SCP-260-FR
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アイテム番号: SCP-260-FR

脅威レベル:

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-260-FRは、損傷あるいは強制開放の試みがあった際に警報装置が作動する収容棚に収容してください。SCP-260-FRを用いた実験はすべて、クリアランスレベル3以上の職員への申請対象となっています。実験時を除き、何らかの形でSCP-260-FRを取り扱う職員は必ずバイザー付きのヘルメットを着用してください。Dクラスを用いた実験は監視カメラで常時監視をしてください。 最後の実験以降、SCP-260-FRの影響を可能な限り増大させないため、SCP-260-FRを用いた実験は中断されています。

SCP-260-FRの影響を受けた人物は全員、クラスA記憶処理を施した後に医学的監視下に置かれ、2時間観察されなければなりません。対象人物の精神状態が改善された場合は、その人物は正常であるとみなすことができます。改善されない場合、その人物を終了してください。

説明: SCP-260-FRは高さ52cm、重さ約3kg、直径15cmの木製の灯台のミニチュアです。灯台は青色と白色の縞が入った2階構造で、上部には赤い木製の円柱で表された灯火が存在します。灯台には荒海の中、波と格闘し泳いで灯台に帰還しようとする5名の人物(SCP-260-FR-1と呼称)の様子を描いた彫刻が施されています。

SCP-260-FR-1を窓ガラスや鏡、監視カメラを通して観察した場合はいかなる効果も発生しません。SCP-260-FR-1を直接視認した人物は全員、様々な影響を顕著に受けます。対象の人物は自身が大海原にいると錯覚し、現実の環境との接点を完全に失います。加えて、SCP-260-FRの灯火部からまばゆい光が出ていると認識します。

効果の実験において、全ての対象に以下の効果が発現しました。

  • 強い恐怖心と混乱
  • 体温の低下
  • 肺に出所不明の水の出現
  • SCP-260-FRの光に近づかんとする、耐え難い欲求

対象の人物はSCP-260-FRの光に安心感を覚えているとみられます。対象は光の出所を見つけると、灯台に全力でしがみついてその場にとどまり続け、第三者からの働きかけがなければ疲労によってそのまま死に至ります。その人物を昏睡させることでSCP-260-FRの影響から脱することができます。

対象のほとんどは、SCP-260-FRの影響を受けた後に数多くの精神病に疾患します。対象は常に恐怖と苦痛を覚えるようになり、SCP-260-FRの光を再び目にしたいという強い願望を露わにし、SCP-260-FRの収容室へ到達するために暴力を用いることさえあります。クラスA記憶処理の使用により、症例の75%でこれらの精神病は消失します。対象の精神病の既往歴がこれらの割合に影響を及ぼすという説について研究が進められています。複数の実験によって、対象の体重と血中の酸素が異常に減少していることが明らかになっています。この減少はSCP-260-FRと接触した時間と比例しています。観察を行って以降、SCP-260-FRの発する光の光度がより増大し、色合いも淡い黄色から鮮やかな赤へと変化していることに留意してください。従って、SCP-260-FRは人間と接触することで成長する可能性があります。

SCP-260-FRは2016/07/26に████の町の一般住宅で発見されました。この家ではSCP-260-FRの影響で住人5人が死亡していました。ラッピングやケーキが存在することからこの家族の記念日であったとみられ、後に当日が父親の誕生日であったことが判明しています。

補遺:

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