アイテム番号: SCP-2593
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル:
SCP-2593は非危険性人型実体のための、快適なレベルの設備を整えられた標準人型収容室に収容されます。SCP-2593はその異常な振る舞いについて遠隔的に観察されます。
SCP-2593はパン類の配達の後にサイトを離れることを許可されていません。
SCP-2593による配達物は1週間に1度、異常な構成要素について検査されます。すべてのパン類は処分されなければいけません。
SCP-2593の性質のため、SCP-2593による毎日午前7時の配達を受け入れ、その後管理サイト-217においての精神カウンセリングを行う形で収容は構成されます。職員はSCP-2593と交流するように推奨され、SCP-2593に関連する通常と異なる活動を即時に報告します。
SCP-2593はパン類の配達の後にサイトを離れることを許可されていません。
SCP-2593による配達物は1週間に1度、異常な構成要素について検査されます。すべてのパン類は処分されなければいけません。
収容プロトコル 3版
SCP-2593が財団および財団の人員に対し敵対的になったため、SCP-2593は見つけ次第保安職員によって終了されます。この終了処理の失敗は、次回の出現イベントまでSCP-2593が未収容状態のままになるという結果を引き起こします。これは収容プロトコル改定以来、SCP-2593は財団の拘束から逃亡しようと常に試みているためです。
全ての終了成功事例のうち87%で、SCP-2593はサイト-217の保安境界線に隣接する部分で再実体化します。その他のすべての財団施設は厳戒状態に置かれます。
全ての配達物は即座に焼却されなければいけません。配達物の摂食はいかなる場合にも行われません。
説明: SCP-2593は毎日一定の位置・時刻現れ、ドーナツとベーグルを管理サイト-217に配達する異常な人型実体です。SCP-2593は出現後、同日のうちに一定の地点にて消失します。
SCP-2593は地方ベーカリーである"チョコレート・スプレー・ジェムスのパン屋さん"の前オーナー、ジェームズ ██████の異常な出現です。"チョコレート・スプレー・ジェムスのパン屋さん"は、当該サイト全体の休憩室へのパン類提供のため、配達の契約を結ばれていました。
財団の記録によると、ジェームズ ██████はカリフォルニア工科大学に所属し、████年に化学分野において博士号を取得しています。
ジェームズ ██████は財団による雇用の候補となっていましたが、彼の分野における資質の欠如により候補から除外されました。その後追加の記録は、ジェームズ ██████が様々な雇用者に就職志望を提出したものの、そのどれもが彼の研究成果の応用可能性不足や一般的な適性の欠如を理由として拒否されていることを示しています。
博士号取得から4年後の████年、ジェームズ ██████は"チョコレート・スプレー・ジェムスのパン屋さん"を、中等学校からの同級生であるジョージ・カラハンとともに開店しました。
████年9月1日、管理サイト-217の買掛金勘定で食品予算の軽食項目において不一致が発見されたことにより、SCP-2593はアノマリーであると決定され、エージェント・ドネリーおよびエージェント・マギルによって調査が行われました。"チョコレート・スプレー・ジェムスのパン屋さん"は数日間閉店していることが観察され、地方の事業主らから、████年9月1日以降当該店舗が開店していないことを示す証言が得られました。
管理サイト-217への定例の配達を完了したあとにおこなわれたSCP-2593の遠隔観察からは、SCP-2593が管理サイト-217入り口から .72 KM 離れた時点で視覚的に消失し、毎日午前7時ちょうどに再出現することが明らかになりました。
SCP-2593による配達物の分析は、すべての配達物が異常性を有していないことを示しています。化学分析においても、配達物が人体で消化されることにおいて安全であることが示されています。しかしながら異常な手段によって生成されているために、配達物は処分されることになっています。
SCP-2593は配達に関するインタビューの後、9月3日に収容されました。SCP-2593は自身を取り巻く現象について何ら知識を保有していないと主張し、標準人型収容室に収容されました。SCP-2593は自身を取り巻く異常性について知らされた際、極度にストレスを感じ、動揺しました。
████年9月4日、SCP-2593は収容室から消え、管理サイトから .72 KM 外の地点に出現しました。その際SCP-2593は、日常的に配達していたものと同量の配達物を所有していました。これを受け、サイト-217の外周を拡張することを含む特別収容プロトコル修正が実施されました。
SCP-2593の毎朝の施設外での出現に照らし、サイト-217の外周は出現エリアをその内部に含むように拡張されました。これ以降も、SCP-2593の出現位置に変化は見られず、毎日の配達は継続されています。
進行中のインタビューはSCP-2593の動揺を強め、ストレスを与えます。SCP-2593は自身の性質について伝えられるたびに、収容後の職員との接触をすべて覚えていると主張しています。
以上の点から、今後さらなるインシデントが発生しない限り、SCP-2593に対してその性質を伝えず、遠隔観察を行うことが推奨されます。
████年3月1日、SCP-2593による配達が予測された通りの時間に発生しましたが、しかしその内容物は通常と異なったものを含んでいました。
一般に「ジェリー・ドーナッツ」と呼ばれるすべてのドーナッツの内容物が、ジャムからピーナツバターに置換されていました。このピーナツバターは、"チョコレート・スプレー・ジェムスのパン屋さん"の他の商品に用いられているものと一貫性がありました。また、一般に「ボストン・クリーム・ドーナツ」と呼ばれるドーナッツの内容物にはカスタードクリームの代わりにマヨネーズが用いられており、このマヨネーズについても"チョコレート・スプレー・ジェムスのパン屋さん"で他の商品に用いられているものと一貫性がありました。
この通常との相違について尋ねられたSCP-2593は答えを渋り、財団が"チョコレート・スプレー・ジェムスのパン屋さん"との契約の破棄を要求するかどうかを尋ねました。財団のエージェントがそれを否定したところ、SCP-2593はさらに動揺した様子を見せました。その後、午前7時にSCP-2593は通常通り消失しました。
以下に付されているものは、SCP-2593の心理学的評価に関連する全ての資料です
████年6月1日、対面接触においてSCP-2593は管理サイト-217に配達している製品について尋ねられました。SCP-2593は泣き始め、自身でそれを止めることができない様子でした。これを受け、心理学スタッフが現場に向かいました。以下はジャメソン博士によるSCP-2593のインタビュー記録です。
ジャメソン博士: こんにちは、SCP-2593。私はジャメソン博士といいます。
SCP-2593: 俺の名前は█████ ██████。
ジャメソン博士: 失礼、ジミー。あなたをジミーと呼んでも構いませんか?
SCP-2593は親しみ深い名前の使用により、かなり落ち着きを取り戻す
SCP-2593: もちろん……それがいい。
ジャメソン博士: ジミー、近頃あなたのドーナツとベーグルの中身がおかしくなってしまっているのはどうしてでしょう? あなたが間違った食べ物を配達するなんて、聞いたことがありませんでした。
SCP-2593: やめたいだけなんだ……それがなんであれ、俺はただ……でも、終わりはない。
ジャメソン博士: 全部覚えていると、そういうことですか?
SCP-2593: もちろん全部覚えてる。俺、狂っちまったと思ったんだ。食べ物を運ぶだろ、そしたら部屋に閉じ込められることもある。そんで、尋問されるんだ…… 何が起こってるのか全然わからなかった。俺ができることは、せめておかしなドーナツを作ることだけだった。ドーナッツを焼いたことすら覚えてない。だけど、何が起こるかは考えたんだ。もしジェリー・ドーナッツにピーナツバターが入ってたら、ボストン・クリーム・ドーナツにマヨが入ってたら、あとは……
ジャメソン博士: そういうことだったんですね。ジェームズ。
SCP-2593: なんで俺がこんな目にあわなきゃいけないんだ?
ジャメソン博士: 少々お待ちください。
ジャメソン博士は無線でSCP-2593に現状を説明する許可を求める。肯定的な返答がなされる。
ジャメソン博士: ジミー、この施設について、あなたはどれくらい知っていますか?
SCP-2593: ここはただのオフィスだ。あんたらは大量の食べ物を買う。それで、あんたらは普通、毎日最初の配達先だ。
ジャメソン博士: なるほど。ジミー、それは本当にここで起こっていることではありません。権力の関係で私はあなたに十分には伝えられませんが、私たちはある組織……つまり、そうですね。私たちは人々を守る仕事をしています。
SCP-2593: いや、よしてくれ。もう6年もあんたらに配達し続けてる。それであんたは俺に今言ったんだ、これがなんというか――あぁ、本気か? ここが政府の秘密軍事施設みたいなもんだって? 俺はこれからどっかの監獄に送られるのか? それでまた、あんたらは俺を閉じ込めるのか?
ジャメソン博士: いいえ。私たちは政府の組織ではありません。私たちは……はい、やはりすべてはお伝え出来ないのですが、人々を守っているのです。まさに、あなたに起こっているようなことから。
SCP-2593: だったら一体なんで、俺をこんな風にしてるものを止めてくれないんだよ。
ジャメソン博士: あなたはこの現象が起こった最初の人間なのです。ですが、私たちは何が起こっているかを理解しようとしています。、そして、確実に影響が広まらないようにしています。
SCP-2593: 俺は家に帰りたいだけなんだよ。博士……
ジャメソン博士: 全力を尽くします。ジミー。これでも、私たちはあなたを救いたいと思っているんです。
SCP-2593: どうやって? 何をしてくれるんだ?
ジャメソン博士: 明日あなたが配達をするとき、また一緒にお話をさせてください。もしあなたが望むなら、ですが。
SCP-2593: それは……そうしてくれると、ありがたい。
<記録終了>
定期的な心理カウンセリングによって、SCP-2593は定期配達において予期に合致した従来の商品を生産するようになりました。この時点で、SCP-2593は収容されたものとみなされました。
ジャメソン博士による記録:
継続的な心理カウンセリングによって、当面の間SCP-2593の精神状態を安定させることができるでしょう。SCP-2593はこの点において収容されたと考えられています。私が強調したいのは、しかしながら、SCP-2593があくまでアノマリーであるということです。人間ではないのです。心理カウンセリングは収容状態を維持するための最も容易な方法ではありますが、本当に重要なことはSCP-2593の周囲で気を抜かず、配達の際も保安点検を継続することです。ジェームズが雇用候補になったときの初期の心理的調査報告書から判断して、SCP-2593を動揺させるようなことは避けることを推奨します。
████年11月22日、SCP-2593はジャメソン博士に対面し、研究スタッフを補助するために財団の資源を利用することを要求しました。
ジャメソン博士: ジェームズ、私と話したいことがあると聞きましたが?
SCP-2593: ああ、博士。見てくれ、俺はずっと全部、いつも通り配達してる。だけど、一日の残りの時間は、何にもやることがないんだ。俺は前にもいったけど、本当に助けになりたいんだ。パン屋になる前は、化学を研究してた。助けになれると思うんだ、結構な。
ジャメソン博士: ジミー、わかりました。しかし、私たちの設備を使うことは許可できません。セキュリティがあるんです。そういった使用に関しては――
SCP-2593はこの発言に動揺した様子を見せる。
SCP-2593: なあよしてくれ! 心の底から退屈なんだ。ベーグルとドーナツ以外に考えることが何にもないんだよ!
ジャメソン博士: ジミー、あなたはもう20年もパンを焼いているじゃありませんか。今のあなたの化学のスキルがどの程度なのかは――
SCP-2593は立ち上がって机に手をたたきつける。
SCP-2593: 俺は科学者だったんだよ! なあ! 血反吐を吐いて博士号も取った! もうそこらへんに座って見てるのは飽き飽きなんだ。なあ助けてくれよ、それがあんたの仕事だろ!
ジャメソン博士: ジミー、落ち着いてください。私は――
SCP-2593: こんなクソみたいなことをもう何年もずっとやってきたんだ。クソベーグルにクソドーナッツ、クソサンドイッチのクソ配達だぞ! 俺には何もない! 俺の人生はこんなバカげたクソドーナツのため浪費されちまった! 畜生、俺はカリゴミ技科大に行ってたんだぞ! それなのに、何の意味があったってんだよ!
ジャメソン博士: SCP-2593、落ち着いてください。落ち着いていただけなけば、セキュリティを呼ばなければいけなくなります。
SCP-2593: てめえ、今俺のことなんて呼びやがった?
ジャメソン博士: 申し訳ありません。ジミー、リラックスして。さあ、そんなに興奮する必要はありません。
SCP-2593: ああ、悪かったよ、博士。だけど、頼む。ああ、俺に起こってることを調べる手伝いだけでもできたなら。本当に、助けになりたいだけなんだよ。本とか、あとは俺に起こっているっぽいことならなんでもいい、それ関連の何かを読む必要があるだけなんだ。俺ならできるんだよ、絶対に――
ジャメソン博士: いいえ。私たちの設備や素材は厳しい制限化にあります。申し訳ありませんがジェームズ、ここだけは譲歩しようがないのです。
SCP-2593: わかったよ。部屋に帰らせてくれ、今すぐに。
ジャメソン博士はカメラに向かってジェスチャーを送る
ジャメソン博士: 彼を収容室まで案内してください。よろしくお願いします。
<記録終了>
翌日、初めてSCP-2593の配達物に酸性物質が含まれるインシデントが発生しました。
以下に付されるのは、収容ストレスへの対応策としてSCP-2593に提供された日記の内容です。
これはSCP-2593の最初の定位置でない場所への予測外の出現の後、SCP-2593の収容室から回収されたものです。
- 4月19日
- きっと俺なら助けになれると思うんだ。この間思いついたんだが、仮に……強力な接着剤か何かを使ったとしたら……。しばらくぶりだが、大学で研究していた古いやり方についてのアイデアを、何とか掘り起こした。これは有用だろう。
- 7月17日
- ついにわかったぞ! 例の題材についていくつか文書を書き上げた。ジャメソンにこれを研究者に渡していいかどうか聞いてみよう。これで彼らもきっと俺を手伝わせてくれるはずだ。それで、俺がどんだけできるかってことを見ることになるだろうな。
ローンス博士は化合物についてのSCP-2593による文書を8月11日に受け取った。ローンス博士はそれを分析のために適切な部門へ受け渡した。その調合は実現不可能であるばかりか、もし文書の通り実行されれば、大量の酸性ガスを生み出す反応であった。
ジャメソン博士は助言を求められ、これがSCP-2593の悪意ではなく、単純なミスであると決定した。財団の資源を用いたいという要求は、ローンス博士によって断固として拒否された。
ローンス博士による記録
SCP-2593が我々の助けになりたいと思ってくれているという事実はありがたい一方で、私たちは彼を、彼が大学を出たての20年前に候補から排除している。そのあとずっと、彼の限られた技能はさらに劣化した。彼の計画した調合が実現不可能だったというだけではない。出現イベントを防ぐために接着剤を使うなどというアイデアは滑稽が過ぎる。これとは無関係の彼の文書の話になるが、それらの文書の無秩序さは、彼が財団に化学的に貢献できるだけの学問的教養を有していないことを示している。
- 8月22日
- 彼らはダメだといった。信じられない! どうやったら俺の助けを無視することなんかができるんだ? あんなに素晴らしい手法を与えてやったのに、あろうことかそれが間違ってるとまでいいやがった! もしかすると俺が、ページをごちゃごちゃにしたとか、何かしてしまったのかもしれない。だが、あの手法は有用なはずだ。俺がまともに働かないものを作るなんてありえないことだ。そんなのは嘘っぱちだ。
- 10月17日
- 俺はずっと助けを求めているが、彼らはどうしても俺に何かをさせる気はないらしい。俺は断固として反対し、要求しよう。ジャメソンは俺のことを拒絶しない。きっといいやつなんだ。ジョージみたいに。彼なら俺をがっかりさせることはないだろう。
- 12月20日
- あの腐れ能無し野郎どもが。きっと報いを受けるだろうな。どうやるかはわからんが、俺は絶対にこの状態をなんとかしてやるからな。
- 4月15日
- わかったぞ。もし俺が集中すれば、ちょうど……起きてるときなら、俺はどこにだっていける。大量のボストン・塩化メチル水素・クリーム・ドーナツの配達を受け取ったあいつらがどんなになるか見てみようじゃないか。
ローンス博士による記録
塩化メチル水素なんてものは理論上不可能だ。財団の科学者は、これを新しい異常能力ではなく、SCP-2593が持つ欠陥のさらなる例であると考えている。
以下はジャメソン博士のSCP-2593関連の個人的な記録や日誌からの抜粋です。
4月7日のイベントを受けて、SCP-2593のオブジェクトクラスはSafeからEuclidに変更されました。
ジャメソン博士の負傷を受けて、SCP-2593をKeterクラスに再指定するかどうかが現在議論中です。
- 4月24日
- ジェームズは改善の兆候を見せている。彼が孤独を訴えることは少なくなり、代わりに彼が非出現状態のときの話をするようになった。彼曰く、それは眠っているような感覚らしい。
- 6月7日
- ジェームズは特筆すべき改善をこの数か月で見せており、非出現状態を彼にとって損失ではなく眠りの時間であると見始めている。
- 8月21日
- ジェームズが財団への興味を示し始め、出現状態中に座って消えるのを待つのではなく、何か潜在的にできることはないだろうかと尋ねてきた。これについてローンス博士に打診したが、ジェームズの化学に関する技量についての当初の評価はどうやら正確なようだ。
- 10月14日
- ジェームズは繰り返し、財団の手伝いをするために財団の資源や素材にアクセスすることを許可してほしいと主張している。この興味は通常の範囲から逸脱した強度で、やや懸念している。彼の心理プロフィールに注意書きを加え、ジェームズにその興味に対する追及を優しく思いとどまらせようと試みている。
- 12月18日
- 11月4日の、財団リソースへのアクセスを求めるSCP-2593の要望に強い拒否を示してから、彼の状態は悪化してきている。。いくつかの配達物は間違った作られ方をしていて、これは初期のミスと似た欠陥である。質問時、SCP-2593は何が起こっているか知らないと答えた。
- 4月7日
- SCP-2593は4日間出現していない。保安人員は厳戒態勢へ移行し、周辺サイトに通知が出された。
- 4月16日
- SCP-2593が他のいくつかの財団サイトで配達をしていることが目撃された。パン類はいくつかの酸性化合物を含んでいた。怪我人が1人で、致命的な負傷者は出なかった。しかし、オブジェクトクラスをEuclidに変更するときが来たかもしれない。私はSCP-2593による他サイトへの配達に関する収容プロトコルを周知するための書類を作成している。
- 5月1日
- SCP-2593の終了試行は成功し、収容へつながった。非出現状態化はほとんど死の直後に発生し、次の朝までの実体化を阻害する。SCP-2593は再収容された。心理カウンセリングは当然終了されるだろう。
- 日付記載なし
- 俺はただ助けが必要なんだ、ジャメソン。腐れドーナツ職人以上の何かになりたいんだ。俺はあんたの胸糞悪い文書を見たぞ、ジャメソン。くたばれ、てめえも、"財団"とやらも。俺が十分回復したかどうか今見てみろよ。あんたが朝のベーグルを楽しんでくれればなによりだ。ゴミクズ野郎が。
ローンス博士による記録
ジャメソン博士は医務室に報告し、塩化ビニル中毒に起因するステージ1の肝不全であると、5月12日に診断された。ジャメソン博士の日誌への書き込みを考慮すると、これにはSCP-2593が関与している可能性が非常に高い。この時点で、SCP-2593は非常に危険であると考えられるようになるだろう。Keterへの指定変更を議論中だ。ありがたいことに、SCP-2593について以前から言及されている問題によって、化合物は高い濃度に達していなかった。ジャメソン博士は完治すると予想されている。