SCP-2587-JP
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SCP-2587-JP-1

アイテム番号: SCP-2587-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2587-JPの発生を防ぐことは、現状、非常に困難です。SCP-2587-JP担当職員は、SCP-2587-JP-1に変化が生じていないか常に監視することによって、当該事象の発生を確認してください。SCP-2587-JPの発生が確認された場合、出現した遺体の回収・調査を即座に行なった後、適当なカバーストーリーを流布した上で、遺体を遺族に引き渡す等の対応を行なってください。また、██県██市に所在する██神社周辺の土地は、エリア-2587-JPに指定し、カバーストーリー「本殿の老朽化」を流布して封鎖してください。

説明: SCP-2587-JPは、エリア-2587-JP内の地中に、不定期に遺体が出現する現象です。SCP-2587-JPによって出現する遺体は基本的に、行方不明者届が受理されていて、所在・死亡が不明の行方不明者のものであることが確認されています。また、行方不明者の中でも、行方不明であることが全国的に報道されていた人物の遺体が主に出現する傾向にあります。
 
SCP-2587-JP-1は、安山岩によって構成された無記名の墓石です。SCP-2587-JP-1がエリア-2587-JP内の地上に存在する時、SCP-2587-JPによって転移した遺体は必ず、SCP-2587-JP-1から半径2m以内の地中に出現します。また、遺体が出現する際、SCP-2587-JP-1にはその人物の本名が未知の原理によって自動的に彫刻され、遺体を回収すると無記名の状態に再度変化します。
 
上記のSCP-2587-JP-1の異常性は、SCP-2587-JP-1をエリア-2587-JP外に移動させる、地表に触れさせない、破壊する等の方法で消失させられますが、その場合はSCP-2587-JP発生時、遺体と共に新たなSCP-2587-JP-1が出現するため、オブジェクトの収容へ影響を与えることはありません。
 
追記: 2018/04/11以降、SCP-2587-JP-1に、SCP-2587-JPによって出現した遺体の本名とは異なる名前が彫刻される事例が発生するようになりました。また、2018/08/24に、行方不明者以外の人物の遺体がSCP-2587-JPによって出現する事例が確認されました。詳細については以下の表を閲覧してください。
 
以下は、出現した遺体の一例とそれに関する情報の抜粋です。
出現日時 出現した遺体 関連情報
2017/09/29 高橋 圭一氏(当時19歳) 検死の結果、高橋氏は溺死していたことが判明している。氏は、同月22日に友人らと██川で遊んでいる最中に行方不明となった。川で溺死した後、流された遺体がSCP-2587-JPによって転移したと思われる。
2018/01/18 尾田 結子氏(当時9歳) 検死の結果、尾田氏は絞死していたことが判明している。氏は、同月1日に両親と███寺に初詣に行った際、行方不明となった。その後の調査により、氏は井田 慎一氏によって誘拐、同月15日に殺害されていたことが判明している。井田氏は、「遺体はビニール袋に入れ、自身の家の浴室に保管していたが、18日に消えてしまった」と供述している。
2018/04/11 伊藤 和夫氏(当時86歳) 検死の結果、伊藤氏は衰弱死していたことが判明している。氏には認知症の症状が見られており、同月の2日に失踪してから家への帰り道が分からず、そのまま死亡したと思われる。この時、SCP-2587-JP-1には氏の本名ではなく、「進藤 健」という名前が彫刻されていた。調査の結果、進藤氏も認知症を患っていた行方不明者であったと判明したが、氏は2015/03/10に遺体が発見されている。この事例以降、類似の事例が4件確認されている。
2018/08/24 山田 秀樹氏(当時35歳) 山田氏は心疾患により2018/08/23に██病院で死亡し、その後、遺体は霊安室に安置されていたが、その遺体がSCP-2587-JPによって出現した。この時、SCP-2587-JP-1には氏の本名ではなく、「山田 英紀」という名前が彫刻されていた。これは、██病院付近の███山で2018/08/12に行方不明となった、山田 英紀氏(当時13歳)のことであると推測されているが、両者には、名前の読みが共に「やまだ ひでき」であること以外の関係性がなく、今回の事例の詳細は不明である。また、英紀氏は未だに発見されていない。

 
発見ログ: SCP-2587-JPは、2017/07/19にあった品川 英司氏からの「旅行先で行方不明となった息子の死体が、地元の██神社で見つかった」という通報を、███警察署に潜入していた財団エージェントが不審に思い調査したところ、その後も██神社で類似した事例が多発したため、その存在が確認されました。以下は、同月26日に品川氏に行われたインタビューの記録です。

補遺: 2019/03/02に家族と██県の█████スキー場に出かけ、行方不明となっていた的場 美香氏(当時12歳)の遺体が同月13日の午前6時にSCP-2587-JPによって出現しましたが、この事例には不可解な点が確認されています。

当初、氏は█████スキー場で遭難したと推測され、捜索・報道が行われていましたが、出現した遺体の服装は氏が行方不明になった時のものと異なっており、下着・薄いTシャツ・ブラウス・ジーンズと、冬の雪山でスキーをするには見合わないものとなっていました。また、検死の結果、氏の死因は低栄養と低体温による衰弱死で、死亡推定時刻は13日の午前3時頃であると推測されていますが、一般的な凍死体に見られる、鮮紅色の死斑や凍傷等の特徴は確認されませんでした。氏が、雪山での行動の危険性を十分に顧みて行動することが可能である年齢である点を考慮しても、冬季は夜間の平均気温が‐10℃以下にもなる█████スキー場で、上記の服装で数日間活動していた場合、通常であれば凍死は免れません。

上記の点を踏まえた調査により、的場氏は█████スキー場で遭難していたのではなく、茂手木 丈司氏に誘拐され、█████スキー場から約5km離れた██町の山間部の廃屋に監禁されていたことが判明しました。茂手木氏は、「人身売買目的での誘拐だったので、食物は与えていた。12日の深夜、自分が酒を飲んで居眠りをしている隙に逃げられ、財布も盗られた。その後の行方は知らない」と供述しており、廃屋の状況やいくつかの物証から、その信憑性は非常に高いとされています。しかしこの供述は、的場氏が13日に衰弱死している事実と矛盾しています。

そして更なる調査により、13日の午前2時頃、██町の███公園の公衆電話から██県警察本部と氏の母親である美奈子氏の携帯電話に、氏からのものと思われる通報・着信があったことが判明しました。これにより、氏が13日の未明までは確実に生存していたことが明らかになりました。しかし、氏は錯乱していて発言が不明瞭であったため、██県警察本部は悪質な悪戯と判断し、その通報に対応しませんでした。また、美奈子氏は、「その時間帯は眠っていて、起床時まで着信には気付かなかった」と供述しています。美奈子氏の携帯電話には、留守番電話による氏からの伝言の音声記録が残されていましたが、美奈子氏は今回の財団による調査が行われるまで、当該の記録を公表していませんでした。その理由について美奈子氏は、「雪山で遭難し、もう帰って来ないと思っていた娘からの伝言であったが、何を言っているのかよく分からず、気味が悪かった。しかし、娘からの最後の言葉であったのでデータを消すわけにもいかず、どうすればいいのか分からなかった。」と供述しています。

以下は、当該の音声記録の抜粋です。

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