潰される地点まで沈んでいくからです。
子猫の山またはサイト██の大量終了または破壊をしようとするありとあらゆる試みは、ライツ博士とエージェント・タムによる理不尽で非常に激しい暴力を受けていることに注意してください。この問題の解決法を追求するときは注意するよう忠告します。