2018/08/15、グルーバー博士の背後に出現した直後のSCP-257-DE
アイテム番号: SCP-257-DE
オブジェクトクラス: Euclid Keter
特別収容プロトコル:
SCP-257-DEは事案257-DE-3以降、収容されておらず、行方不明と推測されています。現時点で利用可能なリソースでは、SCP-257-DEの追跡・再収容は不可能だと考えられます。
説明: SCP-257-DEは高さ14cmの硬質プラスチック製の彫像であり、緑がかったトルコ石色のフクロウを象っています。像の翼が顔の一部を覆い隠していますが、目はどの位置からでも観察者を直視しているように見えます。全ての事例において、インタビューを受けた人物らは、それぞれ個別に、当該オブジェクトの形状と色を“見苦しい”potthässlichと形容しました。
他者からSCP-257-DEを贈り物として譲渡された人物は、SCP-257-DEがあまりにも魅力に欠けるか、役に立たないので所有し続けたくないという認識を抱きます。しかしながら、対象者は罪悪感や、贈り主を喜ばせるため、もしくは非礼だという印象を与えないためにSCP-257-DEを受け取ります。
SCP-257-DEの所有権が移行した直後から、所有者はできるだけ早急に当該オブジェクトを手放したいという欲求を感じるようになります。また、SCP-257-DEは譲渡されるまで所有者に対する刷り込みを行います。所有者は、自らの知人の中で、SCP-257-DEの贈与を (その人物の実際の嗜好とは関係なく) 受け入れる可能性が最も高い人物が誰かを直感的に理解するようです。
贈与は専ら誕生日、クリスマス、記念日などの特別な機会、または単に良好な交友関係への謝意として実行されます。SCP-257-DEを2週間以上贈与できなかった場合のみ、所有者は無作為な人物に対して、何ら理由を告げずにSCP-257-DEを譲ろうとします。
SCP-257-DEを手放したいという欲求は、受け取ってから他者への再贈与までの間、SCP-257-DEの刷り込み対象となった人物の中で次第に強まり、継続的に悪化する被害妄想や幻覚を引き起こすことがあります。これらの症状はSCP-257-DEを手放さなければ収まりません。
更に、SCP-257-DEには現在の刷り込み対象の目の前、それも通常は予期せぬ状況や場所において実体化する能力があります。1
贈与以外の手段で刷り込みを終了する試みは失敗しています。回収、窃取、ゴミ箱への廃棄、記憶処理薬による関連記憶の消去、影響範囲からの除去の試みは、いずれも視覚的な接触が断たれた後、全く予想だにしない状況下で、SCP-257-DEが所有者の近くに再出現するだけの結果に終わります。
一般的な硬質プラスチックと同様に、SCP-257-DEは鈍的外力、ノコギリ、酸、融解などの手段で破壊することが可能ですが、刷り込み対象がその残骸から視線を逸らすと無傷の状態で近くに再出現します。SCP-257-DEがどのようにしてこれを達成しているかは断定されていません。
この刷り込みは、贈与によってSCP-257-DEの所有者が変化した場合のみ終了します。所有権の移行後、SCP-257-DEは新たな所有者に改めて刷り込みを行い、自らを手放すことを強制します。
発見: SCP-257-DEは2017/12/20、クリスマス前のプレゼント争奪ゲーム交流会で初めてサイト-DE22に持ち込まれ、グルーバー博士はそれをアノマリーとは知らずにクラート研究助手に贈与しました。クラート研究助手は一旦これを受け取ったものの、2017/12/28にサイト内で誕生日を迎えたハイン博士に譲りました。ハイン博士は2018/01/02、初出勤を記念した幸運のお守りとして、セリグマン博士にSCP-257-DEを贈与しました。
この再贈与行為はほぼ半年にわたって続き、サイト管理官の注意を当該オブジェクトに引き付けました。模範的な奉仕への報酬としてストロイアー研究助手からSCP-257-DEを贈与されていたD-2510が、“見苦しいフクロウ”に追われる夢を見続けており、数分前に壁に投げつけて破壊したにも拘らず、トイレに入った際に突然出現したと主張したことで、SCPオブジェクトであるという確証が得られました。D-2510はその後、自分を救ってくれたことへの感謝の証として、グルーバー博士にSCP-257-DEを贈与しました。
グルーバー博士は、コブレンツ大学に在籍していた当時の同級生から、学生時代の思い出としてSCP-257-DEを受け取ったと証言しました。当該同級生へのインタビューで、彼女は博士号の取得祝いと称して叔母からSCP-257-DEを贈られたことが判明しました。
贈与の連鎖を追跡した結果、かつてSCP-257-DEを受け取り、その後すぐに手放した合計124名の人物へのインタビューが実施されました。最後に特定された所有者はベルリン在住の骨董商、カールセン氏でした。カールセン氏はつい最近、病気になった母親からSCP-257-DEを贈られており、母親はその数日後に死去していました。しかしながら、彼は母親が誰からSCP-257-DEを受け取ったかを把握していませんでした。

