
収容前のSCP-2604。
アイテム番号: SCP-2604
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2604はサイト-39の収容室92に格納されています。
事案2604-アルファに続き、全ての観察は遠隔で行うものとします。いかなる状況においても、財団職員はSCP-2604と直接の視覚的接触を持ってはいけません。武装警備員2名が曝露防止のために24時間待機しています。いかなる状況においても、SCP-2604は収容室92から移動させません。捕獲されたSCP-2604-1が後期症状を示し始めた場合は直ちに隔離し、SCP-2604への曝露経験がない職員から防護されます。
事案2604-アルファを受け、実験の認可を取り消す。 - O5-█
説明: SCP-2604は松材と鉄釘で構築された柵です。SCP-2604と接触した目撃者および職員とのインタビューによって、彼らは誰一人としてSCP-2604を柵として認識できていないことが判明しました。
SCP-2604との直接的な視覚接触は進行性の認知障害を引き起こし、影響された対象者(以下SCP-2604-1)は人工的な障壁・標識・経路のことを認識できない状態、またはそれに対して反応できない状態になります。影響は対象者がSCP-2604と視覚接触を保っている間のみ進行し、接触が途切れると進行も停止します。記憶処理にはほとんど効果がないことが示されており、実験対象者はSCP-2604を観察していたことは思い出せないと報告している一方で、その付随する異常性質の影響を受け続けています。
曝露3時間で、SCP-2604-1は物理的移動を妨げない標識・障壁の目的や使用法を思い出す事が出来なくなります。12時間後には、SCP-2604-1は移動を遮る障壁の存在を認識することが出来なくなり、たとえ安全性に危害が加えられるような状況でも、移動を妨害するための障壁・標識・指示を判別できなくなります。
ケースの██%で、SCP-2604-1はSCP-2604曝露から72時間以内にタイプ-デルタ心理的再編(DPR)イベントを経験します。全ての認知障害は停止し、SCP-2604-1はSCP-2604曝露前と異なる振舞いを始めます。観察された一般的形式は以下の通りです。
- 根本的な収容の無効性の主張 (財団職員にのみ観察)
- 個人的抑制力の喪失
- 既に有している精神障害の、著しく悪化した症状の発露
- 大幅に増加したリスクテイク、またはリスク管理への無能力性
DPRイベントの経験を目撃した人物もまた、急速にSCP-2604-1と化し、その症状を見せます。特筆すべき点として、この時影響を受ける人物には、事前曝露が僅かあるいは未経験の者も含まれます。
アクセスはレベル4クリアランスに制限されています