SCP-2635-JP
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アイテム番号: SCP-2635-JP

オブジェクトクラス: Ticonderoga1

特別収容プロトコル: SCP-2635-JPは既に相当量が流通しており、一定の普遍性および一般社会への影響力を有すると見なされています。この事実によりSCP-2635-JPの完全な収容は見送られています。

対策チームは各国の警察組織とのホットラインを維持し、SCP-2635-JPの異常効果発露、または発露が懸念されるイベントに対する通報を傍受してください。異常効果の巨視的発露が発生した場合、SCP-2635-JP摂食者の拘束および目撃者へのクラスB以下の記憶処理を実施してください。

SCP-2635-JP研究の主要リソースは、SCP-2635-JP集積体の振る舞い、およびTK-クラス"時間軸破断"シナリオの研究に割り当てられます。研究チームは該当の研究を通じ、SCP-2635-JPによる世界終焉シナリオの抑止手法の改良を実施してください。

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SCP-2635-JP

説明: SCP-2635-JPは、マクドナルド(McDonald's)社で製造・販売されているフライドポテトです。外見・味・人体への影響に異常性はありません。

SCP-2635-JPの異常性は、自身が冷えた状態の場合にのみ発現する、自身および近接した時空間領域に影響する微弱な時間軸干渉効果です。効果は通常、局所的な時間遅延として発現します。全てのSCP-2635-JPはこの効果による異常な耐久力を獲得しており、数百年以上の放置に耐えうる抗腐敗能力を保持しています。この効果はヒト口腔内にSCP-2635-JPを収納する(摂食を試みる)ことで安全に解除可能です。

SCP-2635-JPの時間干渉能力は、"マクドナルド社製のフライドポテトである"という意味論的修辞災害により付与されることが判明しています。現在"マクドナルド社"として知られる企業が保有する工場や従業員によるフライドポテト調理の工程は、その過程に依らず必ずSCP-2635-JPの生成という結果に終わります。対して、同様の環境および手法を用いたとしても、マクドナルド社と関係を持たない人物がフライドポテトを調理した場合、生成物は非異常性のフライドポテトとなります。この能力は主力商品の保存性向上のため意図的に開発・付与された可能性が指摘されていますが、マクドナルド社はこの指摘を公的に否定しています。

SCP-2635-JPの異常性は「世界を滅ぼしてやる」等の言葉を叫びながらLサイズ15ダースを摂食している男性への通報により発覚しました。地元警察が現場に駆けつけた時、高密度に集積されたSCP-2635-JPは累積した高強度の時間遅延効果を発揮し、局所的な時間停止領域を発生させていました。この現象により、SCP-2635-JP本体および外装の紙パックは空中に散乱したまま半ば静止状態にありました。秘密裏に財団への通報と引き継ぎが行われた後、男性およびSCP-2635-JP群の確保、目撃者への記憶処理が実施されています。このインシデントは衆目監視下の状況であったものの、後の情報操作により本件の影響を都市伝説("フライング・ポテトの怪")の僅かな流行に留めることに成功しました。

SCP-2635-JPの異常性発覚以後、財団によるマクドナルド社へのフライドポテト販売抑制の働きかけが実施されています。しかし、マクドナルド社からの度重なる抗議や一般社会へのSCP-2635-JPの高い普及率により、働きかけは難航している状況です。

補遺1: 2020/3/23、アメリカ合衆国ケンタッキー州ルイビル近郊にて確保された異常物体AO-1940とSCP-2635-JPの関連性が発覚しました。

AO-1940は完全剛体2・理想黒体3と思われる半径約2mのドーム状物体です。AO-1940はあらゆる破壊・内部観察の試みを受け付けません。その内部領域は完全時間停止状態にあると推測され、物体の剛体的・黒体的振る舞いは完全時間停止領域に対する物理学上の対応に起因すると結論付けられました。この結論を前提に、内部存在への干渉および救出の試みは断念されています。

AO-1940の出現直前の目撃情報によると、該当領域には小屋が存在し、住人ロナルド・スコット氏が購入した大量のSCP-2635-JPがロナルド氏と共に存在していました。聴取情報からその総量は20kgを超えると推定されており、SCP-2635-JPの時間遅延効果が時間停止にまで発達する十分量の集積があったと見積もられています。この際発生した時間停止現象により、ロナルド氏はSCP-2635-JPの異常性の解除トリガーである"摂食"を実行できなくなったと考えられています。

現在、AO-1940は周囲を覆うように仮設収容施設が建設されており、財団の管理下で研究が継続されています。同様の物体は時間停止領域の有効な研究例として活用される予定です。

補遺2: 2020/4/1、赤経14h39m・赤緯-61°、アルファ・ケンタウリ星方向にAO-1940と同様の物体AP-2041が発見されました。AP-2041は直径約63,800kmの球状物体です。財団のスイッチバック式過去観測衛星PCS-041("ウルズ")はAP-2041について、過去80年以内に該当領域にて文明を有していた天体がSCP-2635-JPと類似する物体による時間遅延効果を受け静止する様子を記録しています。このインシデントは不明な一団により散布された大量のSCP-2635-JP類似物体(約 █,███,███ t)が影響したと推定されますが、その原因および動機は不明です。

SCP-2635-JPの根源となる意味論的修辞災害を考慮した場合、該当天体にマクドナルド社が出店していた可能性が指摘されています。この懸念は、観測記録にて確認可能な同社と酷似したロゴマーク、および"アルファ・ケンタウリ・3番街駅前支店"の英字看板が補強しています。

この事実に対して、マクドナルド社は関与を否定しています。SCP-2635-JPに起因するTK-クラス"時間軸破断"シナリオのリスクを念頭に、財団によるマクドナルド社の解体が計画されています。しかし一般社会に与える影響が大きいため、現在も交渉と審議が継続されている状況です。

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