SCP-2616
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アイテム番号: SCP-2616

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2616はサイト-18の、43.2×22.9×27.9のテラリウムに収容されています。ハチドリに与える食事がSCP-2616の栄養ニーズに適したものになります。周期的に、死亡した個体は除去し、必要に応じて検査に回します。当オブジェクトは現在のプロトコルの下では引き離してはいけませんが、これらのプロトコルは現在も倫理委員会の審査が続いています。両個体の分離が最終的に有益となるか否かは分かっていません。

説明: SCP-2616はツリアブ科のAnastoechus nitidulus (トラツリアブ)に類似した2匹の昆虫です。SCP-2616は知的存在と考えられており、長い記憶容量と高度な問題解決能力を有しています。このオブジェクトは子孫が孵化する際に死にますが、SCP-2616の子孫はオリジナルと全く同一です。

SCP-2616-AとSCP-2616-Bは若干異なります。SCP-2616-Aの振舞いは、前世代から記憶を引き継いでいる事を示唆しています。SCP-2616-Bは人間の意志を判断することが出来ます。

SCP-2616-Aは、しばしばSCP-2616-Bに対して、毛繕いの形式で肉体的接触を行います。実験のために分離すると、SCP-2616-Aは食事を拒否します。SCP-2616-Bが収容ユニットに戻されるとSCP-2616-Aは通常の振舞いを再開します。

SCP-2616は当初04/ 02/16にサイト-18のカフェテリアで、██████████研究員により、近くのテーブルに零れたジュースを飲んでいるのが発見されました。研究員は、新聞紙でSCP-2616-Bを殺そうとした際、SCP-2616-Aが-Bに体当たりして無理矢理押し退けたのを不審に思いました。

オリジナルのSCP-2616ペアの実験3日目、雄のツリアブ2匹がSCP-2616の収容ユニットに導入されました。また、繁殖を促進するために、卵を寄生させるハエの幼虫もユニットに入れられました。SCP-2616-Bが当初は回避的だった一方で、SCP-2616-Aは直ちに導入された雄と交配しました。この間、SCP-2616-Aは奇妙な羽の動きを見せており、SCP-2616-Bと意思疎通をしていたと考えられています。この後SCP-2616-Bも導入された雄と交配しました。SCP-2616-Bは、SCP-2616-Aがウジに卵を産み付けるのを観察し、しばらく経ってからその行動を模倣しました。

オリジナルのSCP-2616-Aは7日間、収容下にありました。これが同種の平均寿命よりもやや短いのは一時的な栄養不足が原因と考えられます。オリジナルのSCP-2616-Bは8日間、収容下にありました。

オリジナルのペアが死亡した直後、2匹の雌のAnastoechus nitidulusが卵を産み付けられたウジから孵化しました。この2匹は異常な特性と生理学をオリジナルのペアと共有していました。実験は、SCP-2616-Bが先祖から記憶を引き継いでいない一方で、SCP-2616-Aは引き継いでいることを示しました。

SCP-2616-Bは最初のうちは卵から出てこようとせず、SCP-2616-Aによって孵化が支援されます。SCP-2616-Bの各世代は、生まれてから暫くの間SCP-2616-Aを避けており、歩行や飛行といった基本的な行動は観察を通して学習します。

SCP-2616は現在、958世代目です。

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