アイテム番号: SCP-2630
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-2630は現在サイト-43のEuclid棟の真空密閉チェンバーに収容されています。インシデント219-ケインズの後、評議会の命令によりSCP-2630の実験は禁止されています。SCP-2630に接触する際はいかなるときも動物製品や生きている動物を持ち込まないでください。
SCP-2630の構成について毎日バックアップが取られます。異常資本株式市場で統計的な変化が発生した場合、いかなるときもSCP-2630の変化についての点検を行い、構成をリセットしてください。
説明: SCP-2630はNOTUS(降霊存在学及び奇跡学統合スーパーコンピューターNecromantic Ontologically and Thaumically Unified Supercomputer)として知られる、1968年にプロメテウス・パラエコノミクスによって創造された、コンピューター複合体の名称です。SCP-2630は約3.5 x 5.0 x 3.0 メートル(幅x長さx高さ)の領域を占め、重さは370 キログラムになります。財団によって2005年に入手されるまで、SCP-2630はプロメテウス・パラエコノミクスによってその異常性を使って株式市場の変化を予言するために使用されました。
SCP-2630は3つの主要素で成り立っています。1つ目の要素は15の機械腕です。2つ目の要素であるコンソール1台は、機械腕をコントロールするとともに、3つ目の要素である18組の内臓セットから読み取ったものを表示しています。この内臓のうち15は牛のこぶ胃であり、残りは人間の大腸です。牛のこぶ胃は機械腕によって吊るされており、人間の大腸はこぶ胃の周りで粗雑に組み上げられ、フレームワークを構成しています。これらの内臓は腐敗していないようです。
財団エコノミストは、牛のこぶ胃の状態が約19時間未来の15社の株のS&P 500株価指数をコード化したものであり、それぞれのこぶ胃が別々の株と対応していることを明らかにしています。現行の仮説では、これらの株価とこぶ胃が連動しているものと考えられています(さらなる情報は補遺 文書 SCP-2630-03A)。人間の大腸が何らかの意味情報を表しているかどうかは現在不明です。
機械腕はこの情報を5分おきに更新します – これらの内臓の日常的な操作のために、機械腕は異常に高レベルな引張強さを持っていると現在考えられています。内臓を実際に操作するために要求される力の総量は、予想されていたよりも非常に大きいものです。つまり、これら内臓の構成を操作するには、一般的には9.3メガニュートンの力を持つ機械腕が必要であるということになります。複合体にはいかなる動力源もないように見えます。
SCP-2630の元々の発明者の文書提供の援助により内臓の構成の操作によって株価を変更できるかどうかを実験する初歩的なプログラムが開発されました。試験の実施は成功し、SCP-2630とそれぞれの株価の状態は双方向に影響するものだと証明されました。実験とその結果についてのさらなる情報は出版アーカイブ記事 2011.MAR.11.108 - "レイキア・ソフトウェアのCEOの悲劇的なゴルフ事故による死"に収められています。