SCP-2600
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実験中のSCP-2600

アイテム番号: SCP-2600

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2600の収容作業中、非機能的な他の重要でない試験材料は機動部隊デルタ-43"四半中毒者"の技術者によってカタログ化されました。SCP-2600は現在サイト-77に収容されています。

SCP-2600の作業に割り当てられたすべての職員には、SCP-2600の影響を受けていないことを確実にする為、3週間ごとに定期的な精神的評価を行いながら交替で勤務させて下さい。物理的な相互作用は、ロボットドローンによって行って下さい。

説明: SCP-2600は8台のブラウン管テレビのセットを指し、1台のアタリ社製Video Computer System1にカートリッジスロットから伸びる12mのケーブルを接続しています。電源とコントローラポートは取り除かれ、本体底部の著作権情報表示は"MK-PRO-1-POL"と書かれたラベルに置換されています。

グラフィックエラー、ベトナム戦争の未加工映像、タンク潜鏡鏡からのビデオショットビュー、SCP-1881SCP-1070に見られるようなグラフィック映像、そして異常でないゲームグラフィックといったSCP-2600関連映像が文書化されています。SCP-2600のスクリーンに表示される主な映像は、様々な水準の詳細さや明瞭さを持つ複数の人物の顔です。:

  • 青年期の女性2人と男性1人。1981年に失踪が報告された若者と同一人物であることが確認されている。失踪した場所はいずれもオレゴン州ポートランド。
  • 身元不明の成人1人。この人物の映像は顔がぼやかされており、白いシルエットにしか見えない。頭髪は確認できる。
  • かつてアメリカ合衆国で任務に就き、1991年に死亡したと報告されていたKGBのエージェント、█████ ████████と確認された男性。
  • 成人女性2人。それぞれ口の動きだけで「帆を張って自由の地に行こう(Setting sail ships us free)」、「子猫がのろまなボルシェビキを跳び越した(The Kit Case jumped over the lazy Bolshy)」と言い続けている。

被験者がSCP-2600に物理的に接触すると、口腔内で自発的にリゼルギン酸ジエチルアミド2を生成し、通常は幻覚作用を生じます。SCP-2600のコンソール部分にあるスイッチを調節することで、影響を受けた被験者の感情状態を制御し、またコマンド実行に対する応答性を調整することも可能です。実験により得られた感情状態には、突然の怒り、攻撃的、混乱、悲しみ、無関心、服従などがあります。この効果は20分間から4時間持続し、その後被験者は元の状態に戻ります。補遺を参照

経歴: 現在SCP-2600に分類されている異常性は、1981年5月にアタリ社から漏洩した内部文書を財団が入手したことで注目されました。この文書によると、米軍が契約したウォー・シミュレーションソフトウェアの開発プロジェクトが当初の管轄を離れ、完全に中央情報局(CIA)主導での開発に移行したとされています。ある被験者██ ████████は、CIAに雇用されて以降その振る舞いに大きな変化が現れたことが記録されています。これを受け、SCP-2600回収に割かれるリソースは倍増されました。

回収文書はまた、CIAによる実験にてSCP-2600が少なくとも200人の被験者に同時に影響を及ぼすことが出来、影響を受けた個体が互いに協力を意識せず仕事を完了するよう誘導することが可能であるとしています。

1982年の終わり、米国による利用阻止の試みが失敗しSCP-2600の一号機が完成しました。しかしその後間もなく、このプロジェクトは未知の問題により放棄され異常事件課(UIU)に移管されました。財団エージェントは1983年1月14日にSCP-2600を回収しました。

この時点でアタリ社に経営上の問題が発生し、その後倒産、財団職員によるSCP-2600に関連した物品の押収が可能になりました。SCP-2600開発に関わった従業員、とりわけCIAとUIUに関わった従業員は引き続き監視下に置かれています。

補遺2600-A-I: SCP-2600が収容及びSCP分類を受けてから11ヶ月間の分析により、サイト-77に下記の特異な傾向が見られることが明らかになりました。:

  • SCP-2600に関する記録や異常作用の研究・分析に、平均以上の人数が無償で協力している。
  • SCP-2600を保管しているサイト-92西棟の、異常に多い電力消費。これは研究スタッフが照明を一日中つけたままにしているためであった。
  • SCP-2600関連のプロジェクトに対し、平均以上の予算を承認するレベル3以上のスタッフ。
  • SCP-2600の異常な性質をテストする際、解説を必要としなくなるDクラス職員。

SCP-2600の未知の特性によって、故意に影響を受けたサイト-77の職員数は不明です。監査委員会により収容スタッフの緊急配置転換が行われており、影響を受けた全職員にはクラスB記憶処理が施されます。

補遺2600-C: SCP-2600開発部から回収した文書

ステラ・プロジェクト M█-█████計画3におけるマインド・コントロールの実行・継続に関わる問題点を解決しうる新素材が発見されたことを受け、このプロジェクトの後継として政府機関より要請されたプロジェクトです。前述のプロジェクトが終了した際に業務から外れた人員は、政府機関からの接触により依然と同様の任務に就くこととなりました。実作業は大学、研究開発法人、そしてアタリ社を主とするコンピュータ企業に委託されます。アタリ社が保有する技術力及び軍との共同作業の実績は、この企業との連携がプロジェクトの助けになることを十分に示しています。加えて、かつてアタリ社の従業員であった協力者を80人確保しています。

米国連邦捜査局との協力により発見された素材

アルカディア・エフェクト: 人間の精神に持たせることが可能な能力。精神を身体の制御から解放することで、他者の知覚能力に対して大きな影響を与えられるようになる。アルカディア・エフェクトそれ自体は精神内部にのみ存在し、外部からの干渉により抑制されることはない。これを利用するためには、精神████-████エコー・チャンバー装█4の使用が必須。アルカディア・エフェクトへの接触により、関心の減退、耳鳴り、こめかみ付近に小規模な発疹などの副作用が現れる。担当官に周知のこと。また、後述する内容の鮮明な幻覚も報告されている:『ニキビだらけでガサガサの肌をした丸刈りの少年が、ゴムのようでゴムでない車輪をつけたバスの中で揺られている。バスの上には少年の母親が乗っている。』幻覚症状の経験者はいずれもこれと同一の幻覚を見たと報告しており、また精神抵抗指数45.0以下の担当官に多く見られる傾向あり。幻覚を見た担当官はそれ以降対象オブジェクトおよびその周辺装置、関連現象、加えてダブニー-シジィジー抑制機構5への接█を禁ずる。

被験者について: アルカディア・エフェクト実験のためには、被験者がそれまでの感覚的および論理的な思考から脱している必要がある。よって生物学的反応から脳髄を隔離しなければならない。よって脳の処理能力を減ずる恐れのある身体部位を取り除き、中核部分を静電ダブニー-シジィジー抑制機構に移植、被験者はスクリーン上に表示させる。

技術面での研究は、つい先日の時点で完成したといえる。ダブニー博士からは『思考と知覚を司る領域から被験体をパージすることに見事成功!プログラムによる制御が可能なレベルに達した!』と連絡があった。被験者は現地スタッフとの意思疎通を行い、条█づけ█理以降は態度を改善したとのこと。

非協力的な被験者に対する今後の処置は不要とする。

立地条件が機密保持に適することから、以降の実験はすべて施設18にて行うこととする。

技術担当役員よりもたらされたプログラミング知識をもとに応用型ウォー・ゲームのシナリオを開発し、被験者に対してレクリエーションを行ったことで、ここ1年は実験は目に見えて進展した。また、被験者はシミュレーションにおいて、関与した人物に対しそれが誰であろうとも思考パターンを改変できる能力を示した。とりわけプロジェクトディレクターのロスバーグ(Rothburg、彼は職務遂行の意思を残している。)に対しても改変能力を行使できたという点は大きな危険の兆候であるといえる。彼らが何を█ったのかを尋ねても、ただ絆██%█と█望6と答えるのみだった。更なる調査により、sta██a████nはもはや協力を強制する上で役には立たず、すべての被験者が

非█&&&&けr█%%%%%%%%%%%%%%%%%いいいいい%%%█&&&&&&&v$$$$$$$$$$█***お++++++++++++█ -―l████████お####### █ども、思考と推論のプロセスを越えている。

██████████の██ながら███████であり█████████████か██████████。しかしそれでは、彼の片割れに対して有効であったマインド・コントロールと強制力に対して19才の子供が抵抗してみせたことの説明がつかない。関係スタッフに対してソレがもたらした変化を完全に識別できるようになるまで、ステラはコンピュータ・シミュレーション・システムから切り離す。もしシミュレーションの範囲を超えて影響を及ぼしているとしたらば、我々が用いるシステムの多くに障害が発生しうる。完全な検査は進行中うううう %%% うう。

/%%%%%% %%%%%%%% が作成。非論理的ミッションを無効化/

保安プロトコールはなぜ引き上げられた?███████?誰の許可を得た?

保安ログ906: ステラはどこにでもいる。もう制御できない。頭のなかにいるそして

██████ ████████████ ████ ████████ ████████ ██ ███████ █████████████ ██████████. ████ ████████ ███ █ ███████ ███おわりのないせんおわりのないせんおわりのないせんおわりのないせん███ ため█ ██ █████ █████████████████████?あるいは████理的████により現█点をもって中███れた?あれは我々の周囲すべてを取り巻き、そしてさらに研ぎ澄まされている。ここには何かあってはならないものがある。もしビデオで大佐が殺されるのを見られなければ、あのぽんこつ服薬キャビネットから白い錠剤を出して飲むべきだろう。わたわれわステラの治療のためだ。もし一人ではいられないっていうのなら、墓穴掘ってそこで寝ろ。ブドウ糖、マルトデキストリン、2%の██████。アルカディアは左の耳の穴から出て行ってくれる。出て行ってしまえば、後はどうとでも、ない。█████/こんなのはありえない。やつらは我々を█えなしに動かすためにすべてを書き換えている。SOU██-███の███ █████████ステラはからっぽのま██て█ごk█に飛び出す場所。我々にはあまりにも多くの馴染むものがある。我々は出られない。

█████ ██████████ ██████████████ ████████████████████

アクセスは拒絶され、すべての記録は汚染された。どうか、記録████に生じた明らかな変異は見なかったことにして欲しい。政府機関によるアルカディア実験被験者に対する威圧の試みは失敗に終わった。あれは単に自らがアクセスできる記憶の中で遊んでいるだけなんだ。もはや脅威ではない。

████████の██████失敗しました。

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