SCP-2605
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アイテム番号: SCP-2605

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2605は、標準的なヒューマノイド収容施設内に収容されます。SCP-2605は、同程度の年齢と状態の異常のないヒトの標準的な栄養要求を有しており、適切に食事を与え、維持します。SCP-2605を移動させる必要がある場合は、食事の供給源に鎮静剤を投与して意識を失わせなければいけません。

説明: SCP-2605は、以前は███ ██████として知られていた人間の女性です。レビー小体型認知症に関連する記憶喪失や幻覚を含む症状に苦しんでいます。SCP-2605は、援助なしでの移動が困難であり、ベッドに寝ている時間が大半を占めています。

SCP-2605-1実体群は、無質量で、空気中に存在する実体であり、被験者の幻覚と同時にSCP-2605のすぐ近く(約5m以内)に出現します。SCP-2605-1の内部温度は約51℃で、赤外線画像では、身長1.8mの成人男性に似た形状が確認されています。実体は周囲の物体と物理的に交流することができ、典型的には枕に毛羽立ちをさせたり、SCP-2605の顔を撫でたりするなどの行動が確認されています。SCP-2605-1実体群は、普遍的に非敵対的であり、幻覚の終了時には、可聴の拍手とともに消滅します。一度に1体のみのSCP-2605-1の出現が観察されています。

補遺 2605-A: 監視ログ抜粋

抜粋, 6/20/13
  
[SCP-2605-1実体がSCP-2605のベッドの周りを歩き回っている。]
  
SCP-2605: もう少し近くに来て。この部屋はとても隙間風が入るわ。

[SCP-2605-1実体が接近し、SCP-2605の顔を撫でる。それによって可聴音は発生しない。]

SCP-2605:ああ、そう 辛いわね、チャールズ。でも、私の面倒を見てくれるのよね?1私たちは我慢するでしょう。いつもみたいに。

抜粋, 6/25/13

[SCP-2605のベッドの上にSCP-2605-1が座っている。両者の頭の動きは、収容室の反対側にある物体の急速な動きをたどっているように見えるが、SCP-2605-1実体以外には検出可能な異常は収容室内に現れていない。]

SCP-2605: 彼女は素敵ね、チャールズ。あなたが説明してくれた以上にね。連れてきてくれてありがとう。

[幻覚が止まるまでの約12分間、実体は動きを追跡し続ける。]

抜粋, 4/9/14

[SCP-2605の反対側の部屋の角には、SCP-2605-1実体が立っている。]

SCP-2605: もう一度歌って、私が好きだった曲を。

[SCP-2605-1実体は、足で床を鳴らし、前後に揺れ始める。最初は音が聞こえなかったが、SCP-2605は定期的に未知のメロディを断片的にハミングする。]

[突然、SCP-2605は激しく咳をし始める。SCP-2605-1実体は、揺れを止め、目に見えて震えながら素早くSCP-2605に近づく]

[SCP-2605の咳が終了する。SCP-2605-1実体は、被験者のベッドシートを整え、まだ震えている。]

[SCP-2605-1実体は震えるのを止め、小さく身振りをしているように見える。可聴音は発生しないが、SCP-2605が微笑んでいるのが観察できる。]

SCP-2605: ああ、そうね。心が残っている限り、大丈夫だと思うわ。

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