クレジット
タイトル: SCP-2620-JP - マルチ多スク
著者: 22_ SZK_47
作成年: 2024
http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/draft:7175206-9-7b3b
アイテム番号: SCP-2620-JP
オブジェクトクラス: Euclid Keter
特別収容プロトコル: SCP-2620-JPはサイト-8120の標準人型オブジェクト収容室に収容されています。 SCP-2620-JPは現在、財団に雇用されることで実質的に収容されている状態にあります。
SCP-2620-JPに対しては週に最低一回の面談が行われます。SCP-2620-JPの担当業務が新たに存在することが確認された場合、即座に担当業務からSCP-2620-JPを解任し、新たな担当者を任命してください。
説明: SCP-2620-JPはサイト-8120勤務の長野秦秀氏です。SCP-2620-JPは自身の担当業務に対して反ミーム的異常を引き起こし正確に把握することを困難にしますが、稀に業務の一部分のみを把握することが可能です。これにより、SCP-2620-JPは何らかの業務を担当しているものの業務量に余裕がある状態として認識され、通常発生し得ない規模の業務量を担っています。しかし、SCP-2620-JPが担当する業務においてSCP-2620-JPの業務量過多を原因とする問題が発生したことはありません。また、SCP-2620-JPに新たな業務が任命されることを阻止する試みは現在まで成功していません。
SCP-2620-JPは2020年11月23日に、科野博士の退職に伴う人事異動の際に少なくとも18体のオブジェクトを担当していることが判明したことを受け収容に至りました。
以下はSCP-2620-JPに関するインタビュー記録の抜粋です。完全な記録を閲覧するには長野 月見里博士に申請してください。
インタビュー記録2620-JP 実施日2020/11/26
対象: SCP-2620-JP
担当: 松本研究員
付記: SCP-2620-JPの収容当初に、最初に確認された18件の担当業務についての調査を目的として行われた聴取の記録です。
〈記録開始〉
松本研究員: お久しぶりです。 収容室での暮らしはいかがですか?
SCP-2620-JP: とくに不自由はしていないですね。軽作業もありますし、むしろ規則正しい生活で健康になってきた気もします。
松本研究員: そうですか、とはいえ自由に出歩けない立場にあるわけですしストレスなど感じる様でしたら知らせてください、出来る範囲でサポートします。
SCP-2620-JP: ありがとうございます。
松本研究員: では本題に移りましょうか、早速ですがご自身の異常性について知っていることをお教えください。
SCP-2620-JP: はい、自分としても異常性は認識できていませんでした。なので、現状自分としては伝えられることは無さそうです。
松本研究員: なるほどわかりました。では、異常性の発現時期なども現状では自身も分からないということで正しいですか?
SCP-2620-JP: そうですね。誰かから指摘されるようなことも無かったと記憶しています。
松本研究員: なるほど、わかりました。では次に先日の18オブジェクトについて一つずつ聞いていきます。
[機密性の高い内容が50分程続くため割愛]
松本研究員: そろそろ開始から一時間経ちますし、一旦休憩にしましょうか。
SCP-2620-JP: わかりました。でしたらそろそろ担当オブジェクト1の確認が必要な時間なので見てきたいのですが、大丈夫でしょうか。10分程度で終わると思うのですが。
松本研究員: わかりました。では念の為20分くらい時間をとりましょう。
SCP-2620-JP: ありがとうございます。ちょっと行ってきます。
[SCP-2620-JPが退出する]
[14分後SCP-2620-JPが戻り面談を再開、機密性の高い内容のため割愛]
〈記録終了〉
2020/12/9追記: このインタビュー記録よりSCP-2620-JPに対する収容措置は意味を為しておらず、SCP-2620-JPにおいて収容されること自体が業務と同様に扱われている可能性が高いことが判明しました。これを受け、特別収容プロトコルの改定とKeterクラスへの変更が行われました。
インタビュー記録2620-JP 実施日2021/11/13
担当者: エージェント上田
対象: 諏訪武弥氏2
付記: 諏訪氏に対しては、カバーストーリー「長野氏の横領疑惑」の下、警察の捜査を装い、SCP-2620-JPに関して異常性の発現時期の特定を目的としたインタビューを行っています。
〈記録開始〉
エージェント上田: じゃあ、よろしくお願いします。
諏訪氏: よ、よろしくお願いします。えっと、やっぱり刑事さんが来てるってことはあいつが横領したってなってるってことなんですよね?その、あいつは昔っから要領は良くないけど、でもいいやつなんです、だから横領なんてそんな
エージェント上田: その可能性も含めて今捜査してるとこです。信じられない気持ちも分かりますけど、協力してもらえればなと。
諏訪氏: そう、ですよね、わかりました。すみません取り乱して。
エージェント上田: 大丈夫ですよ。早速ですけど、まず学生の時の長野君について教えてもらえますか?
諏訪氏: はい、えっとあいつは二浪だかして俺と同じ大学の同じ学部に来たんです。一回就職したんですけど、なんか学びたいことができたらしくて。なんで授業とかの態度とかは分かんないですけど、本人からはフル単で無欠席って聞きましたし、あいつらしいなって思いました。
エージェント上田: なるほど、真面目な性格といったところですか。そういう性格がいつからか、とかは分かりますか?
諏訪氏: いつから?えっと…そうですね、確か小学校の頃とかも確か図書委員が最後まで決まらなくって、それでもう保険委員に決まってたあいつがそっちにも立候補したんです。なんでもう生まれつきってぐらいなんじゃないですかね。
エージェント上田: なるほど、確かにそういう委員会は真面目な子がやってた印象がありますね。
諏訪氏: そうでしたね。あれ、図書委員じゃなくて保健委員だっけ?いや、学級委員?あれ、いや、二個だけじゃ、ない?全部の委員会をあいつがやってた、のか?
エージェント上田: …彼が一人で全部の仕事をやっていたんですか?
諏訪氏: あ、えっと、すみません。多分記憶違いですね。ごめんなさい、急に変なこと言って。
[以降重要性の低い内容のため割愛]
エージェント上田: ありがとうございました。最後に何か聞いておきたいこととかありますか?
諏訪氏: えっとそれじゃあ、一つ。その、今すぐあいつが逮捕されるってことはないんですよね?
エージェント上田: …そうですね、確約はできませんが。
諏訪氏: よかった。その、あいつが大学生で居られる時間も長くは無いんで、だから、お願いします。
エージェント上田: 善処します。
〈記録終了〉
SCP-2620-JPの異常性はSCP-2620-JPの幼少期の頃から発現していたと考えられます。
また、SCP-2620-JPが財団での業務と並行して学生として██県立大学に2017年度から在籍していることが確認されました。 判明した時期を加味し、大学院への進学を辞退させる処置に留めました。
インタビュー記録2620-JP 実施日2022/3/30
担当者: 松本研究員
対象: SCP-2620-JP
付記: SCP-2620-JPの進学に至った経緯並びに大学在学中の様子の聞き取りを目的としたもの。
〈記録開始〉
松本研究員: まず、ご卒業おめでとうございます。
SCP-2620-JP: ありがとうございます。そして、いろいろとお手を煩わせてしまってすみません。
松本研究員: いえ問題ありません、これ含めての仕事なので。それでは本題に入りましょう。まず大学に在学するに至った理由などについて詳しく教えてもらえればと。
SCP-2620-JP: はい、えっと大学に行こうと思ったのは財団に入ってから色んな仕事を任されるようになり、異常存在に関する知識以前に化学とかの知識が余りにも足りないと感じて、もっと知識をつけた方が良いなと感じて
松本研究員: それで、大学で学び直そうとしたと。では、以前はどのように業務を?
SCP-2620-JP: 前までは既存の資料を読んだり、月見里博士みたいな詳しい人ですとかに教えてもらいながらやっていましたけど、やっぱりちゃんと学んでいない事務員には限界があって。
松本研究員: なるほど。…事務員?
SCP-2620-JP: はい。え?あれ、そうでした、急に思い出しました。自分は元々事務員として採用されていたはずです。
松本研究員: ええと、少し待ってください、確認をとってきます。
SCP-2620-JP: あ、はい。わかりました。
松本研究員: 一旦記録終了します。
〈記録終了〉
調査の結果、SCP-2620-JPは2016/4/1に事務員として採用され、同年4/3に任命されたSCP-████-JPの担当業務が、おそらく異常性由来で任命された財団内での最初の業務であることが判明しました。
追記: 現状SCP-2620-JPの異常性を阻害する手段が存在しないため、臨時的な措置としてSCP-2620-JPを事務員としてではなく研究員として再雇用する決定がなされました。その後、2022/7/12にSCP-2620-JPの適性試験が行われ、結果としてSCP-2620-JPは人格面に問題が見られず、教養面においても最低限ながら職務遂行に足る水準に達しているとの判断がなされたため、SCP-2620-JPは正式に研究員として雇用されることが決定しました。勤務地は従来通りサイト-8120です。
追記2: SCP-2620-JPの筆記試験において、採点者がSCP-2620-JP自身であったため無効措置がとられました。SCP-2620-JPは近日中に筆記試験の再試験が予定されています。









